〈成長促進〉でゴールまで寄り添い続ける伴走者、八木暁史さん

ストレングスファインダー® のコーチングを受けた方へのインタビュー。今回は、東京でデジタルマーケティングのアナリスト兼ディレクターを勤める、八木暁史さん(ヤギさん)です。

ヤギさん

令和初のウェブ解析士マスターとして、ウェブ解析士という資格の認定講師もされているヤギさん。受講生に親身に寄り添う姿勢がとても喜ばれています。また、セミナーやできごとなどをイラストとして残す「グラフィック・レポーティング」の講師もされています。

私も数年前からウェブ解析士マスターの資格を持っており、ヤギさんがマスターになる際には、コスギスの講座を受講しに来てくれた経緯もあります。

そんなヤギさんのTOP5は、学習欲・成長促進・達成欲・アレンジ・責任感。ストレングスコーチングを受けようと思ったきっかけと、それぞれの資質がダイナミクスを起こしたエピソードを伺いました。

“欲しかった答えをもらえたことよりも、安堵できたのが大きかった”

コスギ

ヤギさんが最初にストレングスファインダー®を知ったのはいつ頃ですか?

ヤギさん

1年半前くらいですかね。前職で上司と話をしているときに、「自分の強みを整理してわかったほうが良いんじゃないか」という話があって。

コスギ

ストレングスファインダー®はチームでやると生産的な多様性が生まれるので、企業研修にも取り入れられているんですが、そんな感じです?

ヤギさん

いや、研修ではなく、上司から適材適所の話題が出て知ったんです。「なんでもやろうとするよりも、向いていることと向いてないことを知っておいたほうがいいよ」と、ストレングスファインダーを紹介されたので、本を買ってみたんです。

コスギ

そうだったんですね。診断してみて、どうでした?

ヤギさん

精度の高い心理テストというか、よく当たる占いみたいに感じました。傾向として7〜8割くらい合っていれば信憑性が高いと思うので、まあ間違ってないなと納得できました。

コスギ

本を読んで納得できているなら、ある程度は自己理解ができた感じでしょうか。それでも、ストレングスコーチングを受けようと思ったんですか?

ヤギさん

初めてコーチングを受けたのは昨年の5月でしたよね。この頃、仕事面でボロボロだったんです。だから自分を理解することより、人生相談をしたかったのが大きかったかな……現状を変えるためのヒントが欲しかったんです。

コスギ

コーチングというより、カウンセリングに近かったですね。

ヤギさん

そう。うまく話すのが苦手だから時間かかっちゃったけど……それも含めて、全部聞いてもらいたかったっていうのがあって。
業界の第一人者の元で学んだ知識やスキルに自信はあるのに、なかなかうまくいかなくて、しかも社内で一番詳しいと思っていたから、他に相談できる人もいなくて、孤立してたんですよね。
そんなときにウェブ解析士マスターの資格の勉強も始まって、仕事は終わらない、資格に必要なレポートも終わらない。
ゴールが見えなくて手がつかないというか、何やってもうまくいかない時期でした。

コスギ

そこまで重たい話をするのは、なかなか人を選ぶと思うんですけど……それでも私を選んでくれたきっかけを聞いてもいいです?

ヤギさん

振り返ってみると……そもそもコーチングを受ける前の年末に、小杉さんがウェブの仕事としてやっていた「解析ランチ」のサービスで話を聞いてもらったのがきっかけでしたね。

コスギ

1時間だけ、ランチをおごってくれたら1,000円でウェブの相談に乗りますよってサービスですね。ちょうど東京に行くタイミングで声かけてもらったんですよね。
ウェブに関する話は半分もなかった気が(笑)

ヤギさん

実際は1時間をオーバーしてしまったのですが、その時に「今はヤギさんの方が大事だから」って、親身に相談に乗ってくれてうれしかったんです。その時の想いが強く残っているから、コーチングも安心できました。
そういえば、この解析ランチから「グラフィック・レポーティング」も生まれましたよね。

自分が大切にしたい情報を重視した、イラストによる振り返りメソッド。
コスギ

確かにあの時、ヤギさんがイラストでアウトプットしてくれたのを見せてくれて、感動したのを覚えています。そんな感じでヒートアップしちゃったから、あのまま次に行くわけにもいかなかったんですよ……時間管理の反省はあるんですが、それがきっかけというのは素直にウレシイです。
ストレングスコーチングを受けてみてどうでした?解析ランチの時とはアプローチが違うと思うのですが。

ヤギさん

解析ランチのときはアドバイスが中心だったから、コーチングもそんな感じかと思っていたけど、欲しかった答えをもらえたことよりも、安堵できたのが大きかったですね。
会社で指摘されたことがうまくいかずにずっと悩んでいたのも、実は自分なりの方法でできていたとわかって、今までがんばってきたことを受け止めて肯定してくれたのが、すごくうれしかったです。

コスギ

資質って無意識にやっていることなので、自分じゃなかなか気づかないこともあるんですよね。しかも、周りの人とやり方が違うと、できているのにできないと悩んでしまいがちですし。
逆に、モヤモヤしたことなどはありませんか?

ヤギさん

んー……まだ完全ではないんですが、ある程度は腹落ちしてるんです。
資質の説明って、ポジティブな表現が多いですが、ネガティブな内容でも、ちゃんと理由があるのもわかりやすいし。
たとえば、〈責任感〉は自分への期待値が高くて悩んでしまうとか、〈学習欲〉は過程を大切にするあまり、終わってしまうのが怖いとか。
自分には才能なんてないと思っていたからこそ、そういった両方の側面があることを知れたのが良かったですね。

コスギ

〈責任感〉はやると言ったことは必ずやり遂げる資質ですから、思考系中心で中途半端になりがちな私にとっては、そばにいてくれるとありがたい資質でもあるんですよねえ(笑)

では実際に資質のエピソードを聞いてみたいのですが、ヤギさんが特に気に入っている資質は〈成長促進〉と〈アレンジ〉でしたね。

“理解してもらえたことにやりがいを感じた”(学習欲×成長促進×責任感×達成欲)

成長促進® とは

〈成長促進〉の資質が高い人は、他の人の持つ可能性を認識し、それを伸ばします。小さな進歩の兆候を見逃さず、成長の証に満足感を得ます。

クリフトンストレングスの資質〈成長促進〉 | JA – ギャラップ
〈成長促進〉の資質が高い人

成長の芽を見つけて育てることに喜びを感じ、成長の変化を見逃しません。ヤギさんは「自分と同じテーブルに座ってくれた人を大切にしたい」という言葉のとおり、たとえ時間がかかっても目の前の相手に徹底的に寄り添い続け、その成長を支援することのできる方です。

ヤギさん

以前、僕が講師として担当していた受講生が試験に落ちてしまったので、再試験に向けて本人の苦手なポイントと対策を個別に教えたんです。だけど、それでも落ちてしまって。僕としては合格できるまで支援したかったけれど、お互いに時間もお金もかかることなので、どうしようかなと思っていて。
でも本人から「どうしても年内に取得したいので、もう一度教えてください!」と言ってもらえたんですね。それならと無料で30分だけの予定でしたが、1時間くらいかけてレクチャーした結果、合格できたんです。
講師としてのコスパを考えたら決して良くはないんだけど、求められたのなら本人が納得できるまで寄り添いたい。教えること以上に、理解してもらえたことにやりがいを感じたから、「苦手分野を克服できました!」と言われると本当にウレシイです。

コスギ

1位が〈学習欲〉なので、学びへの感度が高いでしょうし、相手の理解が進むことに喜びを感じるのは、まさに〈成長促進〉の特徴ですね。合格というゴールまでとことんつきあうのは〈責任感〉と〈達成欲〉との合わせ技で、ヤギさんの資質の特徴がとてもわかるエピソードですね。

ヤギさん

振り返ってみれば、解析ランチで言われた「ヤギさんのほうが大事だから」という言葉は、〈成長促進〉を刺激されたのかもしれません。求められたのなら本人が納得できるまで寄り添いたいと思ったので。
コーチングを何度か受けてからは、「自分と同じテーブルに座ってくれた人を大切にしたい」と言語化できるようになりました。

コスギ

一生懸命さは〈達成欲〉もありますし、〈責任感〉は責任範囲を明確にする資質でもあるので、手の届く範囲と決めたことでブレにくくなったのもあるのでしょう。ステキですね!

ヤギさん

今インタビュー中なんですが……改めて聞いてみると、結構普通に資質使ってたんですね。

コスギ

普段から呼吸を意識しないのと同様に、上位資質、特にTOP5は意識しなくても “実はやってる思考・感情・行動” ですからね。

ヤギさん

小杉さんは〈着想〉や〈戦略性〉が上位にあって、考え方がすごく豊かでうらやましく思っていたのですが、どうがんばっても敵わないので、いい意味であきらめることができました。

コスギ

「強みにフォーカスする」ってまさに「いい意味であきらめる」ですから。羨ましいから努力したいって思う人もいる中で少しずつでも執着を手放せたのは、とても素晴らしいです!
では〈アレンジ〉に関してはどうですか?

自分の武器が増えていく感覚がとても楽しい(学習欲×アレンジ×達成欲)

アレンジ® とは

〈アレンジ〉の資質が高い人は、多くの物事を整理し組織化することができると同時に、この能力を補完する柔軟性も備えています。すべての要素と資源をどのように組み合わせたら、最高の生産性を実現できるのかを考えるのが好きです。

クリフトンストレングスの資質〈アレンジ〉 | JA – ギャラップ
ヤギさん

正直、最初はこの〈アレンジ〉ってよくわからなかったんです。器用でもないし、柔軟性も持っていないのに。
でも、講座や仕事で自分の知識をわかりやすくアウトプットする機会が増えてからは、この資質が自分のものだってわかって、好きになりました。
講座やセミナーを聞いたら、「この知識はこういうときに使えそうだ」と考えるようになって、自分の武器が増えていく感覚がとても楽しいですね。

コスギ

確かに〈アレンジ〉は、どうすればもっと良くなるのかを考えたときに最善の “構成” がわかる並列実行の才能なので、「武器」という表現がピッタリですね。常に〈学習欲〉があるので、集める武器にもムダがなさそうですし、6位に〈収集心〉もあるから、使える武器の種類がハンパないっていう。

ヤギさん

ムダは結構あると思うんです……仕事をするときのパソコンのタブとか、エライことになっているし。

こんなかんじ
コスギ

……〈アレンジ〉持ちの人は、パソコンの作業画面がすごいことになっていると聞いたことはあるんですが……ページを後で見るために別のタブで開いておくことは多いんですけど、私もここまでやりませんよ(笑)

ヤギさん

使うために開いておくんですけど、なかなか閉じられないんですよね(笑)
あと、スキルや情報を得たいと思った時、関連本は数冊買って一気に読みます。著者によって解説する切り取り方が異なるので、とても参考になるんですよ……って、普通やりません?
子どもの頃から本は好きで、今でも夢中になった時は、徹夜しかけてでも読んでしまいますね。

コスギ

いやー、私はコレと決めた1冊読み切るのがやっとだし、読み切っていない本がほとんどなんですし、徹夜してまで読破しません(笑)〈達成欲〉も聞こえますね。

ヤギさん

それから、武器という表現とは違いますが、「コレだったらあの人が得意だな」というのがわかると、周囲に頼れるようになりました。以前はなんでも自分でやろうと悩んでいたことも多く、誰かに頼るのは自分が負けた感じがしていたんです。でも、〈アレンジ〉の資質は頼り上手と知ってから、なるほどって思えるようになりました。

コスギ

適切な相手を見極めて頼れるのって、うらやましい才能ですよ……!

ヤギさん

でも知らない人の能力を見抜けるわけではなく、よく知っている相手にしかお願いできないんですけどね……

コスギ

それはきっと7位にある〈原点思考〉ですね。英語だと「Context」。つまり、相手や情報の背景を重んじるんです。この資質って〈戦略性〉同様に全体像がわかる才能なので、対象の存在理由を把握すると一気に俯瞰できるという、割とレアな資質なんですよ。温故知新を地で行く人。印象に残ったものは詳細に覚えているということもありますね。

ヤギさん

なるほど。
覚えていると言えば、小杉さんが最初のコーチングで話していた “昨日と今日と明日で、あなたは別人になっている” って言葉が好きなんです。〈成長促進〉っぽいと思っていました。

コスギ

ホント、よく覚えてますね、すごいな(笑)

ヤギさん

あのときは、自分が成長できている実感の裏づけが欲しかったのかもしれません。新しい知識が手に入ることで自分がアップデートされる感覚はあったのですが、逆に、自分がつくったものをひっくり返したくなるジレンマもあって。
たとえば仕事だと、15・6ページの簡単なものを2日間で一気に作ったものの、数日後に自分で確認したらいくつもアラが目立ってしまい、作り直したことがあるんです。良いものができたから良かったものの、時間がかかってしまうのが悩みですね。

コスギ

そもそも15・6ページのレポートを「簡単」と言ってしまうところから、すでに資質の強みが出ています(笑)
時間をかけることがパフォーマンスアップに必要な資質もあるので、まずはどれくらいの時間が必要かなど、自分の資質の特徴を把握しておくといいですよ。

ヤギさん

なるほど……ゴールさえ見えれば動けるというのはわかっているので、どれくらいの時間がかかるのかは、ちょっと意識してみます。

コスギ

そうしたら、もうちょっと資質の話を聞かせてください。
たとえば、ウェブ解析士マスターの資格を取得したときなどはどうでした?

ヤギさん

そうですね……ウェブ解析士マスターの試験としてレポートを書いたものの、違和感があったのでウェブ解析士マスターの先輩にアドバイスをもらったことがあったんです。いただいた指摘を盛り込んでいったら、自分のレポートなのに一貫性がなくなってしまい、相当苦しくなってしまって。
結局その時は落ちてしまったので、再試験のときには一旦立て直し、苦手な分野を同期の受講生に相談し、手伝い合うことができました。このときようやく、1人でやるよりも得意な人にお願いしたほうが、良いものができると実感できたんです。

コスギ

うまく〈アレンジ〉が使われた結果ですね!

ヤギさん

最初の頼り方はうまくいってなかったけど……今思えば、答えを教えようともらっていたのかもしれません。そんな甘い人たちじゃないのに(笑)
合格というゴールしか見ていなかったばかりに、ゴールまでのプロセスを蔑ろにしていたように思います。

コスギ

その気づきはステキですね!

ヤギさん

人に頼ったほうがラクになれましたね。同期の仲間と一致団結できたから、やりがいを感じて乗り越えることができたと感じています。〈アレンジ〉によって〈達成欲〉も満たされたし、つきあってくれた仲間には〈成長促進〉させられた感がとてもありますし。
戦士の剣が魔法使いによって魔法剣になったような、そんなカッコ良さや威力の違いを実感できました。

コスギ

個人の資質はまさにゲームの職業みたいなもので、ゴリゴリの戦士に魔法を使えるようになれと言ってもなかなか難しいですしね。
〈アレンジ〉によって相乗効果が生み出されるのはとても素晴らしいですし、資質の貸し借りはとても推奨されるので、これからもぜひ資質を活かしてください!

資質の活かし方は3段階のサイクル

ストレングスファインダー®によってご自身の資質(才能のかたまり)が見えてきたら、まずはそれを知識として知ることから始めます(Learn it)。次に、その資質が自分にあることを自覚し、強みとも弱みともなることを受け入れ、自分のものにしていきます(Love it)。そして、解決すべき課題や日々の生活において、資質を意識した行動を選択しながら強みとして磨いていきます(Live it)。そうすると資質の新たな一面が見えてくるので、更に深めていきます。

この、Learn → Love → Live の3つをサイクルとして回していくことで、無意識に生産的な行動ができるようになること、つまり「強みとして磨いていく」ことができます。

ストレングステストで得られた結果は、普段自分が「無意識に行っている思考・感情・行動のパターン」です。これらをハンドリングしてメンテナンスしていくようなイメージですね。

ですから、今まで意識していなかった資質(ヤギさんの場合は〈成長促進〉や〈アレンジ〉でした)を意識的に活かすことによって、新しい可能性にも気づけます。普段から資質を自覚できていても、自分だけでなく、他者や世界に向けて使うことによって、さらに磨きがかかっていきます。

ストレングス・コーチングも、この3つのサイクルを大切にしています。
興味を持たれた方、疑問を感じた方は、お気軽にお声がけください。

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この記事を書いた人

小杉 聖

1978年、新潟県南魚沼市生まれ、長岡市在住。旦那と息子と娘ラブな同居嫁。
“ビジネスは人と人とのコミュニケーション”をミッションに、ウェブ活用を行ってきたものの、それらを扱う「人」に興味を持ち、カウンセリングやコーチングを行うように。心理学に基づいたコミュニケーション分析によるパフォーマンスアップに注力しています。長所を伸ばすコーチングのご相談はお気軽に。
- 米国ギャラップ社認定ストレングスコーチ
- 交流分析士(コミュニケーション心理学の理論)
- Points of You® トレーナー
- ウェブ解析士マスター(ウェブ解析士アワードにて4年連続受賞)