【能登半島地震】チャリティーコーチングを行っています

WordCamp Kansai 2024 にスポンサー出展した振り返り

はい、ごめんください。コスギです。
WordCamp Kansai 2024 として、関西で WordCamp(ワードキャンプ・WordPress(ワードプレス)という “ホームページやブログをつくって運用できるツール” を使っている人同士で盛り上がるイベント)がリアル開催されるのは5年ぶりということで、カエルコムニスとして協賛しブース出展してきました。ちなみに、昨年の東京開催でもいろいろやりました。WordCamp には2013年の東京から、割と毎年参加しています。2019年には新潟(長岡)で実行委員長もやりました。そんな経緯があります。

コスギはホームページの制作やウェブ活用のコンサルティングもしており、WordPress とは10年以上のつきあいがあります。コンサルの成果はチームワークの影響が大きい → コミュニケーション心理学を学ぶ → 理論を活かすためにストレングスファインダーを扱う ← 今ココ という流れがあるので、「風が吹くから桶屋もやってる」みたいな感じ。

ただ、記事を書いていくうちに「あ、次回は路線変更しよう」となったので、あらゆる経験を糧にしていくスタイル(着想×最上志向×活発性×運命思考)の思考垂れ流し備忘録です。お金まわりの現実的なところとか、参考にできるところだけどうぞ。

「ここは、何のブースですか?」

まず、この言葉をかけられます。会話のきっかけになるため、声をかけられるのはとてもありがたいですし、これをフックに紹介する流れを想定していました。遠巻きに様子を伺っている方には、「マシュマロありますよ!」とこちらから声をかけて呼び寄せる作戦。QRコードのついてるマシュマロは今回も大活躍でした。

ただ、東京よりも関西のほうが「とりあえず全部のスポンサーブースに足を運んで、話を聞いてみよう」という方が多かった印象です。心理的距離感が近い!好き!!

かなり地味な弊社ブース。雪の宿で新潟感出そうと思ったら、全国に売ってた/(^o^)\

ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)を知っている方は、10名程度いらっしゃった印象です。マシュマロを50個用意してすべてお渡しできたので、20%くらいですかね。思ったより多い印象でした。無料配布した擬人化解説本は、完全に同人誌のノリで書いたものです。手にとっていただき、ありがとうございました!

で、WordCamp スポンサーの費用対効果は?

WordCamp へのスポンサードは、もちろん WordPress コミュニティへの応援の意味もあるのですが、やはりブース出展すること(そして続けること)で知ってもらえるし、展示に関する知見も得られるので、もう少し続けてみたいなと思うところです。じゃあ、現実的なところはどうなのよ?って話。

かかった費用

今回、ブースを出展できるのがシルバー以上だったので、協賛金そのものがちょっとお高めです。

  • シルバースポンサー協賛金:100,000円
  • QRコード付きチョコマシュマロ(50個):6,821円(@136.4円)
  • クーポン券(50枚):1,800円(@36円)
  • プリント代(2枚):100円(@50円)
  • クロネコ配送(1箱):往復 3,200円

合計:111,921円(制作工数や移動費はプライスレス)

スタッフ用Tシャツ、ステッカー、小冊子、テーブルクロスは前回購入したものを使いまわしたので費用外。ちなみに高速バスで往復40,600円(長岡〜大阪間/2名)、宿泊費として27,800円(2泊2名)でした。遠距離参加の割には、かなり節約できているのではないでしょうか。

今回、アンケートは取らなかったのですが、自社開発した簡易診断コンテンツを遊んでいただきました。QRコードの bit.ly 経由のカウントのみの結果としては、以下のとおりです。「マシュマロのQRコード、本当に読めるの?読めた!」という方が多かった印象ですね(GA4のデータ的には30件の診断数を確認できました)。

  • マシュマロ:38件
  • NFC:5件
  • 大きく貼った紙:10件

参加者が250名で、ブースに来られた方が50名程度(±0)で、診断数が30ということは、エンゲージメント率は20%(+3pt)、コンバージョン率は12%(+9pt)といったところでしょうか。前回はアンケートだったのでCVRが低かったものの、今回は遊んでもらうことをCVにしていたので、気負うこともなく楽しく参加できました。心残りがあるとすれば、クーポンとチャリティーコーチングについて、もう少し大きく出せたら良かったかな。

せっかくなのでもう少しお金の話をすると、ノベルティ関連をすべてお渡しした場合、約500円/人。ここに協賛費用を乗せると、約2,500円/人。これが WordCamp で参加者さんとの接点をつくるためのCPAと考えられます。これがスタートくらいの金額なので、弊社より大きな企業はもっとかけていることになります。

なんてかんじで計算してみると、自社にとってスポンサードは高いか安いかの判断はしやすくなりますが、そもそも WordCamp への協賛は、売上云々よりも楽しむことを最優先にしているので、結局全部プライスレスなんですよね。

趣味で計算してみただけですが、「スポンサーやってみたいけど、実際その効果はどうなんだろう?」と思っている方の参考になれば幸いです。「新規顧客獲得の場として!」みたいに鼻息荒くしていると、効果を見込むことは難しいし嫌われやすいですから、無理してスポンサーして出費に後悔するくらいなら、普通に参加したほうが良いかもしれません。

何より、WordCamp はやっぱりファンコミュニティなんですよ。「イベントに行くと、あの人に会える」「あの会社の中の人に会える」と思ってもらえるには、自分が楽しむのが一番ですね。つまり推し活。仕事の営業モードで行くと、結構つまんないと思います。だから、コミュニティが苦手という方も一定数いるんだと思います。

こういう清濁併せ呑んでいるのが WordPress だよなあと思いつつ、それでも WordPress の哲学を尊重してスポンサードできたことは WordPress のコミュニティに貢献できていることにもなるので、できる範囲で続けていきたいですね。

ブースやノベルティの改善案

東京のときにも思ったのですが、やはり遠目で見た時に(大好きな弊社のカエルの)ロゴが目に入らないのはもったいないなと思ったので、次回があるならロゴの入ったテーブルクロスをつくることにします。1万円以下でもできそう。

マシュマロのように、ちょっと変わった食べ物を配布するのはブランド的にもアリよりのアリ(着想1位)なので、これは続けたいと思います。QRコードは見てもらえる方が増えたので、もっとなにかできないかなと検討中。

そしてノベルティに関しては、石川さんの記事にしてやられました。今回、ベクトルさんのドリンクホルダーがめちゃくちゃ便利で、わざわざいただきに行ったくらいだったんです。何より、この参加者をしっかり見ているところに感動しました。否、惚れました。ニーズを見つけるってこういうことだよ……!!

株式会社ベクトル
WordCamp Kansai 2024 振り返り : ベクトルスポンサーブース・ノベリティーの舞台裏 はい、みなさんこんにちは。石川でございます。WordCamp Kansai 2024 参加者各位お疲れさまでした!一般的な参加レポートは他の方もたくさんアップされていますので、主に...

以前はボールペンだらけになったんですが、今回は不織布バッグを用意している企業が多かった印象です。あと、クリアファイルと合わせてチラシを配っていたりとか。持ち帰ってもらいやすいのですが、公式でトートバッグを用意するようになったため、ニーズがまた変わってきましたね。

お菓子のように消費できるもの(そしてインパクトがあるもの)は用意しつつ、トートバッグの中身を充実させて、場合によっては会場で使い、帰ってからも使えるもの……と考えたら、薄くて使い倒せるタオルもアリかも?会場は人が集まって結構暑くて、汗をかいている方も少なくなかったですしね。

IT業界だからこそ、あまり出回らないノベルティもアリかも、なんてことを考えています。これを考えるのは楽しいので、またブースを出す時に検討したいところ。石川さんの記事を見ると、やっぱり300円/個くらいが上限ですなー

あとは、ブースでの体験価値を高めたいので、その場で実際に5分間コーチングをするのもアリかなって。この手の上位資格を取得している最中なので、興味があればチャリティーコーチングにお申し込みいただけると助かります。とはいえ5分って結構長いので、診断系コンテンツと合わせてみるとか……ゴニョゴニョムフー

カエルコムニスとして、次回に向けて

振り返っている今になって、WordPress コミュニティへの推し活以外考えていなかったな……というのが正直なところです。あと、「ブースに立ってみたい!」という娘の要望に応えて「じゃあブースだそうか」と何も考えていなかったですし。そこで今後(そこそこの費用がかかっている)スポンサーを続けていく前提で、WordCamp に協賛する意義や適切なカタチはなんなのか、改めて考えました。

たとえば、WordPress を動かすためのホスティングサービス(レンタルサーバー)や、WordPress で動くテーマやプラグインなら、直接的でわかりやすいですよね。「いつもお世話になっています!」とお礼参りしてもらえますし、まだ使ったことのないサービスについても教えてもらえます。WordPress 関係の制作会社やセキュリティに関しても、ブースの意義はあります。完全に余談ですが、エックスさんとさくらさんそれぞれに同じ質問をして回答をいただきました。サービスの売り込み感や専門用語をそのまま使うのはどちらも一緒だったので、あとは好みかなって印象でしたが、前日に某氏に確認できたこともあったので、コミュニティに参加している方が強いなって思います。

ストレングスファインダーを扱うカエルコムニスとしては、WordPress という共通項を持っている人たちが「もっと自分らしく WordPress に貢献したり、職場に戻ってチームで自分たちの強みで成果を上げるには、どんなことができるんだろう?」と考えるきっかけになりたかったんです。私がストレングスファインダーを扱うようになったのも、チームワークの向上を期待して、成果を上げるチームに育ってほしいと思っていたから。

少なくとも、昨年東京での出展時にはこの思いが強かったです。ですが、個人参加が多い現状を見て、まずは個人からストレングスファインダーに興味を持ってもらう人を増やそう。そのために認知と関心をもってもらおう。

……と、思っていました。この記事を書くまでは。

書いていて、めちゃくちゃ余計なお世話だなって気づきました。

なぜなら、WordCamp に来る方々はみんな、主体的に楽しもうと思っているのだし、すでに自分らしく WordCamp に参加しているのだから。だったら私も、ストレングスファインダーのコーチモードよりも、Microsoft Clarity(クラリティ)のウェブ屋モードで参加したほうが(WordCamp においては)「自分らしい」のでは……?

実際、登壇したのは解析業務の方です。これも弊社の事業として行っているので、ブースをストレングスファインダーのみに絞る必要はないのですが、余計わかりにくくなると思っていたんですよね。私にとってはストレングスファインダーも一生の推しなので、マジで推し活しか頭になかったなと反省しています……。好きを仕事にするとこうなります。後悔はしていない。

それに、昨年まではウェブ解析士協会に所属していたこともあり、ウェブに関することなら協会のブースに行けばいいと考えていて、自社でやることをスッカリ失念していたことも大きかったです。だいたい、解析のことを考え始めたら目的にフォーカスしますし、目的のことを考え始めたらチームにフォーカスしますし、チームのことを考え始めたらメンタルモデルにフォーカスします。結果的に、人の心理の話に進みますからね。

ということで、次回も協賛できるのであればウェブ解析ネタを中心にブース出展してみることにします。もちろんストレングスファインダーについても語り尽くせるので、興味があればお声がけください。次回は九州という噂もあるので、出展できるかどうかは未知数なんですが……笑

改めて、たくさんの事を考えるきっかけになる WordCamp は、やっぱり楽しいですね。個人的に、関西は大好きなので、また遊びに行きます。実行委員の皆さま、本当にお疲れさまでした!ありがとうございました!

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著者

話しているとゴキゲンになれるメンタルマネジメントの人。ストレングスファインダー®を扱うGallup認定ストレングスコーチです。心理学はエリック・バーンの交流分析とカール・ロジャーズの傾聴が大好き。WordPressの勉強会やサイト制作、ウェブマーケティング支援など、ウェブ方面でも色々とやっています。登壇は楽しく役立ちわかりやすく、がモットー。

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