忍耐力(Perseverance)の特徴と活かし方|VIAの性格診断24の強み

はい、ごめんください。Gallup 認定ストレングスコーチのコスギです。

今回は VIA 性格診断で「勇気(Courage)」のカテゴリーに属する徳性、〈忍耐力(Perseverance:パーサヴィアランス)〉の解説です。馴染みのない単語ですが、「忍耐強さ」や「不屈の努力」という意味を知ると、雰囲気がわかるのではないでしょうか。意志の強みと言えますね。

ちなみに、NASA のマーズ 2020 ミッションの一環として打ち上げられた火星探査車の名前が「パーサヴィアランス」で、相性は「パーシー」らしいです。忍耐強くがんばる火星探査車。ちょっと親しみがわくかも?

VIA 性格診断は「あなたの価値観を日常の行動でどう活かせるか」を示し、「自分らしいふるまい」を見つけやすくなる無料で受けられる性格診断ツールです。ここでいう「性格」とは、より善く生きるために伸ばせる「性格的な強み(Character Strengths)=徳性」 を指します。なお、以下はコスギが自らの学習がてら日本語でまとめたものです。一次情報は必ず公式ページ(英語)を参照してください。有償のフルレポート($49)もオススメです。

VIA 診断(VIA-IS / VIA テスト / VIA ストレングス / キャラクターストレングス)とは何か、その受け方などは 無料でストレングスファインダーを受けたいなら「VIAストレングス」がオススメ!10歳から何度でも診断できます をご覧ください。

忍耐力(Perseverance)の特徴と活かし方|VIAの性格診断24の強み

〈忍耐力〉のモチーフは、山。本来は、困難なことがあっても頂上を目指して進んでいくメタファーだと思いますが、私は積み重ねていくイメージです。たぶん、私にとってこっちのほうが忍耐を必要とする印象が強いからかも。

〈忍耐力(Perseverance)〉を3行で

  • 〈忍耐力〉は我慢する力ではなく、自分にとって大切なことをやり遂げる力
  • 暴走(がんばりすぎ)と沈黙(やる気の喪失)のあいだで、バランスを取ることが重要
  • 「続けること」そのものが、周囲に信頼と安心感をもたらしている
目次

〈忍耐力(Perseverance)〉とは

VIA 性格診断で「勇気(Courage)」の美徳カテゴリーに属し、その名称から、我慢強さの強みに思われるかもしれません。実際は目標に向かって粘り強く行動し続け、完遂したときの達成感に価値を見いだす性格的な強み(徳性)です。

「一年の計は元旦にあり」と、今年の目標を立てる方は多いと思います。さて、何日覚えてますか?実際に行動しますか?その行動は、続きますか?……ほとんどの方は、やり遂げるどころか始めることもしないかもしれません。〈忍耐力〉さんは、物事を始めたら途中であきらめずに継続し、最後までやり遂げる方です。

というか、そうしないと気持ち悪さすら感じるようです。なぜなら、やると決めた物事(目標)へのこだわりが強く、それが終わるまで関わろうとする意志の力がすごい。クリフトンストレングスの〈責任感〉は、約束した物事への心理的所有感を持つと言われていますが、それと似ているかもしれませんね。

〈忍耐力〉は仕事でどのように役立ちますか?

粘り強く事業の基盤を守ってくれます。

〈忍耐力〉さんは派手な成果を狙うよりも、日々の業務を粘り強く積み上げ、目標に向かって着実に前進します。当たり前と思うかもしれませんが、逆風の中でも歩みを止めないことで得られる信頼は軽視できないですよ。

  • 長期プロジェクトで、途中の停滞期もあきらめることなく進行を維持する
  • 細かな作業や品質管理を怠らず、最後まで丁寧に仕上げる
  • 成果がすぐに出ない業務改善に取り組み、数ヶ月後の変化を実現する
  • 営業や交渉で、何度断られても誠実に提案を重ねる

〈忍耐力〉は「結果」だけでなく、「プロセス」への責任も負います。特に環境変化が激しい職場ほど、目の前の課題を投げ出さずに取り組む人の存在は、組織に欠かせないものでしょう。

〈忍耐力〉は家庭でどのように役立ちますか?

安心して帰る場所を守ってくれます。

人は、安定した環境で安心を育みます。特に子育てにおいては、根気強く継続的な対応が求められる場面が多いものです。いつ終わるのかわからない日々も、「最初からうまくいくわけがないから」と、積み重ねることにやりがいを感じるのが〈忍耐力〉さんと言えるかもしれません。

  • 子どもの習慣づくりを、焦らず見守りながら支援する
  • 家事や掃除を決めたサイクルで続け、暮らしの基盤を整える
  • 家計管理や貯蓄など、長期的な計画を地道に実行する
  • 新しいスキルの習得や資格の勉強を継続的に続けて取得する

こうしてみると、「堅実な人」と感じるのではないでしょうか。無理に前向きである必要はなく、むしろ落ち着いた継続の姿勢そのものが、〈忍耐力〉さんの大きな価値なんです。

〈忍耐力〉が低いために、ひとつのことを継続できないのでしょうか

(私もそのように思ったことがありますが)そうとは限りません。

そもそも VIA のスコアが示すのは、「他の強みに比べてどれをよく使っているか」であり、「できない」ことの証明ではありません。〈忍耐力〉が低めに出ても、単純に別の強みを優先して行動しており、継続に忍耐を必要としていない可能性が高いです。

そもそも〈忍耐力〉は、本人の価値観に合った目的と健全なペースがあってこそ生きる強みです。できると実感できなければ強みは沈黙し、取り組もうとしない場合も少なくありません。

「継続できない=忍耐力が弱い」という認識を改めて、「今のやり方や目標の立て方が、自分に合っているか」を点検することから始めてみましょう。「継続」の定義から見直せば良いのです。

〈忍耐力〉が高いために、無理をしすぎてしまうように思います

自覚できているなら、対処しましょう。

〈忍耐力〉さんは、「途中で投げ出さない」「最後までやり抜く」ことを自然に実行できる一方で、過度な義務感や責任感と結びつくと、自分を追い込みやすくなります。

努力し続けることが習慣化しているため、疲れや限界を感じても「休んでいられない」と判断し、何らかのタイミングで燃え尽きて(バーンアウトして)しまいがち。こうなると、意志の力が回復するまで同じかそれ以上の時間がかかります。

特に、他者の期待や責任を引き受けやすい人ほど、自分の限界を越えて働き続けてしまう傾向があります。

〈忍耐力〉の強みは、自分を構造化します。つまり、思考や感情に振り回されることなく、一定のサイクルを実行できるため、休みも組み込んでおかないと継続できなくなるのですよね。歩みが止まるリスクのほうが大きいと判断できれば、無理をしない価値もあると感じられるのではないでしょうか。

まずは、自分の限界を適切に見積もるところからですね。

〈忍耐力〉が高いのに飽きっぽく、我慢強いとも思えません

そもそも〈忍耐力〉は「すべてを続けるチカラ」ではなく、「大切なことをやり遂げるチカラ」です。

興味の対象が移ること自体は自然なことです。重要なのは、自分にとって価値のある目標に対して粘り強く取り組めているかどうか。優先度の低いことから手を離すのは、むしろ健全な判断かもしれません。

また、「我慢」は苦痛や不満を耐え忍ぶ受動的な姿勢です。一方、〈忍耐力〉は目標の達成に向けて能動的に行動し続ける力です。

辛いことに耐えるのではなく、「価値あるものを完遂するために動き続けること」が〈忍耐力〉の本質です。「やめたい」と思う瞬間があっても、その先にある意味を見据えて一歩を踏み出すことができます。

ですから、意味を見失ってしまって迷っているだけかもしれませんね。

〈忍耐力〉が低いのですが、高めることはできますか?

できます。

読みかけの本を最後まで読む、始めた片づけをその日のうちに終わらせるなど、完遂の実感を日常に増やしていくことで、〈忍耐力〉は自然と育ちます。

ただし、順位にこだわりすぎないように。無理に上げようとしなくても良いケースも十分あります。たとえば、私(コスギ)は〈創造性〉が高いので、「自由に考える時間」は死守したい。それが脅かされる状況……が、イマイチ思い浮かばないので、まあいいかとなります。

〈忍耐力〉を沈黙させずに活かすにはのセクションも参考にしてください。

VIA 診断を受け直したら、〈忍耐力〉が上がりました/下がりました

〈忍耐力〉のスコアは、社会的責任を担う時期には高まりやすく、安心を優先したい時期や疲れていると低下することもあります。それなりに精神的エネルギーを要する強みですからね。

価値観や信念に直結する強みなので、それほど大きな順位変動が起きるものではありませんが、それこそ「これだけは絶対にやり遂げたい」と強く実感できるものができたら、スコアが跳ね上がることも十分想定できます。

やはり順位変動よりも、日常の中で「やり遂げた」と感じられる瞬間がどれだけあるかです。

〈忍耐力(Perseverance)〉の長所と短所

長所は「最適に使用できているとき(Optimal-Use/Golden mean=黄金律)」で、性格的な強みをバランスよく適切に発揮できている状態です。先述のように、〈忍耐力〉を発揮すると、すぐに結果が出なくても目標に向かって着実に取り組みます。
※カエルコムニスでは、これを「善用(最善に活用できること)」と表現しています。

しかし「使いすぎ(過剰利用:Overuse)」ると短所として「頑固」になってしまい、「使わなすぎ(利用不足:Underuse)」るとやる気を失って「怠惰」になってしまいます。これをまとめると、以下のようになります。
※カエルコムニスでは、この状態を「暴走」/「沈黙」と表現しています。

VIAの〈忍耐力(Perseverance)〉の長所と短所

〈忍耐力〉を善用すると長所になる

公式では、VIA の強み(徳性)を適切に発揮することを「最適な使い方(Optimal-Use)」と表現していますが、そのバランスの良さから「Golden Mean」として「黄金律」「中庸」と呼ばれたりもします。カエルコムニスではこれを「善用」と呼称することにしています。「悪用」の反対=「善いことのために用いる」ということですね。つまり「イイカンジに使う」です。

自分が〈忍耐力〉を善用しているとき=「目標に向かって地道に進んでいるとき」を振り返ってみましょう。

  • 思うように進まない業務でも、途中で投げ出さず対応を続ける
  • 失敗から学び、やり方を変えながら挑戦を続けている
  • 周囲の反応が薄くても、自分の役割を淡々と果たし続ける
  • 想定外のトラブルにも、感情的にならず一つずつ対処する
  • 成果が出るまで時間のかかる仕事を、粘り強く続ける
  • 自分のペースを守りながら、無理なく継続できている ……など

どれも、投げ出すことなく取り組んでいるのが特徴的ですね。もちろん、頭を抱えて膝を折ることはあるかもしれませんが、それでも立ち上がって取り組むのが〈忍耐力〉さん。

私の〈忍耐力〉はずっと20位以下をキープしています。というかもう「勇気(Courage)」の徳性は全体的に低いです。これはクリフトンストレングス(ストレングスファインダー)の傾向と似ているなあと思うことが多く、実行力全般が低めなのです。「何が何でも終わらせる!」よりも、「思い立ったが吉日!」とばかりに始めるのが好き。とはいえ、終わらせないわけではないので、姿勢の違いですね。

〈忍耐力〉が暴走すると短所になる

公式では、VIA の強み(徳性)を使いすぎることをそのまま「使いすぎ(Overuse)」と表現していますが、カエルコムニスではこれを「暴走」と呼称しています。

〈忍耐力〉が暴走して制御を失うと、「乱用」して完遂が目的になったり、「誤用」して目標を手放せなくなったりするパターンが起こりやすくなります。がんばりすぎちゃう。

乱用:強みを目的以上に、過度に発揮してしまう例

  • 成果が出ないのに同じ方法を続け、損切りできない
  • 心身の限界を超えても終わらせるまで止まれない
  • 完璧に仕上げようとして、締切を何度も超過する

誤用:強みが効果的でない場面で使ってしまう例

  • 方向転換が必要な場面で、従来のやり方に固執する
  • 他の人に任せたほうがよい仕事まで自分で抱え込む
  • 相手が「もういい」と言っているのに、説得を続ける

自分では暴走していることに気づかないことが多いため、「このまま進むのはまずいんじゃないか」というフィードバックや、「がんばっているのになかなか成果が出ない」と感じることがあったら、方法を変える勇気も〈忍耐力〉の一部だと思い出してください。

〈忍耐力〉を沈黙させず(暴走もさせず)に活かすには

公式では、VIA の強み(徳性)を使えていないことを「全然使えていない(Underuse)」と表現していますが、カエルコムニスではこれを「沈黙」と呼称しています。

〈忍耐力〉が高いのに、「どうせ続かないし」「また途中で投げ出すんだろう」と自分に言い聞かせてしまっているなら、沈黙のサインかもしれません。〈忍耐力〉を活かす基本は、小さく始めて、完遂する体験を積み重ねること。小さな山をたくさんつくっていくイメージです。

  • 毎日5分だけ、決めたことに取り組む → 継続のハードルを下げる
  • やりかけのタスクをひとつ選んで、今日中に終わらせる → 完遂の実感を得る
  • 「ここまでやったら終わり」のゴールを明確にしてから始める → 達成感を設計する
  • 進捗を記録して、小さな前進を可視化する → モチベ維持
  • うまくいかなかった日も「取り組んだこと自体」を認める → 自己否定を防ぐ ……など

もし沈黙していたら、まずは沈黙しているという現状を認識しましょう。大きなことをしようとしても焦るだけです。それなら小さな「できた!」でリハビリしたほうが、元気になりますよ。

〈忍耐力(Perseverance)〉に似ている強みの違いと掛け合わせ

〈忍耐力〉に似ている強みを挙げるとしたら、〈自立心〉と〈誠実さ〉ですかね。ストイックな感じが。

VIAの〈忍耐力(Perseverance)〉と似ている強み(自立心・誠実さ)

〈忍耐力〉は「やり遂げること」に価値を置く強み、
〈自立心〉は「自分で決めること」に価値を置く強み、
〈誠実さ〉は「正しくあろうとすること」に価値を置く強みです。

主に、掛け合わせによる相乗効果と注意点をみていきましょう。

〈自立心(Self-Regulation)〉×〈忍耐力〉

一般的に〈自立心〉は「自分で決め、自分で責任を引き受ける」強みですが、〈忍耐力〉と掛け合わさると「自分で選んだ道を、着実に歩み続ける力」になります。外部の評価や流行に左右されず、納得できる基準を持って継続できる点で、とても芯の強いあり方です。

一方で、この組み合わせは内側で完結しやすく、〈忍耐力〉が暴走すると「助けを求めないまま抱え込み続ける」「正しさを自分の中だけで完結させてしまう」といったリスクもあります。誰にも頼らずやり遂げられてしまうからこそ、限界に気づきにくいのです。

「これは自分で引き受けるべきことか、それとも共有してよいことか」を定期的に問い直すこと。「自立」と「孤立」を取り違えていないかをチェックすることが、この強みの組み合わせを健全に活かすコツですね。

〈誠実さ(Honesty)〉×〈忍耐力〉

〈誠実さ〉は「正しくあろうとする」強みで、〈忍耐力〉と掛け合わさると「正しさを一時的な態度ではなく、行動として持続させる力」になります。状況が不利になっても、評価されなくても、自分が信じた基準を裏切らずにやり続けられる点で、とても信頼の厚いあり方です。

一方で、この組み合わせは理想や信念に粘り強く忠実であるため、〈忍耐力〉が暴走すると「間違った方向だと気づいても引き返せない」「正しさを守るために自分を犠牲にし続ける」といったリスクも孕みます。誠実であればあろうとするほど、修正や撤退を不誠実だと感じてしまうことがあるんです。

「この行動は、本当に誠実と言えるだろうか」「方向を変えることは、誠実さを損なわないだろうか」と問い直すこと。誠実さそのものを「続けること」と「見直すこと」の両方に開いておくことが、この強みを善用するための重要な視点になります。というか、これだけ信頼感のある強みが高いのなら、多少ゆるむくらいがちょうどいい説すらあります。緩めてもいい状況や相手がいるといいですね。

クリフトンストレングスと掛け合わせてみる

VIA 診断は Being(あり方)、クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)は Doing(やり方)なので、自分らしいあり方のために、自分らしいやり方を見つけるためのヒントになります。

資質とかけ合わせる際、VIA の強みで自分らしいあり方のキーワードを定めておくと行動しやすくなります。たとえば〈忍耐力〉を「粘り強さ」「投げ出さない」「完遂する」などのようにして、クリフトンストレングスの領域(ドメイン)との掛け合わせてみましょう。

〈忍耐力〉とストレングスファインダー(クリフトンストレングス)との掛け合わせ

〈忍耐力〉を「粘り強さ」としてみると、領域(ドメイン)との掛け合わせは以下のようになります。

実行力 × 〈忍耐力〉→ 粘り強さで成果を出す

実行力は、計画を進めて成果を出す力です。〈忍耐力〉と結びつくと、短期的な結果に一喜一憂せず、長期的な目標に向かって一歩ずつ前進し続ける力になります。職場において、こんなにも頼りになる人はなかなかいませんよ。

たとえば、業務改善や仕組みづくりのように、すぐに効果が見えにくい仕事は少なくありません。途中で「本当に意味があるのだろうか」と感じる方もいます。それでも、「仕事ですから」と、状況を見直しながら淡々と手を動かし続けます。やると決めたことから簡単には離れないので、やると決めたことを形骸化させることもありません。

数ヶ月かかるプロジェクトでも、毎週の進捗確認や小さな修正を積み重ねながら完遂します。成果が出たときには「気づいたら形になっていた」と言われることも多いでしょう。目立たなくても、組織やチームを確実に支える土台ですね。

影響力 × 〈忍耐力〉→ 粘り強さで人を動かす

影響力は、人を巻き込み、動かす力です。〈忍耐力〉と合わさることで、一度の提案や一回の説明で終わらず、伝わるまで関わり続ける力になります。瞬発的で派手な説得力というより「伝わるまであきらめない姿勢」そのものですね。

新しい取り組みや方針変更は、最初から歓迎されることのほうが少ないものです。反応が薄かったり、反対意見が出たりしても、切り口や言葉を変えながら対話を重ねていきます。「今回はダメでも、次がある」と自然に考えられるのが、この組み合わせの強さです。

たとえば、会議で一度却下された提案を、数週間後にデータや事例を添えて再提示する。あるいは個別に話を聞いて回り、少しずつ理解者を増やしていく。最終的に人を動かしているのは強い言葉ではなく、泥臭く向き合い続ける覚悟といえるでしょう。プロジェクトXに出演してもおかしくないような人。

人間関係構築力 × 〈忍耐力〉→ 粘り強さで信頼を築く

人間関係構築力は、信頼を築き、協力を育む力です。〈忍耐力〉と結びつくと、関係性がすぐに深まらなくても焦らず、一貫した関わりを続けられる力になります。元々、人間関係構築を長期で捉えている感じ。

たとえば、新しい職場やチームで、なかなか心を開いてもらえない相手がいるとします。そんなとき、無理に踏み込まず、日々の挨拶やちょっとした声かけを積み重ねていきます。反応がなくても、焦って距離を詰めようとしないところが、かえって相手に安心感を与えるんですよね。ちなみに、挨拶は基礎にして最強のコミュニケーションですよ。

最初はぎこちなかった関係が、半年後には自然な相談関係に変わっていることも珍しくありません。「この人はずっと変わらずに接してくれる」という安心感が、信頼の土台になっていきます。何か大きなきっかけがあったわけではないけれど、数年後に振り返ってみたら一番長くつきあっている、という関係を育む人ですね。

戦略的思考力 × 〈忍耐力〉→ 粘り強さで未来を描く

戦略的思考力は、可能性を広げ、方向性を描く力です。〈忍耐力〉と合わさると、すぐに答えが出ない問いにも腰を据えて向き合い続ける力になります。結論を急がず、考え続けること自体に価値を見いだします。

変化が激しい環境では「今すぐ正解を出す」ことよりも、「考え続けられる問いを持つ」ことのほうが重要になる場面も多いでしょう。情報を集め、仮説を立て、実行し、修正する。そうしたプロセスを繰り返すことを苦にしません。むしろ、そこに面白さを感じているのかもしれませんね。

市場や顧客の変化をさまざまな視点から観察し、データを蓄積しながら中長期の構想を練っていく。目に見える成果は遅れて現れるため、あとから評価されるタイプですが、その分、一朝一夕では到達し得ない骨太の戦略が育っていきます。

〈忍耐力(Perseverance)〉が1位の方へ

私が、この価値観が低いからこそ感じることも多いのですが……という前提で。

〈忍耐力〉さんは、「最後までやり遂げたい」という気持ちが、誰よりも強い方だと思います。途中でやめることに抵抗を感じるのは、物事を完遂することに深い価値を見いだしているからでしょう。それは意志の強さであり、信念のようなものです。

ただ、その分、苦しい場面も多いのではないでしょうか。周囲がとっくに手を離したことに、自分だけがまだ取り組んでいる、なんてこともあるのかも。「もしかしたら、ここまでやる必要はなかったのかもしれない」と、迷うこともあるかもしれません。成果が出るまでに時間がかかるほど、方向性が本当に正しかったのか、不安になることもあるでしょう。

それでも手を止めないのは、「途中でやめた自分」を許せないからだけではありません。その先に、ちゃんと意味があると信じているからです。そしてその信じ方は、根拠のない楽観ではなく、これまで実際にやり遂げてきた経験に裏打ちされたものです。そう、「やってきた」からこそ育まれている価値観なんですよね。

〈忍耐力〉の本当の強さは、歯を食いしばって耐えることではありません。自分が大切だと思うものに、じっくりと、着実に向き合い続けられるチカラです。すぐに結果が出なくても焦らず、かといって惰性で続けるのでもなく、意味を確かめながら進んでいける。それは誰にでもできることではありません。「やる気」に左右されないスゴさよ……

そしてその姿勢は、思っている以上に周りの人に伝わっています。あきらめることなく前に進む姿を見て「自分ももう少しだけやってみよう」と思い直す人がいます。言葉で励まさなくても、続けていること自体が誰かの支えになっている。そういう力を持っているのが、〈忍耐力〉さん。

「やっていることに意味を感じられなくなってきたかも……」「どうしてもがんばりすぎてしまうなあ……」とモヤモヤしていたら、立て直すタイミングです。(良くも悪くも)長期的に行動する才能だからこそ、溜め込みすぎる前に軌道修正しましょう。

\ 資質の特徴から紐解くのでわかりやすい /

忍耐力(Perseverance)の特徴と活かし方|VIAの性格診断24の強み

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著者

ストレングスファインダー®を扱う Gallup 認定ストレングスコーチです。ウェブ屋でもあり、AI 活用推進派。
あなたとチームのサードパートナーでありたい。

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