【能登半島地震】チャリティーコーチングを行っています

無料のVIA診断で強みを知ろう!10歳から何回やってもOK👍

「無料でストレングスファインダー® を受けたい!」とお考えの方は、まずは占い気分で自分の強みを知ってみたいのではないでしょうか。それなら、「VIA(ヴィア)診断」(「VIA-IS」、「VIAサーベイ」、「VIAストレングス」、「キャラクターストレングス」などとも言われます)がオススメです。

日本語で「VIA診断」を診断するための手順をまとめましたので、早速受けてみたい方は「VIA診断を日本語で診断する方法」へどうぞ。

また、無料で強みを診断できると話題の「ミイダス」や「グッドポイント診断」は、確かに費用をかけずに診断可能ですが、アフィリエイトとして紹介されていることも多いです。転職を検討している方は参考にしても良いとは思いますが、これからご紹介するVIA診断やストレングスファインダーとはスタンスが異なることをご承知おきください。

目次

結論:VIA診断はやっておこう

VIA診断をオススメできる理由は、いくつもあります。

①ストレングスファインダーよりVIA診断のほうがポピュラーだから

「ヴィア……?聞いたことない!」と思われたでしょうか。はい、最初の私もそうでした。

両者ともにポジティブ心理学がベースにありますが、ポジティブ心理学会で研究対象として話題になるのはVIA診断で、ストレングスファインダーはほとんど話題にはならないようです。

なぜなら、ストレングスファインダーはアメリカの大手調査会社「Gallup社」が提供している有償のサービスですが、VIA診断は「VIA Institute on Character(VIAインスティテュート)」という非営利団体により研究されている調査そのものだからです。ストレングスファインダーが調査データに基づいた独自の研究なら、VIA診断は心理分析の専門家による査読のもとで論文が発表され、広く研究されています。

研究対象ということはサンプル数が必要になるので、無料で何度も受けられます。その結果を活用するための詳細なレポートは有料で提供されていますが、ストレングスファインダーより安いので、気軽に受けてみるだけなら不要ですね。

こう考えてみると、ストレングスファインダーの妥当性がちょっと気になるところですが、そもそも集めているデータが異なるので、ストレングスファインダーとVIA診断はどちらかを選ぶのではなく、どちらも掛け合わせて考えることをオススメしたいところ。

ストレングスファインダーはパフォーマンスアップが目的ですが、「やれることとやりたいことは違う!」と納得できないことも少なくありません。だからVIA診断で「やっぱり自分はこうありたいからやってるんだな」と腑に落ちれば、ストレングスファインダーの結果の見方も少し変わります。

②「すべてのアセスメントの土台になる」とも言われているから

VIA診断は普遍的価値を持つ様々な文献(道徳的な古典哲学や神学、文化など)をソースとして、「キャラクターストレングス」、つまり個人に特有の人格的な強みがわかるよう、6つの美徳で24の強みをランキングしたものです。“人格的な強み” や “美徳” と表現されるように、人が持つ光の部分にフォーカスしたものと感じられますね。

VIA診断で得られる結果は幸福感(ウェルビーイング)にも直結しており、言語化された「価値観」が、人生の充実度を上げる指針にもなります。日本で「幸福」を語ろうとすると、どこか宗教クサくて、ただの理想や妄想で、現実味がないように敬遠されることも多いですが、幸せになれる力というのは「自らの価値観に則って選択する力」なんですよね。
参考:「世界56位」日本が幸福度ランキングで毎年惨敗する根本原因 上位と下位を分ける”意外なもの”
※国連の調査とありますが、このデータ元はストレングスファインダー提供元のGallup社です(調査会社ですから)

こう考えると、VIA診断はとてもキラキラしたものに見えますが、ストレングスファインダーで言うところの「強み」と同様に、光と闇は表裏一体です。光があるのに闇に引きずられたまま現実を歩いていても、実感ありませんもんね。だからVIA診断もストレングスファインダー同様に、占いで終わらせるのはもったいないのです。

③10歳から何度も受けられるから

VIA診断は、18歳以上から受けられる「VIA Adult Survey」と、10歳から受けられる「VIA Youth Survey」があります。大人が診断するのはもちろんですが、親としてどのように子どもの強みを育てていけば良いかの参考にもできるところが、ストレングスファインダーとは異なりますね。もちろん、無料です。

13歳未満は親のアカウントに紐づける必要がありますが、親が先に診断していれば、そのアカウントから追加で診断することができます。家族の研究もなされているのかは不明ですが、成長してからも受けられるので、その変化を共有できるのは面白いですよね。

ストレングスファインダーは「これまで生きてきた環境で培われた自分の資質」を更に磨いてパフォーマンスを上げることを目的にしているため、何度も診断することは推奨されていません。ビジネスで使うために生まれたので、自分の得意武器を扱うレベルを上げていくようなものです。

VIA診断は「環境によって選択を変える自分に内在する徳性」を発揮することを目的としています。ですから「今の自分はこう在りたい」という結果は、毎回異なる可能性も十分にあるのです。ゲームで言えば、自分のジョブを選ぶようなものですね。自分の正義を貫いたり、勇敢に挑戦していきたいときには、戦士として生きたいときかもしれません。新しい学びに没頭したり、後方から強力な支援をしたいときには、魔法使いとして生きたいときかもしれません。

だから、子どもたちの「今大切にしていること」がわかりますし、親の価値観がどう影響しているのかも推測できますし、親の関わりによって変化していく可能性も十分にあり、それがまたオモシロイと思うのです。

ね、受けておくに越したことはないでしょう?

VIA診断を日本語で診断する方法

VIA診断のサイトは、Google 翻訳の機能によって全体翻訳できるのですが、これだとイマイチわかりにくいため、以下の手順で設問を日本語にして診断することをオススメします。それでもところどころ微妙ですが、まあそこはご愛嬌。

STEP
VIA診断のサイト(英語)にアクセス

VIA診断の公式トップページにアクセスしたら、[TAKE THE FREE SURVEY]をクリックします。
左上の「Language ▼」が気になりますが、まだ言語を選ぶのは早いです。

画像:VIA診断のトップページから[TAKE THE FREE SURVEY]をクリック
2箇所ありますが、どちらでもOKです
STEP
VIA診断にアカウント登録(もうちょい英語)

VIA診断のアカウント登録ページにて、①「English」を「日本語」に変更します。
ページが再読み込みされたような挙動をしますが、日本語になっているのは言語選択部分のみで、ページはまだ英語です。ドキドキしながら、各項目を埋めていきましょう。

画像:VIA診断の診断前の登録フォーム
画面は英語ですが難しくはないので、サクサク進めていきましょう
②First name

名(名前)を入力します。日本語よりはローマ字がオススメです。

③Last name

姓(苗字)を入力します。日本語よりはローマ字がオススメです。日本語でも通用するとは思うのですが。

④Enter Your Email

メールアドレスを入力します。パスワード再設定の時に必要になるので、間違えないように入力しましょう。

⑤Create a password

英数字を含んだ6文字以上のパスワードを入力しましょう。

なお、パスワード入力欄の下にあるプライバシーポリシーについては、下記のように書かれています。

お客様のプライバシーを重視しています。私たちは、アカウントを作成するためにお客様のEメールを伺っています。これにより進捗状況を保存したり、あなたのキャラクターストレングスにいつでもアクセスすることができます。Eメールのリストを共有することはありませんし、あなたの結果は個人情報として機密扱いになります。プライバシーポリシーもご覧ください。

Personality Test, Personality Assessment: VIA Survey | VIA Institute 意訳
⑥Receive the VIA newsletter, 〜

ニュースレター(メールマガジン)を受信したいときは、クリックしてチェックを入れておきましょう。英語ですが、様々な最新情報が送られてくるので、VIAに興味があればオススメします。

⑦I am over 18 years of age and 〜

利用規約への同意が必要なので、クリックしてチェックしておきましょう。なお利用規約以外にも、センシティブな内容を聞く設問もありますよ、と書かれています。私は気になりませんでしたが、子どもがVIAを受けた時に「これってどういうこと?」と聞いてきた設問がそれなのかな、と思った程度でした。

私は18歳以上であり、利用規約を読み、診断時の設問の一部が機密情報に言及している可能性を理解しています。
※VIA診断では、意思決定や精神性の価値など、誰にも共有していない情報に言及する設問が含まれます。

Personality Test, Personality Assessment: VIA Survey | VIA Institute 意訳
⑧REGISTER TO TAKE THE FREE SURVEY

これまでの情報が適切に入力されていれば[BEGIN THE SURVEY →]という黄色いボタンに変化していますので、クリックして進みます。

STEP
VIA診断の診断画面(説明と設問は日本語)

早速、設問が表示されます。画面のとおり、診断画面は日本語になっているので安心して進んでください。
VIA診断は120の設問に対して率直に選択していくものです。左が「YES」、右が「NO」なので、設問を読みながらサクサク答えていきましょう。長くても15分くらいで終わります。

画像:VIA診断の診断画面(説明と設問は日本語)
回答は焦らなくても大丈夫です
STEP
診断結果を確認(結果は日本語)

まずは上位5つの強み(「シグネチャーストレングス」といいます)が表示されます。[SHOW ALL YOUR STRENGTHS]をクリックすると、6位以下もわかります。

画像:VIA診断の診断結果
結果はすべて日本語で読むことができます。

ちなみに「何か同じことを言われているような……?」と感じられるかもしれません。どうも、日本語の解説のほうが丁寧な印象です。なぜなら、上記画像の1位にある「好奇心(Curiosity)」は、英語だと下記の解説しかありませんから。

Taking an interest in ongoing experience for its own sake; finding subjects and topics fascinating; exploring and discovering.

自分のために継続的な経験に関心を持つこと、テーマやトピックに魅力を感じること、探索や発見をすること。

DeepLによる翻訳
STEP
診断は何度でもできる

登録したメールアドレスとパスワードで[SIGN IN]できるので、以下のように、過去の結果を確認できます。毎年やってみてもいいかもしれませんね。

画像:過去のVIA診断診断履歴
VIA診断は何度でも受けられます
Total 24 Report

24の強みのレポート(有料:記事執筆時49ドル)を購入すると、50ページ弱のPDFをダウンロードできます。各強みに関する説明が細かく書いてあり、自分の強みのランキングがポイントとしてわかるので、強く興味を持たれたら購入してみてはいかがでしょうか。

とはいえ、強みのランキング以外の内容は変わらないので、(個人的には)1回購入すれば十分参考になると思います。

Character Strengths Profile

無料で確認できる強みの一覧です。上記STEP4の画面は、この「Character Strengths Profile」を選んで[VIEW PROFILE]をクリックすると確認できます。

その他レポート

こちらも、購入([BUY NOW ($XX)]をクリック)することでダウンロードできます。私は購入していません。

VIA診断の、6つの美徳と24の強み

さて、自分の人格的な強みを診断してみたものの「結局なんなの?どう考えたら良いの?」と思いますよね。ここはストレングスファインダーをはじめとした自己分析ツールに共通することですが、まずツールが示す情報をとことん学ぶことが大切です。

……大切ですが、専門のコーチもいるくらい深いので、VIA診断に関してシンプルに言えることは「1位の強みを今の生活の軸に据えよう」です。まず1位の強みだけは覚えておいてください。それが今のあなたの行動の源泉になる・もしくはすでになっているはずですから。

そして、24の強みは6つの美徳というカテゴリーに分かれています。それぞれの特徴を簡単に付記しました。

知恵 – Wisdom

知識の習得と活用を伴う、認知の強みです。

  • 創造性
    実用的な独創性を発揮する
  • 好奇心
    何でも興味を持つオープンマインド
  • 知的柔軟性
    柔軟に熟考しながら分析する
  • 向学心
    情報を調べ学び続ける
  • 大局観
    モノゴトの全体を広く見て考える

勇気 – Courage

目的達成の意志を行使する、感情的な強みです。

  • 勇敢さ
    恐怖や逆境に立ち向かう勇気
  • 忍耐力
    仕事を完遂する粘り強さ
  • 誠実さ
    自分にも他者にも一貫して正直
  • 熱意
    エネルギーが高く活動的

人間性 – Humanity

仲間を思いやって助け合う、対人的な強みです。

  • 愛情
    心からの素直なコミュニケーション
  • 親切心
    面倒見がよく思いやりがある
  • 社会的知性
    気持ちに共感して理解する

正義 – Justice

健全なコミュニティを構成する個人としての強みです。

  • チームワーク
    社会的な信頼度が高く協力的
  • 公平さ
    高い倫理観に則った平等性
  • リーダーシップ
    目標を達成するための支援

節制 – Temperance

過剰を制し、秩序をもたらす強みです。

  • 寛容さ
    他者への許し
  • 謙虚さ(慎み深さ)
    他者を尊重し立てる
  • 思慮深さ
    未来のための慎重さ
  • 自律心
    秩序を保つ規律正しさ

超越性 – Transcendence

森羅万象に通じる、意義をもたらす強みです。

  • 審美眼
    モノゴトの卓越性を見出す
  • 感謝
    感謝の気持ちを率直に表す
  • 希望
    将来への高い楽観性
  • ユーモア
    遊び心を持って明るさを提供する
  • スピリチュアリティ
    利他主義な核となる信念をもつ

“徳性的な強み” から「自分らしさ」を言語化する

VIA診断は、「自分が何者か」が言語化されたものなので、根本的なアイデンティティに近いです。だから「◯◯で生きているときが、一番私らしい」という◯◯に、VIA診断の1位の強みを入れてみてください。自分が大切にしている価値観を端的に表せますよ。

違和感があるなら、それはなぜかを考えてみましょう。

もしかしたら、言葉の印象かもしれません。言語化は強力な手段ですが、言葉の印象に縛られずに思いを巡らせてみてください。VIA診断はポジティブ心理学の1つとして研究されているため、(言語の壁に問題なければ)色々調べることもできます。直接的な表現が好ましくなければ、自分なりの言葉にできるといいですね。

もしくは、何かを避けるために選択をしている結果が出ているのかもしれません。なぜなら、その方が安全だからです。結果を直視したくなければ、本当はどの徳性的な強みで生きたいのかを選んでみましょう。ストレングスファインダーと異なり、VIA診断は自分で徳性的な強みを選べます。24の強みはすべて人間の道徳的な素晴らしさですから、その特性的な強みを高めるために行動すれば良いのです。もちろん、自分を偽った診断をしても意味がないので、設問を忘れた頃にまた、素直で正直な気持ちで受けることをオススメします。

余談:私(コスギ)の場合(クリックで開きます)

VIA診断では、「好奇心・親切心・愛情・ユーモア・創造性」がシグネチャーストレングス(上位5つの強み)でした。2016年から不動の1位は〈好奇心〉ですが、ストレングスファインダーを受ける前からの強みであり、とても自分らしいと今でも思っています。ちなみに、2016年は2日後に受け直していますが、12日の結果でも2位は好奇心でした。

座右の銘を「Enjoy interest!」としているくらいには好奇心が高いことを自負していたのですが、ストレングスファインダーで「好奇心の資質」と言われている〈学習欲〉は7位。ダントツで高いわけではありません。そこに違和感があったので、VIA診断で1位が〈好奇心〉だったのはとてもうれしく、納得の行く結果でした。

そして、6つの美徳では〈人間性〉が一番高く、2位・3位・6位が含まれています。学生時代にVIA診断を受けていたら変遷していたと思いますが、今は誰にでも好きと言うくらい、ヒトが大好きです。

ですから、好奇心を他者に向けながら生きている時の私が、一番私らしいと感じています。

子どもたちとのVIA診断を見比べてみた

10歳から診断できるので、2人の子どもたちに親の価値観がどう影響しているのかを考えてみました。私(コスギ)の1位は〈好奇心〉ですし、若年層はこの強みを持っていることも多いので、きっと2人とも好奇心が1位だろうなと思っていたんですが、結果はこちらです。ジャカジャン

画像:14歳のVIA診断
息子:愛情、ユーモア、感謝、チームワーク、熱意
画像:11歳のVIA診断
娘:愛情、感謝、熱意、向学心、ユーモア

まさかの……2人とも〈愛情〉が1位。そして、〈感謝〉と〈熱意〉が高めです。〈好奇心〉どこいった?

余談:子どもたちのVIA診断から簡単に長所をまとめてみた(クリックで開きます)

息子は、クラスの中でも夕食の団らんでも、最近面白かったことや自分が楽しんでいることを雑談として口火を切ることが多く、人と話をすることが大好きです。子どもっぽさが抜けないと感じるのは、家族や妹との仲がいいことや、なんでも感謝を伝える素直さのためかもしれません。

娘は、親友との時間を充実させることを第一にしています。学校では積極的に授業に参加し、わからないことは自分で調べて納得しているので、いわゆる地頭の良さがあります。あいさつも元気よく、クラスの空気が悪くなりそうなときにはみんなを笑わせたりもしています。

VIA診断から簡単に長所をまとめると、こんなところでしょうか。日頃を振り返って考えてみるだけで、就活などの自己紹介にも使えそうですね。

VIA診断には「ハピネスストレングス」という、人生の幸福度に関連する強みとして「好奇心・熱意・愛情・感謝・希望」があるのですが、そのうちの3つ以上がシグネチャーストレングスに入っていました。「今、幸せ?」と聞いたら、2人とも即答で肯定していましたし。

好奇心が低かったのは予想外の結果でしたが、「人が好き(嫌いになれない)」なところは親譲りかもしれません。夫の結果はわからないので、彼の強みがどのように子どもに生かされているのかも知りたいところですが、熱意やユーモアは高そうです。子どもの強みを分析するときには、影響を与えている双方の親のVIA診断があると考えやすいですね。

ということは、まだ親と過ごしている分には私たちの背中を見て〈愛情〉の強みが磨かれていくのでしょうし、少なくとも私は、この強みが “最適に” 活かされるよう、日々意識しておきたいと思いました。そして、私にとってはそれほど高くはない〈チームワーク〉(13位)や〈向学心〉(15位)は、こちらから傾聴して深められる強みのようです(夫の強みかもしれないけれど)。

VIA診断を “最適に” 活用する

私は好奇心、子どもたちは愛情に生きているとき、とても自分らしいと感じられます。ですが、これらの強みを「使えていないとき」や「使いすぎなとき」があります。使えていないときは比較的わかりやすいのですが、使いすぎなときはほとんど自覚できていません。これは、ストレングスファインダーの上位資質でもったいない使い方をしてしまうのと同じですね。

強みを使えていないとき

悲観して消極的な状態です。本来の価値観に自信が持てなくなっていたり、その価値観があることで、何かとぶつかることに怯えているのかもしれません。

例:〈好奇心〉退屈したり無気力になってしまう 〈愛情〉孤立してしまう

強みを使いすぎているとき

度が過ぎている状態です。承認欲求のままに行動したり、自分の価値観を相手に認めさせようとしているかもしれません。こうなると視野が狭くなって暴走しやすいので、他者とのトラブルにつながりやすいです。

例:〈好奇心〉詮索したりお節介をしたくなる 〈愛情〉やたらとベタベタくっつこうとする

どちらも本来の自分の強みを発揮できておらず、もったいないですよね。自分の強みのバランスが崩れた時にどうなるのかを知っておくことで、意識して強みを発揮できるようになります。少なくとも自分の1位の強みがどのように発揮されているときが、一番自分らしいと感じられるか、冷静に振り返ってみてください。疲れを感じているようならゆっくり休んだり、話を聴いたりしてもらいましょう。

さいごに:自己肯定感が低いのは、否定中毒のせい

自己肯定感が高まることを期待して、自己分析を行う方は少なくありません。ですが大抵の場合、自己分析をしたあとで「自分のダメっぷりを証明してくれる結果」を探してしまいます。もし強みの部分だけがあったとしても「この結果は自分じゃない……」と受け入れずに、別のツールを探すことも。

本来、人は自分を肯定して、自分の人生を選択して生きていく力を持っています。生きている限り、この「自尊心」はすべての人が持っています。自分を尊重する心があるから他者を尊重して、お互いを承認し合える社会的な生き物です。人間にとって承認は精神的なゴハンなので、承認欲求は「(心の)おなかすいた〜」というサインですから、悪いものではありません。
※わかりやすく「承認」と言っていますが、存在認知の刺激のことです。

ただ(幸福度の低い日本では特に)、いつも肯定的な承認を得られるとは限りません。(心の)空腹を満たすには否定的な承認でも良いのです。だから自分を否定して同情を誘ったり、相手を否定して反発を誘ったりして、(心の)空腹を埋めようとします。そして、このようなネガティブな行動のほうが、相手からの注目を簡単に得ることができるので、ジャンクフードや糖質のように依存してしまうのです。

私(コスギ)はこれを「否定中毒」と呼ぶことにしました。
自己否定は簡単に承認を得られますが、すぐにココロがすいてしまいます。ココロがすくから、またネガティブな行動をして、否定的な承認を得て少し満足します。でもすぐにココロがすいて……のスパイラルから抜け出せません。しかも自己否定が染みついているので、肯定的な承認を受け取れなくなっています。他者を否定するのも、同じようなスパイラルが起きています。
※ネガティブにでも承認欲求を満たしたい行動パターンについては、あなたの「心理ゲーム」はどれ?イライラの根本理由を探ろうも参考にどうぞ。

「本来は長所なのに、暴走して短所になってしまう」ようなときが多いなら、こういった否定中毒になっている可能性が高いです。

とはいえ私(コスギ)は、自分を否定してしまうことを否定するつもりはありません。一番苦しんでいるのは、本人だからです。程度の違いはあるものの、一般的な依存症と同じように考えてもいいくらい、否定中毒から抜けるのは時間がかかります。ですが、先天的に抱えている問題ではなく、後天的に起こってしまった中毒症状であれば、必ず抜けられると信じています。

VIA診断で得られる強みはすべて、高い道徳観に基づいています。すべてのアセスメントの土台になると言われているくらい、自分のバランスを取れるキーワードになるはずです。ぜひ1位の強みを適切に活用していきましょう。

もしネガティブな気持ちが収まらなければ、ストレングスファインダーを使ったコーチングをご検討ください。焦って誰かになろうとする必要はないことを納得できますよ。

無料で強み診断できる「VIAストレングス」がオススメ!10歳から何回やってもOK!

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著者

話しているとゴキゲンになれるメンタルマネジメントの人。ストレングスファインダー®を扱うGallup認定ストレングスコーチです。心理学はエリック・バーンの交流分析とカール・ロジャーズの傾聴が大好き。WordPressの勉強会やサイト制作、ウェブマーケティング支援など、ウェブ方面でも色々とやっています。登壇は楽しく役立ちわかりやすく、がモットー。

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