はい、ごめんください。Gallup認定ストレングスコーチのコスギです。
ストレングスファインダー®で得られた結果(資質)ごとに、欲求を刺激してスムーズに強みを発揮しやすくなる条件(環境)をまとめました。前回の欲求についての記事と合わせてご覧ください。これらの条件を整えることも資質への投資行動になり、強みへと磨かれていきます。
欲求をご紹介した記事でもお伝えしましたが、資質の領域は明確に分かれているわけではなく、複数の領域の特徴を併せ持つ資質もあったり、他の上位資質の組み合わせに影響されることも多いです。当然、レッテル貼りによってそれ以上の理解を放棄するようなものでもありません。自分自身で深めたり、チームで考えを共有し合ったりして、強みを発揮できる環境をつくっていってください。
※下記はGallup公式のものではなく、あくまでカエルコムニスとして主観的にまとめたものです。違和感がありましたらSNSなどでお問い合わせください。
領域 | 領域の最適化条件 | 資質 | 資質ごとの最適化条件 |
---|---|---|---|
戦略的思考力 | 考えるための 問い | 学習欲 | 好奇心が刺激される学びのための問い |
原点思考 | 過去に起きた事象を紐解くための問い | ||
収集心 | 関係のありそうな情報を集めるための問い | ||
戦略性 | 全体像から道筋を把握するための問い | ||
着想 | 新しいつながりを生み出すための問い | ||
内省 | フラットかつ多面的に思索するための問い | ||
分析思考 | 本質的な意義や根拠を見出すための問い | ||
未来志向 | 未来を想定し実現するための問い | ||
人間関係構築力 | 尊重しあえる 関係 | 運命思考 | 起きる事象の意味を見出せる関係 |
共感性 | 感情を共有しながら笑顔をつくれる関係 | ||
個別化 | 相手の「らしさ」を見いだせる関係 | ||
親密性 | 一緒に助け合える関係 | ||
成長促進 | 一歩でも進んでいる成長を喜べる関係 | ||
調和性 | 合意によって前進できる関係 | ||
適応性 | 臨機応変に対応できる関係 | ||
包含 | 目的を共にできる関係 | ||
ポジティブ | 明るく元気な情熱を発揮できる関係 | ||
影響力 | 動かすための 方向 | 活発性 | 飛び込んで経験してみるための方向 |
競争性 | トップを取って勝つための方向 | ||
コミュニケーション | 趣旨を語り伝えて届けるための方向 | ||
最上志向 | さらに良くなるための方向 | ||
自我 | 名声を広めていくための方向 | ||
自己確信 | 自分で決めた方向 | ||
社交性 | 好意を引き出すための方向 | ||
指令性 | 主導権を持って進めるための方向 | ||
実行力 | 成し遂げるための 過程 | アレンジ | 5W1Hを判断するための過程 |
回復志向 | 問題を解決するための過程 | ||
規律性 | 習慣化するための過程 | ||
公平性 | 全員が迷わず再現するための過程 | ||
慎重さ | 目標までのリスクに備えるための過程 | ||
信念 | 自らの憤りが理想を実現するための過程 | ||
責任感 | 担当領域と役割を全うするための過程 | ||
達成欲 | タスクを終わらせるための過程 | ||
目標志向 | 目標に最短距離で到達するための過程 |
戦略的思考力の資質は「考えたい」ので、そのネタ元となる良質な「問い」によって磨かれます。それぞれの資質が持っている傾向を刺激する問いがあると、思考のドアを開いて進めるようになります。当然、行動も変わります。
人間関係構築力の資質は「尊重したい」ので、他者を無条件に肯定していることが多いです。無防備な状態では傷つきやすく、防御や回避、理解を深めながら安全地帯を自らつくる必要があるため「〜できる」という文脈にしています。この環境さえ整えば、他の上位資質もスムーズに発揮されるのが特徴です。
影響力の資質は「動かしたい」ので、動かす方向が定まっていると大きな変化を生み出します。むしろ、方向が定まっていないとエネルギーがあちこちに分散してしまい、本人もまわりもストレスを引き起こしてしまいかねません。思いっきりアクセルを踏める条件を整えておきましょう。
実行力の資質は「成し遂げたい」ので、ゴールとプロセスが明確に共有されていることが大切です。メタファーとしては、プログラムを組むようなものです。プログラムの実行途中では可能な限り人の判断を入れないように、成し遂げるまでの一連の過程に思考の余地が入らないほうが、最大効率で才能を発揮されます。
こうして考えてみると、資質が発揮できる条件は領域の名前が表しているんですよね。
なお、上記は「磨かれやすい条件」であって、「他の資質には不要のもの・できないもの」ではありません。たとえば、戦略的思考力にとって「問い」はより思考を活性化させる喜びそのものになりますが、他の資質にとって「問い」は手段です。実行力系資質が上位に集まっている方は、仕事を完遂するために考えることをしますが、目的なく考えることを楽しむ感覚があまりありません。このような違いは、実際に上位資質が異なる方と対話することで実感できます。
チームでストレングスファインダーを活かすために、メンバーそれぞれの条件が実現されるためにどんな環境が必要か、それを自分たちの資質でどのように実現できるのかを考えてみてください✧٩( ‘ω’ )و✧
\ 一緒に資質を見直してみませんか? /