【能登半島地震】チャリティーコーチングを行っています

コーチングダイスによる、心の体幹トレーニングのススメ

はい、ごめんください。Gallup 認定ストレングスコーチのコスギです。

今回はコーチング力をトレーニングするためのツール、「コーチングダイス®」についての説明と、体験会へのご案内です。「コーチングダイスを使えるようになりたい!」という方向けの内容です。

「まずはダイスを使ったセッションを受けてみたい」という方は、こちらをご参照ください。いただいたお金を災害復興支援先に寄付していますので、お気軽にどうぞ。

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動画は30分くらいありますので、テキストで読みたい方は下にある目次からどうぞ(全部説明しているのでこちらも長めです)

コーチングの可能性と限界

コーチングとは、クライアントが自身の可能性を最大限に発揮できるよう、思考を刺激し、創造的なプロセスを通して支援するパートナーシップです。従来のコーチングでは、クライアントの問題解決をコーチが主導してしまう傾向や、実践的なトレーニング機会の不足が課題として挙げられています。

コーチングとは

ICF(国際コーチング連盟)では、コーチングを「思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くこと」と定義しています。一方、コーチングダイスでは、「クライアントが前に進むための、思考、探求、決定、行動を支援する『快適な環境』を提供する手法」と定義しています。

従来型のコーチングと比較して、コーチングダイスは特に「クライアント中心」の実践を促す点が特徴です。コーチングダイスは、コーチがクライアントに対して一方的にアドバイスや指導を行うのではなく、クライアント自身が自ら考え、行動できるような環境を提供することに重点を置いています。

コーチングアプローチが有効なケース

  • 答えのない課題を扱うとき
    既存の方法では解決できない、複雑な課題に対して有効です。
  • 思考や感情の探求による行動支援
    クライアント自身が事象をどのように捉えているのかを探求し、新たな気づきを促すことで、行動を後押しします。
  • 目標達成
    明確な目的や目標がある場合、コーチはクライアントと共にその道のりを歩み、継続的な行動をサポートします。

コーチングアプローチが適さないケース

  • 答えのある課題を扱うとき
    すでに解決策が明確な課題に対しては、コーチングよりもティーチングやコンサルティングが有効です。
  • 知識提供
    コーチングはクライアントの内的探求を目的とするものであり、外部情報の提供は行いません。ただし、クライアントがなぜその情報を得たいのか、どのような情報が必要なのかを探求することは可能です。
  • 医療行為
    コーチングは精神疾患の治療を目的としたものではなく、医療行為は法律で禁じられています。

参考:技術課題と適応課題

技術課題(Technical Problems)と適応課題(Adaptive Challenges)

現代の対人支援に起きている問題

現代の対人支援においては、以下の2つの問題が挙げられています。

  1. クライアントの問題に入り込み、主導権を奪ってしまう
    コーチが「なんとかしてあげたい」という思いから、自身のペースでセッションを進めてしまい、クライアントの自己解決力を奪ってしまうケースがあります。
  2. 学んだあとの練習の機会がほとんどない
    コーチングの資格を取得した後、勉強会はあっても、実践的な練習会はほとんど行われていません。そのため、知識はあっても経験不足から、クライアントに対して効果的なコーチングができないという状況に陥りやすくなります。

コーチングダイスはこれらの問題に対し、トレーニングすることで対応できるような能力をつけることを意図しています。コーチングダイスを用いることで、コーチはクライアント主導のセッション進行を促し、自己解決力を育むサポートに集中することができます。また、コーチングダイスを用いた実践的なトレーニングや練習会を通して、コーチ自身のスキルアップを図ることも可能です。

コーチングダイスの重要性

コーチングダイスとは

(何度もお伝えしているとおり)コーチングダイスは、従来のコーチングツールとは異なり、コーチ自身のトレーニングに重点を置いています。ゲーム感覚でコーチングに必要な能力を鍛えることができ、ダイスを振ることで生まれるランダム性や、解決志向アプローチに基づいた質問を通して、コーチは自然とコーチングに必要なスキルを身につけていくことができます。

コーチはダイスセッションを通して、コーチングに必要な能力を総合的に鍛え、クライアントに安定したコーチングを提供できるようになります。

コーチングをつくる4要素

コーチングダイスプラクティショナー養成講座では、コーチングを構成する4つの要素として、以下をお伝えしています。これらを土台として、コーチングの基礎を学びながら実践的にトレーニングしていきます。

  1. 安心安全
    コーチとクライアントの信頼関係の基盤となるもの。
  2. スキル
    定着したスキルがコーチングの土台となる。
  3. コーチの枠組
    コーチが迷わないための拠り所となる理論や考え方。
  4. 刺激
    質問やフィードバックなどを通して、クライアントの思考や行動を促すもの。

コーチングの世界に飛び込める、最も良質なトレーニングツール

コーチングダイスは、以下のような特徴を持つ、コーチングのトレーニングツールとして優れています。

  • 計画されたランダム性
    ダイスを使うことで、クライアント主導の場を作り出すことができます。
  • 解決志向アプローチ
    問題に焦点を当てるのではなく、解決策に目を向けられるようになり、クライアントはより生産的に行動できるようになります。
  • コーチの承認欲求からの解放
    コーチは、クライアントに認められようとするのではなく、クライアントの自己解決力を信じ、自由な探索を促せるようになります。
  • 共に練習し合えるコミュニティ
    初心者からプロレベルまで、共に実践し、学び合えるコミュニティに参加することができます。

コーチングダイスは提供する側の恩恵が大きい

コーチングダイスは提供する側の恩恵が大きい

コーチングダイスは、「コーチングツール」ではなく「コーチングのトレーニングツール」であることが特徴的です。これは、コーチングダイスが、コーチ自身のスキルアップや内省を促し、より質の高いコーチングを提供できるようになることを目的としているためです。

結果的に、クライアントも質の高いコーチングを受けることができるようになるため、コーチとクライアント双方にとってメリットのあるツールと言えるでしょう。

コーチングダイスの主要理論

コーチングダイスの主要理論は Solution Focused Approach(解決志向アプローチ)です。これは、「なぜその問題が起きているのか」ではなく「解決するとどのような状態になるのか」に焦点を当てる考え方で、問題と解決は必ずしも一致しないことを前提としています。

解決志向アプローチには、以下の3つの主要理論があります。

コーチングダイスの主要理論はソリューションフォーカストアプローチ

例えば、庭でボール遊びをしていて、鉢植えにボールが当たって割れてしまったとします。この時、問題にフォーカスすると「庭でボール遊びをするな」という結論に至るかもしれません。しかし解決志向アプローチでは、「鉢植えが割れない状態」という解決状態に焦点を当てます。そうすると、「ボールが飛んでこないようにする」「ボール遊び以外の遊びを提案する」「鉢植えを別の場所に置く」など、さまざまな可能性が見えてきます。

このように、解決志向アプローチでは、問題ではなく解決にフォーカスすることで、より生産的な行動を促すことができます。コーチングダイスは、この解決志向アプローチに基づいた質問が、ダイスの目に対応して用意されています。 ダイスを振ることで、コーチは自然と解決志向アプローチを身につけていくことができます。

コーチングダイスの哲学は、解決志向アプローチに加え、以下の2つがあります。

  • 問いのランダム性(による不確実性を許容せざるを得ない環境)
    ダイスを振ることで生まれるランダム性により、コーチは「舵切り質問」「追い風質問」を見極めながら、クライアントを導いていく必要があり、柔軟な対応力が求められます。
  • コーチがラクをすればするほど、コーチングはうまくいく
    コーチは、先入観を持たずにクライアントの言葉に耳を傾け、沈黙の時間も大切にすることで、クライアント自身の自己解決力を引き出すことができます。

これらの理論や哲学に基づき、コーチングダイスはコーチ自身の成長を促し、クライアントに質の高いコーチングを提供するための効果的なツールと言えるでしょう。

コーチ筋を鍛えるために

コーチングダイス・プラクティショナー養成講座

コーチングダイスは、コーチングスキルを向上させるためのトレーニングツールとして活用できます。本来コーチングとは、クライアント自身が持つリソース(資源)を一緒に探求し、目標達成を支援するコミュニケーションスキルです。しかし、従来のコーチング学習は実践的なトレーニング機会が不足しているという課題がありました。

コーチングダイス・プラクティショナー養成講座では、以下のように総合的に学ぶことができます。

  • 実践的なトレーニング
    ダイスのランダム性を利用したセッションを通して、様々な質問を投げかける練習ができます。実践を通して、コーチングに必要なスキルを総合的に身につけることができます。
  • 自己解決力の向上
    ダイスによって引き出される質問はクライアント自身に考えさせる質問が多く、自己理解を深め、行動を促す効果があります。
  • コーチングに必要な能力の向上
    コーチが自身の承認欲求から解放され、クライアント中心のコーチングができるようになります。
  • コミュニティへの参加
    他のプラクティショナーと交流し、共に学び合うコミュニティに参加できます。コミュニティでは、定期的に練習会や情報共有などが行われています。

特に、シンプルながらも効果的なコーチングアプローチを実践的に学ぶことができる点が特徴です。ワーク中心の講座となっており、体で覚えることを重視しています。

プラクティショナー養成講座は、スクールでコーチングを学んだことのある方の参加が多い傾向にありますが、初学者の方も2割程度います。コーチングの世界では「コーチングに入口はあっても出口はない」と言われるほど、資格取得後も継続的にスキルを磨くことが重要視されています。コーチングダイスは、継続的なトレーニングツールとして、多くのコーチから支持を得ています。

  • なお、コーチングダイス・プラクティショナーの資格のみでは、コーチングダイスを用いたセッションは可能になりますが、講座への導入はできません。講座にコーチングダイスを導入したい場合は、コーチングダイス・リードインストラクターの資格が必要となります。

コーチング練習コミュニティ

初心者からプロレベルまで、流派やコーチング経験の壁を超えて、共に実践し学び合う有資格者向けのコミュニティです。オンラインでの活動が中心で、定期的に公式のシェア会や練習会が開催されています。また、有志による練習会や、新しい資料や限定動画の共有、新しい手法の研究やコンテンツの開発なども行われています。さらに、公開セミナーへの無料または割引価格での参加などの特典もあります。

現在では、朝早くから活動しているメンバーや、日中、夜間の練習会が定期的に開催されており、自分の都合の良い時間に参加できます。また、勉強会では開発者の西田さんに直接質問できたり、コーチングダイスの理論はもちろん、傾聴スキルを深めたり、ケーススタディを共有したりと盛りだくさんです。

プラクティショナー講座を受けた人の声

コーチングダイス・プラクティショナー養成講座を受講した方の声は、コーチング初学者、コーチングを学んだことのある人、対人専門職の方など、立場や経験によって異なります。

コーチング初学者

  • 自身のコーチングのトレーニング、質問力の向上に非常に役立ったと感じています。
  • ダイスのおかげでしょうか、初めて会った方とでも、すぐに打ち解けることができたように思います。楽しいひとときでした。
  • まだ慣れない中ではありますが、家族を相手に1時間超のセッションをしてみました。思いもよらないタイミングで、思いもよらないダイスの目が出るし、さらに何度も同じ目が出たりするので、首をひねりながら?のセッションが体験できました。新感覚でした。

コーチング初学者の方は、コーチングダイスを使うことで、自然とコーチングスキルを高めたり、クライアントとの信頼関係を築きやすくなることを実感しているようです。

コーチングを学んだことのある人

  • プロセスを作る力がつく、と感じました。特に習いたての頃にしっかりトレーニングすることで、プロセスへの信頼やコーチが力を入れすぎないということが感覚的に早く身につくのではないかと思います。
  • 普段、どんな質問をするかということにあまり困らないが、ダイスを転がしていつもの自分のパターンから外れるのは、クライアントさんによい刺激になりそう。
  • 講義とワークの配分がバッチリ。コーチングと構えなくてもカジュアルに、だけど実践的なセッションができる。職場でも横の関係で1on1が出来そう。早速活用しようと思う。

対人専門職

  • 対面での実践を行いながらの体験型ワークは、楽しく理解が深まりました。傾聴の本質を改めて体感でき、基本の大切さを再確認しました。健康度の高い人や自分のフィールドのひとつの企業向けに、本日の学びすべて活かせそうです。あれだけの内容を一日で学べるように体系化されていることに驚きました。実際の体験を通して理解を深めていけたことは、大きな収穫でした、ありがとうございました。(心理士)
  • 教室と現場をつなぐためのセッション練習が非常によかった。ソリューションフォーカスの要諦をすっきり伝えてくれる。しかも実践を想定してやってくださるのがよかった。(生活支援員)

このように、プラクティショナー養成講座は、コーチングのスキルアップはもちろんのこと、対人関係においても役立つスキルを習得できる講座として、多くの受講生から高い評価を得ています。

体験会のご案内

コーチングダイスを学ぶ前に、コーチ役とクライアント役に分かれて体験するオンライン体験会を随時開催します。

  • 実際にコーチングダイスを使ったセッションを体験してみたい方は、チャリティコーチングも検討できます。
  • 体験会に参加しなくても、プラクティショナー養成講座に直接参加することも可能です。

体験会は、以下のような方におすすめです。

  • コーチングダイスを学ぶ前に、どんな感じか試してみたい方
  • 自分のクセを客観的に観察してみたい方
  • 講師がどんな風にコーチングダイスを使っているのか見てみたい方

動画を見た方は、コーチングダイスの概要を理解できていると思いますので、体験会では簡単な説明の後、実際にダイスを振って体験することを中心に進めます。

モニター向け開催:2024年7月27日(土)

この日は体験会のモニター参加者を募集します。通常3,000円のところ、3名限定とした無料開催です。モニター開催なので、アンケートにご回答いただくことが条件となります。以下の[Read more]からお進みください。

なお、カエルコムニス主催のコーチングダイス®・プラクティショナー養成講座は 2024年8月15日(木) 9:30〜17:30 を予定しています。こちらも初回はモニター開催として、一般参加費 55,000円のところ、33,000円での開催となります。このプラクティショナー養成講座の詳細は、コーチングダイス公式サイトをご確認ください。

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上記以降の開催は優先的に日程を調整いたしますので、興味のある方は以下から直接ご相談ください。フォームだけでなく、SNSからもご検討いただけます。

コーチングダイスによる、心の体幹トレーニングのススメ

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著者

話しているとゴキゲンになれるメンタルマネジメントの人。ストレングスファインダー®を扱うGallup認定ストレングスコーチです。心理学はエリック・バーンの交流分析とカール・ロジャーズの傾聴が大好き。WordPressの勉強会やサイト制作、ウェブマーケティング支援など、ウェブ方面でも色々とやっています。登壇は楽しく役立ちわかりやすく、がモットー。

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