はい、ごめんください。Gallup 認定ストレングスコーチのコスギです。
「強み」といえばクリフトンストレングス（ストレングスファインダー）ですね。こちらは「得手不得手」（Doing）がわかるのに対し、「自分らしいあり方」（Being）がわかるのが VIA 診断（VIA ストレングス / VIA-IS / キャラクターストレングスなど）です。
VIA 診断は無料から受けられるので、強みに興味のある方は以下の記事をどうぞ。
さて、VIA 診断における24の徳性（強み）は、人が「自分らしさ」を発揮し、より良い人生を送るための基本的な要素として定義されています。VIA は価値観に直結しているため、その人特有の「らしさ（特徴）」と「欲求（目的）」の手がかりになりやすいのです。
今回は、これをざっくりまとめてみましたので、ご自分の1位（もしくは5位くらいまで）の強みの傾向から、言語化の参考にしてください。
なお、「美徳」＝「それぞれの徳性のカテゴリ」です。各徳性の詳細記事はまだ……途中です……
知恵（Wisdom）の美徳
単に「頭が良い」ということではなく、学んだことや考えたことを使って、人生をより良く導こうとする特徴があります。知識を知恵として役立てたいという思いが強いですね。
そのため、表面的な情報に惑わされず、物事の本質を深く理解したい、そしてその理解を「意思決定や課題解決のために役立てたい」ために、自分自身の知的成長を通じて、世界をより明確に捉えたいという願いを持っています。「物事を知る・考える」のはその願いによる行動なのです。
創造性（Creativity）
物事の進め方において、常に新しく、かつ生産的な方法を創造しようとします
既存の枠組みに満足せず、価値のある新しい何かを生み出している自分でありたい
- 一般的な働き方に縛られず、自分だけのスタイルを確立している自分でいたい。
- どんな困難な状況でも、遊び心を持って新しい解決策を見つけ出す人でありたい。
- 周囲が「当たり前」で見過ごしているものに、新しい価値を吹き込める存在でいたい。
- 既存のルールに従うだけでなく、より良い方法を自ら切り拓く開拓者でありたい。
- 自分の内側にあるユニークな視点を、形にして表現し続けられる人間でいたい。
好奇心（Curiosity）
あらゆる経験に対して心を開き、興味を持って未知の領域を探索しようとします
新しい経験を通じて、世界の多様さを楽しみ、発見し続ける人でありたい
- 年齢や立場に関わらず、常に「なぜ？」と問い続ける新鮮な心を持つ人でいたい。
- 自分の知らない世界や意見に対して、拒絶ではなく興味から関われる自分でいたい。
- 日常の何気ない光景の中にも、常に新しい発見や面白さを見つけ出せる人でありたい。
- 変化を恐れるのではなく、変化の先にある新しい経験を歓迎できる自分でいたい。
- 偏見を持たず、あらゆる人や出来事から何かを学ぼうとするオープンな存在でありたい。
知的柔軟性（Judgment）
自分の意見とは反対の意見も受け止め、あらゆる角度から物事を客観的に検討しようとします
感情や偏見に流されず、誠実に真実を見極め、バランスの取れた判断ができる自分でいたい
- 周囲の意見に流されることなく、自分の頭で深く考え、納得して決断できる人でいたい。
- 一時的な感情に左右されず、常に冷静で公平な視点を保てる自分でありたい。
- 異なる価値観がぶつかる場面でも、それぞれの言い分を客観的に評価できる賢明な存在でいたい。
- 自分の間違いに気づいたとき、それを素直に認め、新しい情報を取り入れられる誠実な人でありたい。
- 物事の表面的な情報に惑わされず、その背後にある本質や根拠を問い続ける自分でいたい。
向学心（Love of Learning）
新しい知識やスキルを習得すること自体に惹かれ、体系的に学びを深めようとします
単なる情報の暗記ではなく、知的に成長し、自分の世界が広がっていく感覚を常に持っていたい
- 生涯を通じて、「知る喜び」を燃料にして成長し続ける学習者でありたい。
- 自分が持っている知識に安住せず、常に自分をアップデートし続ける人でありたい。
- 失敗や未知の課題に直面しても、それを「学びの機会」として面白がれる自分でいたい。
- 特定の分野に精通しているだけでなく、広く深く物事のつながりを理解できる存在でありたい。
- 学びを通じて、昨日よりも少しだけ広い視野で世界を眺められる自分でありたい。
大局観（Perspective）
物事の本質や全体像を捉え、他者に対して賢明な助言をして方向性を示そうとします
混乱した状況を整理し、自分や他人が進むべき正しい方向性を示せる存在でありたい
- 目先の損得だけでなく、10年後、20年後の視点を持って物事を判断できる人でいたい。
- 周囲がパニックになっている時こそ、落ち着いて全体を俯瞰し、安心を与えられる存在でいたい。
- 他人の悩みを聞く際に、ただ同情するのではなく、解決のための新しい視点を提示できる人でありたい。
- 人生のどんな出来事にも意味を見出し、それを他者の助けになる「智慧」に変えられる人でいたい。
- 自分自身の経験を、自分だけのものにせず、次世代や周囲の成長に役立てられる存在でありたい。
勇気（Courage）の美徳
自分の外側や内側にある恐怖、困難、あるいは反対を押し切ってでも、自分の信じる価値観に従って行動し、目的を成し遂げようとする「意志の力」を象徴しています。象徴とするだけでなく、行動につながっています。VIA の結果を「強み」として呼称する所以ですね。強い。
自分の意志で運命を切り拓いていきたいという思いが強く、逆境には「耐える」よりも、自らの目的のために「意思を行使する」ことを選びます。そのため、困難な物事は自分を成長させるための「挑戦」と捉えるのも特徴。強い。
勇敢さ（Bravery）
脅威に直面しても、恐怖を抱えながらも、正しいと思うことのために行動しようとします
恐れに屈することなく、信念に基づいた正しい行動を貫く存在でありたい
- 孤立することを恐れず、自分が正しいと思うことを堂々と主張できる自分でいたい。
- 自分の弱さや恐怖を認めつつ、それでも逃げずにやるべきことに向き合える誠実な勇気を持つ人でいたい。
- リスクがある状況でも、大切な誰かや守るべき信念のために動ける「心の強さ」を備えた存在でありたい。
- 周囲の圧力に屈することなく、自分の価値観に基づいた行動を貫ける人間でありたい。
- 挑戦的な課題に対しても、「自分ならできる」という覚悟を持って挑み続けられる自分でいたい。
忍耐力（Perseverance）
困難や障害があっても、一度始めたことは最後までやり遂げようとします
途中の苦労に耐えてでも、目的を完遂することで、自分と周囲からの信頼に応えたい
- 結果がすぐに出なくても、地道な努力を楽しみながら続けられる「歩みを止めない人」でありたい。
- 困難な壁にぶつかった時こそ、あきらめずに創意工夫を凝らして突破口を見つけるまでやり抜く自分でいたい。
- 周囲が諦めてしまうような状況でも、最後まで責任を持って物事を成し遂げ、仲間に安心感を与える存在でありたい。
- どんなに時間がかかっても、自らが掲げた目標に対して誠実に取り組む「ハードワーカー」でありたい。
- 障害を「終わり」ではなく「プロセスの一部」と捉え、粘り強くゴールを目指し続ける人でいたい。
誠実さ（Honesty）
真実を語るだけでなく、自分の行動に責任を持ち、ありのままの自分を偽りなく表現しようとします
自分にも他人にも嘘をつかず、裏表のない一貫性のある人生を歩みたい
- 飾ることなく、自分の不完全さも認めた上で、等身大の自分で他者とつながれる人でありたい。
- 損得勘定で動くのではなく、自分の魂の純粋さに従い、正直であることを何より大切にする人でいたい。
- 言行一致を常に心がけ、周囲から「あの人は信頼できる」と心から思ってもらえる存在でありたい。
- 自分の間違いに気づいた時、ごまかさずに素直に認め、その責任を自分で取れる潔い自分でいたい。
- 世の中の流行や他者の期待に合わせるのではなく、自分にとっての「真実」を生きる人でいたい。
熱意（Zest）
活力とエネルギーに満ち、人生に対してワクワクした気持ちで全力投球しようとします
生命エネルギーを燃焼させ、どんな瞬間も情熱的に、かつ主体的に楽しみたい
- 朝起きた瞬間から、「今日は何が起きるだろう」と心躍らせて生きている自分でいたい。
- 周囲にエネルギーを分け与え、停滞した空気を自分の活気でポジティブに変えていける太陽のような存在でありたい。
- どんなに小さな活動であっても、そこに全精力を注ぎ込み、一瞬一瞬を輝かせられる人間でいたい。
- 傍観者として人生を眺めるのではなく、自ら渦中に入り込み、全力で体験を味わい尽くす人でいたい。
- 身体も心も常に健康で活発な状態に保ち、何事にも意欲的にアプローチできる自分でありたい。
人間性（Humanity）の美徳
他者との温かいつながりを育み、慈しみや思いやりを持って接する「人間としての温かさ」を大切にしています。そのため、他者への配慮、優しさ、共感といった、対人関係を豊かにする強みです。人とのつながりを単なる利害関係ではなく、情緒的な絆として大切にしているんですよね。
他者と深く関わることは、ときに傷つくこともありますが、それでも互いに支え合い、慈しみ合える豊かな人間関係の中で生きていきたいと思えるのは、人間的な強さなんですよ。
愛情（Love）
家族や友人との親密な関係を重視するため、愛を与え、愛を受け取ろうとします
温かく本質的な絆を通じて、愛し愛される関係の中で、深い充足感を感じて生きたい
- 大切な人に対して、自分の弱さも素直に分かち合い、深い信頼関係を築いている自分でいたい。
- 見返りを求めず、相手の存在そのものを無条件に肯定し、慈しめる人でいたい。
- 愛を受け取ることへの遠慮を捨て、他者からの好意を素直に喜び、力に変えられる自分でいたい。
- 人生のどんな時も、深い情緒的な結びつきを「人生の宝物」として最優先できる自分でいたい。
- 周囲の人にとって、心が安らぎ、いつでも自分に戻れる「安全な居場所」のような存在でありたい。
親切心（Kindness）
寛大で、養育的で、利他的なため、他者のために良い行いをしようとします
他者の幸福を願い、自分の存在を通じて、誰かの人生にポジティブな変化をもたらしたい
- 相手が誰であっても、分け隔てなく親切な一言や行動を贈れる「心の広い人」でありたい。
- 自分の持っている力を、自分を誇示するためではなく、純粋に誰かの役に立つために使える存在でありたい。
- 他者の小さな痛みに気づき、そっと手を差し伸べられる慈愛に満ちた人でいたい。
- 他者の成長や可能性を信じ、それを温かく育める養育的な存在でありたい。
- 世界を「競争の場」ではなく「助け合いの場」として捉え、善意を循環させる人でいたい。
社会的知性（Social Intelligence）
人間関係の根底にある心理を理解しており、自分や他者の感情、動機に基づいて適切に行動しようとします
人々の内面を正しく理解することで、不必要な衝突を避け、調和のとれた豊かな関係を築きたい
- 言葉の裏にある感情やニーズに敏感であり、相手が本当に求めている関わり方ができる自分でいたい。
- 自分の感情を客観的に捉え、他者との関係において常に誠実で知的な対応ができる人でいたい。
- 異なる価値観を持つ人々の間でも、橋渡し役として、互いの理解を深められる賢明な存在でありたい。
- 「何が人を動かすのか」を深く理解し、人々をポジティブな方向へ自然と導ける人でいたい。
- どんな社交的な場でも、周囲を尊重しながら自分らしく自然体で振る舞える存在でありたい。
正義（Justice）の美徳
個人的な欲求を超えて、集団や社会全体の幸福と秩序に貢献する「公平で責任ある社会性」を大切にしています。市民意識や協力体制といった、「コミュニティを健全に機能させる性質」が特徴。彼らにとって、個人は社会の一員であるというのが前提なんです。だから「役割」は決められるものというより、合意によって担うものという価値観。
そのため、お互いに協力し合える環境を作ることで、自分たちが属する社会やグループをより良く、公平な場所にしたいという思いが強く、自分一人の利益ではなく、他者との関わりの中で正しさや責任を体現しようとします。まさに、「利他の精神」ですね。
チームワーク（Teamwork）
自分の貢献をアピールすることよりも、グループやチームの一員として社会的責任を果たそうとします
チームの仲間と一丸となって、一人では達成できない大きな成果を出したい
- 「この人がいれば安心だ」と仲間に思われるような、誠実で献身的なチームの一員でありたい。
- 目立つ役割ではなくても、陰でチームを支え、グループの結束を強めることに誇りを感じる自分でいたい。
- 属する組織の価値観やルールを尊重し、社会的に責任ある行動を一貫して取れる存在でありたい。
- 困難な時こそ仲間を見捨てず、最後まで共に歩み、目標を完遂させる後方支援のサポーターでありたい。
- 自分の才能をチームの共有財産と考え、全体の成功のために惜しみなく提供できる自分でいたい。
公平性（Fairness）
不当な扱いをすることなく、個人的な感情や偏見を挟まず、すべての人を平等に扱おうとします
えこひいきや偏見を許さず、誰もが等しくチャンスを与えられ、正当に評価される環境を守りたい
- 相手が誰であっても態度を変えず、常に中立でクリーンな視点を保てる自分でいたい。
- たとえ自分に不利な状況であっても、正しいルールと公平な判断を貫ける誠実な人でいたい。
- 周囲が感情的に誰かを攻撃している時こそ、冷静に事実を見つめ、不当な偏見から人を守れる存在でありたい。
- 一人ひとりの多様な背景を認めつつ、誰もが平等な権利と機会を持てるよう配慮できる人でいたい。
- 私的な感情で判断を曇らせず、常に公正であることを自分自身の誇りとする存在でありたい。
リーダーシップ（Leadership）
グループの活動を組織化し、尊敬とビジョンを持って人々を鼓舞しようとします
集団をまとめ上げ、メンバー一人ひとりの力を引き出し、価値のある共通目標へ導きたい
- 権力で人を動かすのではなく、自分のあり方やビジョンで周囲を自然に惹きつけ、導くリーダーでありたい。
- グループ内で対立が起きた際にも、メンバー間の和を保ちながら、着実に目標へ歩みを進められる存在でいたい。
- 自分が成功すること以上に、「グループ全体が成長し、目的を果たす」ことを成功と思える人でいたい。
- 一人ひとりの強みを見抜き、それが最大限に発揮される場を提供できる導き手でありたい。
- 決断すべき時に勇気を持って責任を引き受け、チームが迷わず進めるよう進路を指し示す存在でありたい。
節制（Temperance）の美徳
自分自身や周囲との調和を維持する「自己管理の強み」です。衝動を抑え、不適切な行動を慎み、極端に走ることを避ける、バランスを保とうとします。なにより、一時的な感情や誘惑に流されず、長期的な視点で落ち着いた選択をしようとします。器が大きいというか懐が深いというか。
気分の浮き沈みがほとんどないため、人によっては「真面目で淡々としている」ような印象を持つことがあるかもしれません。ですが、「心身ともに調和の取れた安定した人生を送りたい」という願いでバランスを取るのは、並大抵の行動ではありません。車を最適な速度でコントロールするブレーキと制御システムのようなものですよ。
寛容さ（Forgiveness）
復讐心や恨みに固執せず、相手に再起のチャンスを与えようとします
過去のネガティブな感情から自分を解放し、怒りや恨みにとらわれない寛大な心で他者と向き合いたい
- 他者の失敗や欠点に対して裁くのではなく、「お互い様」と受け入れられる懐の深い自分でいたい。
- 過ちを犯した人に対しても、恨みではなく慈しみの心を持って接し、新しい関係を築ける人でいたい。
- 自分自身の不完全さも認め、過去の苦痛に縛られずに前を向いて進み続けられる存在でありたい。
- 怒りや苛立ちから自分自身を解放し、内面的な平安を保ち続けられる人でいたい。
- 過ちを犯した相手に対しても、その背景にある「人間らしさ」を見ようとする温かい自分でいたい。
謙虚さ（Humility）
自分の実績を誇示したり注目を浴びようとしたりせず、控えめでいようとします
他者と比較して優越感に浸るのではなく、等身大の自分を受け入れ、誠実に役割を果たしたい
- 称賛や注目を求めるのではなく、自分の行動そのものに価値を見出し、着実に歩める自分でいたい。
- 自分の実力を過大評価せず、他者の貢献や支えに対して常に謙虚な気持ちを持てる人でいたい。
- 特別に見られたいという欲求を手放し、自然体で周囲と調和している存在でありたい。
- 自分の実績は「結果」として自ずと明るみに出ればよいと考え、自分を卑下も誇張もしない人でいたい。
- 他者に注目を向け、自分以外の人の素晴らしさを心から喜べる懐の深さを備えた人でいたい。
思慮深さ（Prudence）
結果を慎重に考慮し、常に長期的な目標を念頭に置いて計画的に選択しようとします
一時の衝動で全てを台無しにせず、将来のために、賢明で計画的な選択を積み重ねていきたい
- 「今だけ」の楽しさよりも、自分や周囲の将来を大切に考えた選択ができる賢い自分でいたい。
- 重大な決断を下す前に、じっくりと計画を立てて検討できる落ち着いた人でいたい。
- 不注意な発言で人を傷つけたり、無謀な挑戦で自分を壊したりしない、安定感のある存在でありたい。
- 将来起こりうる結果を冷静に見極め、自分にとって本当に価値のある目標に向かって慎重に進める人でいたい。
- リスクを管理しつつ、着実に、そして確実な歩みで目的を達成しようとする誠実な自分でいたい。
自律心（Self-Regulation）
やるべきことに集中し、自分の意志で自分をコントロールしようとします
内面の乱れを整え、心身ともにセルフコントロールが効いた、秩序ある人生を維持したい
- どんなに感情が揺れ動く時でも、自分の意志でその反応を選べる強い精神を持った自分でいたい。
- 自分が決めた良い習慣をコツコツと続け、自律的な生活を送っている人でいたい。
- 衝動的な欲求に飲み込まれず、自分の感情や行動を健全にマネジメントできる存在でありたい。
- 外部からの刺激に反射的に反応するのではなく、内面的な規律を持って一貫した振る舞いができる人でいたい。
- 自分自身の目標達成に向けて、迷いなくエネルギーを集中させ、自分が自分のリーダーでありたい。
超越性（Transcendence）の美徳
自分自身という個人の枠を超えて、人生や社会の大きな流れの中に意味を見出す「精神的なつながり」を象徴するような美徳。言語化の範疇を超えるほどの強みなのですが、なんというか、超越性の徳性を持つ方にとって、生きることは単なる「生存」ではないんですよね。
宇宙を感じる……というとちょっと胡散臭く感じる方もいるかもしれませんが、心という目に見えない臓器の存在を実感しており、美しさや感動を大切にしています。だからといって、非現実的な行動をしているわけではなく、より良い毎日を送りたいという思いが常にあります。うまく言葉にできないので、近くの超越性の美徳を持つ方に、生きるとは何かを聞いてみてください。
審美眼（Appreciation of Beauty & Excellence）
周囲の美しさや、他者の卓越した技能・才能に気づき、それらに畏敬の念を感じようとします
美しいものや素晴らしいものに触れることで、心を豊かに保ち、世界への驚きを忘れずに生きたい
- 道端の小さな花や芸術作品、他者の立派な振る舞いに、いつでも心から感動できる豊かな感性を持った自分でいたい。
- 世界にあふれる「本物」や「善」を見極め、それを味わい、称賛することを忘れない人でいたい。
- 何気ない日常の中にも、驚きと畏敬の念を見出し続ける「永遠の観客」のような存在でありたい。
- 他者の優れた才能を妬むのではなく、純粋に「素晴らしい」と祝福し、そこから学べる自分でいたい。
- 調和の取れた美しい環境や、卓越した仕事ぶりに価値を置き、それを守り育む感性を持つ人でいたい。
感謝（Gratitude）
自分の思考や感情をポジティブにし、人生に起きる良いことを当たり前と思わず感謝しようとします
与えられた恩恵を認識し、感謝を表現することで、満たされた心とともに生きたい
- 足りないものではなく「今あるもの」に目を向け、常に満たされた気持ちで生きている自分でいたい。
- 他者の親切や自然の恵みを素直に受け取り、「ありがとう」という言葉を惜しみなく伝えられる人でいたい。
- 人生のどんな困難な局面でも、その中にある感謝すべき点を見つけ出せる、しなやかな強さを持つ存在でありたい。
- 自分の成功を自分だけの功績と思わず、多くの支えがあることを謙虚に喜び、感謝できる人でいたい。
- 受け取った恩恵を自分だけで止めず、感謝の気持ちを乗せて誰かに返していく、善意の循環の中にいたい。
希望（Hope）
未来や目標に対して楽観的で、期待している最良の結果に向かって努力しようとします
未来を信じることで、困難を乗り越え、より良い明日を自らの手で創造していきたい
- どんな時も未来に可能性を見出し、自分と周囲の人々を明るい方向へ鼓舞できる人でいたい。
- 単なる楽観主義ではなく、目標を達成するための具体的な行動を積み重ねる、現実的な開拓者でありたい。
- 暗闇の中でも「明日はきっと良くなる」と確信し、周囲に安心感を与える灯火のような存在でありたい。
- 未来を描くことで今この瞬間のエネルギーに変え、毎日をイキイキと生きていく自分でいたい。
- 予想外の事態が起きても、「これからどう良くしていくか」という視点を失わず、挑み続けられる人でいたい。
ユーモア（Humor）
どんなときでも遊び心を持ち、人々を笑わせたり笑顔にしたりしようとします
笑いを通じて、人生の重荷を軽くし、周囲に明るさと軽やかさをもたらしたい
- 深刻になりすぎるのを避け、ユーモアの力で自分も他人もリラックスさせられる寛容な人でいたい。
- 失敗や不運さえも笑いに変えて、人生の荒波を軽やかに乗りこなす旅人のような自分でいたい。
- 場の雰囲気を和ませ、人々の心の緊張を解き放ち、自然に笑顔を生み出せる人でありたい。
- 自分を笑い飛ばせる余裕を持ち、周囲に安心感と親しみやすさを与える存在でありたい。
- 重苦しい空気の中でも、遊び心というスパイスを効かせて、物事を前向きに進める知恵を持つ人でいたい。
スピリチュアリティ（Spirituality）
目に見える具体的な目標以上に、人生の意味や目的を重視しようとします
自分自身の存在をより大きな文脈で理解し、強い目的意識を持って、意味のある人生を歩みたい
- 宇宙や大いなる存在との繋がりを感じながら、迷いなく自分の天命をまっとうしている自分でいたい。
- 目に見える利益だけでなく、目に見えない「価値」や「精神性」を重んじて生きる人でいたい。
- 自分がこの世界に存在する「使命」を自覚し、静かな平安と強い信念を持って日々を過ごす存在でありたい。
- 日々の些細な出来事の中にさえ神聖さを見出し、心を清らかに保ち続けられる人でいたい。
- 人生のどんな不条理な出来事に対しても、「これにはどんな意味があるのか」と深い問いを立て、誠実に生きる人でいたい。
「らしさ」がわかると「目的」が見える
まずは上位5つを自分のモノにしよう
VIA の診断結果における上位5位くらいまでの徳性（強み）は「シグネチャー・ストレングス」といい、その人にとって「最も自然で、元気をくれる自分らしさ」そのものです。5つを覚えられなかったら、1位だけでもOKです。
私（コスギ）はずっと〈好奇心〉が1位だった時期があり、「ウェブの新しいこと楽しい！ストレングス楽しい！！周辺情報をもっと知りたい！！」とワクワクしていました。今は〈大局観〉や〈創造性〉が上がっており、「この先を見通して、新しいことを仕掛けていくのが楽しい！！」とワクワクしています。ワクワクというか、ムフムフというか。
とはいえ、知恵の美徳が高いことは変わらず、知識を智慧にするプロセスが大好きなところが「私らしい」と感じます。ついでに、〈好奇心〉はハピネスストレングスの1つなので人生の幸福度もたかいたかーい
「自分らしさ」から得られるものは？
それは「目的地」であり、現状との「ギャップ」です。その2つが見えると、「方向性」が生まれます。ありていに言えば、（ここ数年間の）人生の目的が見えてきます。
ギャップが小さいなら「自分らしく生きているんだな、このまま行こう」で済みますが、ギャップが大きいなら「このままでは嫌だ……！」と思うかもしれません。
上記の、徳性ごとの欲求や具体的なあり方を参考に、「本当はこうなれたらいいけど、せめてここまでにはなりたい」と思えたら、進む準備を始めてみてください。
特に、コーチングではこういったテーマを扱うことが多いので、もっと深めたかったり行動したくなったり、「そもそも全然わからん！」と頭を抱えたりしたら、ご相談くださいね。
一人で考え続けて堂々巡りになるより、問いかけを受けながら整理するほうが、意外とすんなり見えてくることがあります。仕事もプライベートも、自分らしくやっていきましょい(/･ω･)/
＼ VIA の結果からでも実施中 ／
