ストレングスファインダー®のコーチングを受けた方へのインタビュー。今回は、大阪府枚方市にて、フリーランスでWebシステムを開発しながら、ホームページの管理システム(WordPress)や子どものためのプログラミング道場(CoderDojo)などのコミュニティ活動をされている、角田一平さんです。

「内向的だと思っていたから、内向的な人向けの本を読んでも、いまいちピンとこなかった」という一平さんの、上位5つの資質は共感性、最上志向、成長促進、慎重さ、ポジティブ。
コーチングは初めてということでしたので、率直なご意見を伺いました。
“もしかしたら自分は内向的ではないのかもしれない”

一平さんがストレングスファインダー®を知ったのは、少し前だったんですよね。

そうですね……3年くらい前です。個人事業をしていくうえで、自分を知っておいたほうが良いと思って、色々ググったときに知りました。
でも、その時すぐに診断したわけではなく、他の性格診断との違いもよくわからなかったので、まあ別にいっか、とスルーしていたんです。

起業がきっかけだったんですね。
確かに他の診断と同じように見えますから、有料だとわかれば、優先順位下がりますよね(笑)

ただ、個人で仕事をするようになって、人付き合いをどうしたらいいのかわからなくなったんです。ひとりで黙々と作業していることが好きなので、内向的な人はどうすればいいのかと本を読んでみたものの、イマイチ一致しなかったんですよ。
そこで、もしかしたら自分は内向的ではないのかもしれないと思って、ストレングスファインダーをやってみたんです。今から1年くらい前でしたね。

ストレングスファインダーは性格診断ではないので、内向的とか外交的とかって判断できないんですよね。その場の状況によって内向的にも外交的にもなることがありますし。
診断してみて、どうでした?

少なくとも〈共感性〉が1位だったことにはめっちゃ納得しました。「わかるわ〜」って(笑)
〈最上志向〉と〈慎重さ〉はピンと来ていなかったんですが、〈成長促進〉の素質はあると思ったり、〈ポジティブ〉が5位だったので、内向的じゃない部分もあるのかなとか思いました。

内向的/外交的と両極端に捉えてしまってモヤモヤしていたものが、「資質」として表れてくるとオモシロイですよね。
“「まあいっか」が口癖”(ポジティブ)
ポジティブ®とは
〈ポジティブ〉の資質が高い人は、情熱的であり、しかも自然にその熱意を人に分け与えることができます。生き生きとしており、他の人たちに活気を吹き込み、やる気を起こさせることができます。
クリフトンストレングスの資質〈ポジティブ〉 | JA – ギャラップ

自分では内向的だと思っていたし、そんなに前向きという自覚もなかったのですが、〈ポジティブ〉という資質が出てきたのは予想外でうれしかったです。

コーチングを受けてみて、深まりました?

はい、受けて良かったです。
振り返ってみれば確かに、「まあいっか」が口癖なんですが、これをポジティブとは思っていなかったんですよね。

みんなで遊園地に行ってブログを書く勉強会を実行するのは、〈ポジティブ〉の資質がないと思いつかないと思います(笑)

この時は、すごく楽しかったですよ!
せっかく枚方市で勉強会をやるんだから、他の地域では普段できないことをやったほうがみんなのためになると思って。そこで、ひらパー(ひらかたパーク)に行ってブログを書くイベントにしようって思いました。

ノリノリではっちゃける感じよりは、みんなが笑顔になってしまうような面白さをつくっていく感じですね。

そうですね、一生懸命努力して我慢してがんばるっていうよりは、できるだけ楽しくて面白いことをやっていきたいです。だからといって好き勝手に遊ぶのではなくて、メリハリをつけていきたいなと。

メリハリをつけるというのは、〈最上志向〉の声に聞こえますね〜

あ、そうか、こういうところにも資質が出るんですね。
今みたいに自分では気づかないことや、気づいていたけど「ああやっぱり」って背中を押してもらえた感覚がとても良かったです。
僕は言語化するのがあまり得意ではないので、自分が普段使っている言葉とは違う表現をしてもらえると、すごく刺激になりましたね。

たとえば、どんなところでした?

たとえば〈慎重さ〉っていう資質は、言葉のイメージそのままで受け取っていたんですが、「ブレーキをかけやすい」とか「リスクヘッジできる」って言われると「なるほど、うまいこと言ってくれたなー!」と思って、腑に落ちやすいですね。

コーチングの醍醐味を味わいましたね(笑)

コーチングって、どんなことを聞かれるのかと身構えてましたが、診断と一緒に受ければ良かったって思いました(笑)
今は上位5つしかわからないですが、34個の資質を全部見てみたいなと思いましたし、他の人がどんな資質を持っているかというのも気になりますね。

やっぱり、同じチームメンバーの資質を把握できているとコミュニケーションが取りやすくなるので、企業研修などにも取り入れられていることは多いですよ。
一度はコーチングを受けて、みんなで資質を意識できる機会が継続的にあると、どんどん高まっていきますし。

そうですよね。文字だけでも資質の把握はできるんですけど、コーチングしてもらうことで、自分の経験から資質を説明してもらえたのがとてもわかりやすかったし、すごく勇気づけられました。
大人になってこんなに褒められる機会もないですよ(笑)

普段から資質を活かしている人は、総じてめちゃくちゃカッコイイですから(笑)
ちなみに、特に好きな資質ってどれですか?
“やんわりとした松岡修造”(慎重さ×成長促進)
慎重さ®とは
〈慎重さ〉の資質が高い人は、決定や選択を行うときに細心の注意を払います。あらゆる道のりには、危険や困難が待ち受けていると考えています。
クリフトンストレングスの資質〈慎重さ〉 | JA – ギャラップ
徹底的にリスクを見極め、注意深く物事を決定します。彼らにとっては正しい選択をすることが重要で、そのために時間を使うことは惜しみません。ただし、一旦リスクに対処する方法がわかれば、同じ状況にあった場合の対応は素早いです。一平さんがご自身を「内向的」と感じていたのは、この資質のためかもしれませんね。

好きな資質……そうですね、〈ポジティブ〉と言いたいところですが、好きという点では〈慎重さ〉と〈成長促進〉ですね。

最初に診断を受けたときには、あまりピンと来ていなかった資質ですね。

コーチングを受けて、〈慎重さ〉の「実現するためのリスクがわかる」という特徴は、すごい才能だなって思ったんです。そこに相手の成長に寄り添える〈成長促進〉を掛け合わせることができるということは、「こうやったらできるよ」って促せるってことですよね。やんわりとした松岡修造みたいな。

やんわりとした松岡修造(笑)

「こうやればできるよ!がんばって!ほらできたー!」って(笑)
運動系でなければ大抵のポイントは把握できますし、効率的に相手が成長を実感できるように支援できるのは今の(子ども向けのプログラミング)活動にとてもプラスになるので、もっと意識して活用していきたい資質ですね。

運動系は、自分の身体が動かないことにはアドバイスできないですもんね(笑)
やっぱり、効率を求める〈最上志向〉も入っていますね。

あー……なんかこう……遠回りするのは苦手なんですよね。
失敗は大事なことだと頭ではわかってはいるんですが、絶対これやっといたほうがいいって思っちゃうんです。それで結構、息子に説教することもあって。

で、息子さんは全然聞いていないとか?(笑)

そうそう、ぜんっぜん言うこと聞かない(笑)
でも〈共感性〉が1位にあるせいか、「あ、コレは地雷だった」ってこともわかるんですよ。そして説教を終わろうとしてまた数分……みたいなことは多いですね。

〈最上志向〉と〈共感性〉が組むと、相手に気持ちが伝わるまで話をするので、長くなりがちなんですって(笑)

あー、わかる。すごくわかる(笑)

大切なのは、そういう面があると自覚して、じゃあどうしようかって試行錯誤することですよね。他の資質でカバーすることもできますし。

そうですね……もう少し〈成長促進〉を意識してみます。
“ドラマ見れないんです”(共感性)

1位の〈共感性〉については、どうですか?

ストレングスファインダーで結果を見た時にも納得したんですが、普段から一歩引いて、空気を読んでしまうくせがありますね。実際、(気を遣いすぎて)しんどいときはそれなりにありますし。
そうそう僕、ドラマ見れないんですよ。

ドラマを見れないというのは、別の〈共感性〉の高い人からも似たような話を聞きました(笑)

やっぱり多いんですか?
ドラマって、展開が明るくなったり暗くなったりするじゃないですか。もうね、ツライ時期の主人公の気持ちがすごくわかっちゃって、いたたまれなくなるんです。
映画も、バッドエンドは絶対見ないですね。ほんまに立ち直れなくなります。

〈共感性〉は感情移入してしまう資質なので、先回りして考えてしまいやすいんですって。

わかるわー!(笑)

だから、バッドエンドを意図的に避けているのは、とても精神衛生に良いと思います(笑)

先回りして考えちゃうから、なおさらリスクが見えてしまって、息子にそれをする気配がないと、つい言いすぎちゃうのかもしれませんね。
でも〈ポジティブ〉があるから、なんとかなってるのかも。

おっ そうやって深めていけるのはいいですね!
ここ伸ばしたら面白そうだなって資質はありますか?
“〈慎重さ〉でリスクヘッジして、〈最上志向〉で選択すれば、あまり転ばずに進んでいけそう”

まずは〈慎重さ〉ですかね。
ネガティブなイメージが強かったんですが、「リスクが見える」というポジティブなイメージに転換できたので、うまくつきあって伸ばしていけば楽しそうです。

いいですね〜

次点で〈最上志向〉ですね。
この資質の名前だけだと「比較する」ってイメージがなかったんですが、比較して良い方を選べるというのは、すごく大事なことだと思っていて。

そうですね、〈最上志向〉は「相対的に良いと判断できる」資質ですから。

〈慎重さ〉でリスクヘッジして、〈最上志向〉で選択すれば、あまり転ばずに進んでいけそうですね。この2つを意識しつつ、おもろいことを仕掛けていけたらと思います。

これからも楽しみですね!
資質には「長所」と「短所」の両方の側面がある
ストレングスファインダー®で診断される34個の資質に優劣はありません。どの資質も「長所」としての面(バルコニーとも言います)と、「短所」としての面(ベースメント=地下室とも言います)が揃っています。
たとえば〈慎重さ〉はネガティブに捉えられがちですが、
- 潜在的なリスクを観察できる
- 起こりそうな問題を予測する
- 徹底的で注意深いアプローチをもたらす
- 結果を出したいためにリスクヘッジできる
といった「長所」があり、
- 初めてのことに躊躇して進行にブレーキをかける
- 性急に判断を求められても対応できない
といった「短所」があります。とはいえこれらも、準備する時間をつくったり、参考例を提示したりすることで解決できます。
また、〈ポジティブ〉はその名のとおりポジティブに捉えられがちで、
- 楽天的で、遊びを楽しむ
- 場の雰囲気を明るくする
- エネルギーや情熱を伝える
- 称賛を惜しまない
といった「長所」がありますが、
- 世間知らずで状況判断が甘い
- 緻密さに欠ける
といった「短所」もあります。
私は4位に〈ポジティブ〉があるので、〈目標志向〉や〈責任感〉や〈分析思考〉の高い方から心配されて、よく怒られます(そしてそれをあまり気にしないのも〈ポジティブ〉)。
普段から上位資質の「短所」が目立つということは、本来の自分の「長所」を活かす伸びしろがあるということ。資質は、あなたの人生の成功体験の上に成り立っているので、必ず活かすことができるものです。
気になる方は、ぜひコーチングを受けてみてくださいね。