はい、ごめんください。Gallup 認定ストレングスコーチのコスギです。
前回は「こんなコーチングはイヤだ」ネタとして、コーチングに不信感を抱いている方の背景を徒然に書き連ねてみましたが、今回は「コーチングに興味はあるんだけど、何を話したらいいのかわからなくて……」という方向けのお話です。
思ったより長くなってしまったので、コーチングで期待できること、ストレングスコーチングの落とし穴、コーチングで話すことがないときに考えたい3つのこと(本題)という流れなので、気になったところを読んでください。
個人的には、コーチを感情と思考のサードプレイスとして使ってほしいなと、思っています。家族や友達とも、仕事の同僚とも違う、第三の相手。
コーチングを受けることで期待できる、2つのメリット
話すことがないときは、何を期待できるのかがわからないことが多いです。コーチングは「自分を知ることがメリット」と言われることもあるのですが、自分を知ることの何が良いのか、ピンと来ない方も少なくありません。
自己探索そのものが楽しいという人はさておき、自分を知ることで得られるわかりやすいメリットは「ストレスが減る」「方向性が見えてくる」の2つがあると考えられます。
自分を観察できるから、ストレスが激減する
「自分のことは自分が一番知っている」という方もいれば「自分のことなんて一生わかるわけがない」という方もいます。私はめっきめきの前者でしたが、そのうち後者になって、今は「自分のことが全部わかるなんてありえないけど、観察できるのは便利だな」と思えています。ストレスが激減してめっちゃラクなんです。
- イライラしなくなる
些細なことでイラついたり、嫉妬することがなくなりました。心に余裕が出てくるため子どもたちや夫との関係も良く、すれ違いがあって険悪な雰囲気になっても冷静に話し合えています。私は1位が〈着想〉なので、アソビをうまく取り入れられるようになったのは大きいですねー - 体の調子が良くなる
「飲まないとやってらんない!」なんてことはなくて、間食もほとんどしなくなりました。結果的に身体が軽くなって、毎日スッキリしています。筋トレもはかどっているので、ストレス解消が先か筋トレが先かみたいなものはありますが、個人的にはストレスが減ったことで身体を動かせるようになったような。 - 仕事がはかどる
ストレスでモヤモヤしなくなって、集中力が上がります。心に余裕があるので、断ったほうがいいと思ったことは断れるようになったのも大きいかも。もともと集中力はあると自負していましたが、ダレるときはダレるので、コーチングを受けてからは集中力のスイッチを手に入れたような感じはあります。 - 気分がフラットになる
前向きになるというか、テンションはむしろ以前より落ち着いています。モチベーションが落ちにくい(落ちてもコーチに愚痴るとすぐ復活する)ので「まあ、自分で決めたことだし、やるしかないよなー」と取り組めるようになりました。 - 望む人間関係を構築できる
ストレスが強いと、恐れや承認欲求でつくってしまう人間関係ってあると思うんですよ。コーチには自分の弱い部分を晒しても安全ですし、一定の距離感を保って接してくれるので依存することもありません。ストレスが減るから、社会的リスクの高い人間関係に頼らなくなります。
「自分を知ることで幸せに!」「生産性を高めよう!」「自己基盤を整えることが大事!」なんて意識高い言葉も多いですが、本質的には「そのほうがラク」だからです。力の抜き方がわかるようになるというか。メタ認知能力とも言われるものです。
とはいえ、「ときにはストレスって必要だし、むしろ自分を成長させてくれることもあるよね?」とも思っている(私の場合は〈最上志向〉でストレスのない状態なんてありえない)ので、ストレッチゴール(挑戦的な目標)を目指すためにあえて自分から負荷をかけることもあります。これは不要なストレスから解放されているからこそ、できることだと思ってるんですけどね。やらされてやってる環境と、やりたくてやってる環境じゃ大違い。
自分をイイカンジに扱えるから、方向性が見えてくる
やるべきだけどやりたくないこと、やりたいけれど重要でないこと、やっておいたほうが良さそうだけど判断つかないことなど、思考と感情がバラバラだったモノゴトの優先順位が具体的になってきます。要するに、方向性が見えてスッキリするんです。このときには、ストレスも減ってますしね。
- 迷いにくくなる
自分の判断基準が「良いか悪いか」ではなく、「好きか嫌いか」「望ましいかそうでないか」「(基準に照らして)近いか遠いか」「やりたいかやりたくないか」など、判断基準そのものを瞬時に選択できるようになりました。これは私が〈戦略性〉と〈最上志向〉を上位に持っているため、条件を自分の中に作れたのが大きかったです。 - 後悔しなくなる
選んだ道に納得感があるので、「あの時、ああすればよかった」と後悔することはほとんど……まったく?なくなりました。もし想定外の状況になったとしても「まあ、自分で選んだんだし」と捉えられるうえ、次の選択の参考にします。〈ポジティブ〉〈活発性〉が上位のおかげで、もともとやってみてから考えるタチですが、失敗をすべて糧にしていく勢いは強まりました。 - 自信がつく
「自分にできることには限界があるから、その限界を少し超えたくらいならイケる」と過度な期待をしなくなったことが大きいです。コーチング中は限界を超えていた感じもするのですが、「意外とイケるライン」「コレ以上は無理なライン」の見極めができるようになったおかげでしょう。〈最上志向〉の理想が高すぎて苦しんでいたのを、〈戦略性〉でうまくハンドリングできるようになった感じ。 - 優先順位をつけて目標に向かえる
目標や目的に対する認識や達成に至るまでの動き方などは、ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)に助けられてきたことは大きいです。世間一般の常識が自分に当てはまらないことが多かったので、資質の傾向から道筋を捉えられるようになりました。 - 周りの期待に振り回されなくなる
親や社会の期待に応えようとして、自分を見失うことってありますよね。でも、コーチングで自分の軸ができると、「周りがどう思うか」よりも「自分がどうしたいか」を優先できるようになります。
これも、「本当の自分!」「自己実現!」「変化に対応するための自己成長!」といった言葉で表現されることが多いです。実際には、泥のような気持ちの中に飛び込んで、思う存分ジタバタして、なんだかんだ愚痴って、すべて吐き出したあとに「やっぱり、やりたいんだよなあ……」と、小さくても純粋な気持ちが残ります。これが、軸といわれるモノなんじゃないかとも思います。
ストレングスコーチングは “知っただけ” で終わりやすい
この図は、継続コーチング(強みの開発コーチング)のオリエンテーションで説明している、コーチングのプロセスを3つに簡略化したものです。
ストレングスファインダーを用いたコーチングでは、最初に必要な「自己認識」のフェーズに、資質の理解が含まれます。
ですから、ストレングスファインダーの読み解き(プロファイリング)と言われているものは、このプロセスの入口に立つことだけです。その先が、結構長いのだけど。
一般的なコーチングでも自己認識を深めることを行いますが、ストレングスファインダーを使ったコーチングは、とんでもない効率で一気に自己認識が進むのですよね。ですから、自分を活かすための土壌を耕すという一定の効果は得やすいのですが、耕したことに満足して終わってしまうことも多いです。
人間は迷いながらも有限の時間の中に生きているイキモノなので、「何もしない」ことができません。ストレングスファインダーの上位資質を紐解いていくと「何をしているときが充実感を得られるか」を見つけられるため、行動につながりやすいメリットがあるんです。でも、自分を知って具体的にどんな行動をするかは別問題。
ストレングスコーチは資質を説明する人ではなく、クライアントさんの一番の理解者として行動を促すのが仕事ですから、自己理解をただのエンタメにしてしまうのはもったいないなあと感じています。
コーチングで話すことがないときに考えたい、3つのこと
ということで、ようやく本題です。
「コーチングのメリットはわかったし、興味もあるんだけど、具体的に何をどう伝えたらいいのか迷ってしまう」なんて方は、結構いらっしゃいます。
コーチングは(先にオリエンテーションがある前提で)「今日はどんなことを話したいですか?」から始まるので、クライアントさんによっては「何か話さなければ……!」と、焦ってしまうこともあるでしょう。
私もクライアントとしてコーチングを受ける側になると、話すことが決まらないことはよくありますが、「やー、今日は特にないんですよねえ」とコーチに委ね(られ)るようになりました。でもね、話したいことがないときほど表面的な問題が落ち着いているので、深いところに行けるんですよね。
また、クライアントさんが良ければ雑談で終わっても問題ありません。ただし、その時は良くても、あとから「よく考えたら、雑談にお金を払うのってちょっとな……」とモヤモヤしてくるのが現実。私は「コーチなんだから、引き出してくれてもいいのに……」とすら思ったことがあります。でも雑談を選んだのは私なので、その後、コーチングで雑談を選ぶことをしなくなりました。
それでも、表面的な悩みはない、けど……と言い淀むような場合もあるでしょう。そんなときは、以下の3つ(変えたい・辞めたい・続けたい)を自分の気持ちに照らしてみてください。何かしら感じるものがあれば、それがコーチングのテーマになります。
何かを変えたい
「何かを変えたい」という漠然とした思いは、大きな成長のきっかけになりえます。ドラマティックなことが起きるより、些細なことで潮目が変わることってありますもんね。
以下のような心の口癖が出ているときは、そのままコーチングのテーマになります。
- 「このままで良いのかな……」
- 「何か新しいこと、できないかな……」
- 「なんかこう、もっとこう、ないかな……」
- 「わかってるんだけど、繰り返しちゃうんだよなあ……」
何かできそうなのに、モヤモヤしていて言葉にできず考えにくい、ちょっとした焦りを感じている、思考と感情がぶつかっているといった状態です。コーチングのネタとしては、(少なくとも私のコーチングは)これくらい抽象的でも良くて、話しているうちに少しずつ輪郭が見えてくるものです。最初からハッキリと目的を持っている人なんて、そんなに多くありません。
「何かを変えたい」をテーマにしたいときは、コーチングを申し込む際に「モヤモヤしているだけで目的が見えないけれど、現状を変えたいので話を聴いてほしい」とリクエストしておくと、コーチングもスムーズです。
モヤモヤしているときこそ、話を聴いてくれる人の存在って大きいですよね。どんな結論になるかは未知数なので、コーチと一緒に探求を楽しんでみてください。
何かを辞めたい
「自分で選んだ道だけど、本当はもうシンドイ……辞めたい……」と感じることは珍しくありません。一度踏み出した歩みを止めることに抵抗感を持つ方は少なくないですが、「もうイヤだ!」と思ったっていいんです。にんげんだもの。
- 「やめたらラクになるかな……」
- 「これって本当に意味があるのかな……」
- 「このまま続けても、時間のムダな気がする……」
- 「やめたほうがいいって、わかってるんだけど……」
こんなことを気づいていながら、見ないように、考えないようにしていることがあるなら、コーチングのテーマになります。ただし、注意しなければならない点があります。
転んで骨折したら治るまでギプスを付けて、動かさないように休ませる必要がありますよね。骨が折れた状態で筋トレなんてしたら悪化させてしまうように、心が折れているときにコーチングを受けても逆効果です。そのため、心療内科や精神科に通院中の方には、医師の許可なくコーチングを提供することはできません。最悪な状況が起こりかねないためです。
ですので、日常生活で問題が表面化していなくても「ちょっとしんどいかも」と思えたら、じっくり話を聴いてくれるカウンセリングコーチかカウンセラーを頼りましょう。その際、「辞めたい気持ちについて話したいけれど、まとまっていないので、話を聴いてほしい」とリクエストしておくとミスマッチが起こりにくいです。
そして、この「何かを辞めたい」というテーマで聴いてもらうと、感情が優位になって脈絡なく吐き出されることがあります(もちろん、淡々と話をする方もいます)。話しているうちに、嗚咽するほど涙があふれて言葉が出なくなることもあります。友達や家族に相談すると混乱してしまいそうなものですが、話を聴くプロなら慣れていますので、安心して話を続けても大丈夫。少なくとも私は、箱ティッシュを用意してもらっています。
話すだけ話して落ち着いてくると、さまざまなことが見えるようになってきます。「冷静になって考えてみたら、◎◎がしんどさの根っこにあるだけだった」「自分一人で抱え込んでいたことに向き合えた」「矛盾する2つのことを同時進行しようとしていて、自身を失っていた」なんてことに気づきます。状況は変わらなくても、捉え方が変わると、対処できるようになるんですよね。
月に1回60分、継続して話を聴いてもらう機会をつくるだけで、自己解決力は育っていきます。小さな未完了を終わらせたり、不要な関係から離れたり、心残りを辞めていくことで軽くなっていくのは想像に難くありません。
「何かを辞める」ことは、新しい何かを始めるために必要な準備だと考えたら、コーチと一緒に手放してみるのも悪くはないですよ。終わりを考えられると、「やっぱりこれは自分にとって大切なものだ」と気づくこともありますしね。
何かを続けたい
コーチングを知っている方なら「あれ? “新しく始めたい” じゃないの?」と思われたかもしれません。そう思う方は、そもそもコーチングで話したいことがたくさんあるので、勢いのままコーチングを申し込んでくれて良いと思います。やりたいことを具体化するために、AIに相談してもいいくらいです。
特に具体的に話したいことがあるわけではないけれど、変えたいわけでも辞めたいわけでもない。そんなときには「何かを続けたい」をテーマにしてみると、現在地や方向性を確認し、調整しやすくなります。そうすると、変える・辞める・始めるの選択肢がより具体的になって動きやすくなるんです。
また、「このまま続けていきたい」と安定できている現状に到達した道のりを振り返ることで、将来的に凹んでも回復するヒントや、次のステージの兆しを見つけることもできます。
- 「自分を大切にできている感じがする」
- 「このまま行くと何かが見えそう」
- 「これがあるからがんばれる」
- 「今はこの状態を続けていきたい」
- 「特に困っていることもないな」
先述の「変えたい」「辞めたい」に比べると、かなり健全な印象がありますよね。疲れていると、余裕がないことにすら気づいていないこともあるので、動けるうちに信頼できる相手を見つけておくのも良いのではないでしょうか。ストレングスコーチングなら、このテーマにはぴったりです。
とはいえ、無理にでもコーチングを受けたほうがいいと強制するものではないので、「今は必要ないけれど、受けるならこの人にしよう」と決めておくのもオススメです。
コーチングは思考と感情のサードプレイス
「サードプレイス」という言葉は、コーヒーチェーン店のスターバックスがコンセプトとして掲げているのを目にした方もいるかもしれません。自宅(ファーストプレイス)でも職場(セカンドプレイス)でもない、心地よい第三の居場所のことですね。
※「サードプレイス」の定義にまつわる余談(言葉の背景)
サードプレイスという言葉は、アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグ氏によって提唱されました。氏は、著書 “The Great Good Place”(1989)の中でサードプレイスが持つ8つの特徴を以下のように挙げています。()内はコスギの意訳です。
- Neutral ground(特定の人やグループに偏らない中立な場所)
- Leveler(社会的地位や役職に関係なく、すべての人が対等な場所)
- Conversation is the main activity(自然に会話が生まれる場所)
- Accessibility and accommodation(気軽に立ち寄れる場所)
- The regulars(常連によってコミュニティ感のある場所)
- A low profile(安心できる落ち着いた場所)
- The mood is playful(楽しくリラックスできる場所)
- A home away from home(実家のようにくつろげる場所)
これらの特徴は、多くの研究者や実務家によって引用されています。なお、オルデンバーグ氏の理論は学術論文というよりは、社会観察に基づく著作として発表されたものらしい(要するに厳密な根拠はない)ですが、その後の都市計画や社会学の分野に大きな影響を与えています。
スタバがコンセプトにするくらいの納得感のある言葉として浸透したものの、商業的な目的が含まれるのは厳密には「サードプレイス」には当たらないのですよね。中立性や平等性が金銭によって分断されるから。
また、「サードプレイス」は物理的な場所を指すため、近年の状況からネットのコミュニティなど物理的な垣根を超えた概念を「フォースプレイス」と呼称する動きもあります。共通の趣味や目的に基づいたコミュニティが容易に形成されるようになったので、「職場とも家族とも異なる第三の居場所」としてネットのコミュニティに参加している方も多いのではないでしょうか。
そんな背景をふまえて、この記事では「心地よい第三の居場所」を「サードプレイス」としています。
そんなわけでコーチングは、「思考と感情のサードプレイス」とも考えられます。
- 中立的な空間
コーチングセッションは、日常生活や仕事場から離れた中立的な空間です。ここでは、肩書きや立場に縛られず、ありのままの自分でいられます。評価や判断を気にせず、素直な自分を出せる場所って貴重ですよね。特に、大人になるとシガラミが多いじゃないですか。だからこそ、信頼できるコーチに出会うまでは警戒していいんですよ。 - 対等な関係
コーチングではクライアントさんを中心に据えていますが、上下関係ではなく対等なパートナー関係です。クライアントさんに主導権がありながらも、目的地を定めるところから一緒に考えます。 - 自然に対話が生まれる
コーチングは対話によって進んでいきます。具体的に話したいことが特にない場合でも、コーチといると何かしら出てきて、話しているうちに「そういえば……」と出てくるのがコーチングの面白さ。 - 気軽に話を聴いてもらえる
オンラインでコーチングしているなら(契約状況にもよりますが)、相談したいときにはいつでもコーチにアクセスできます。私は感情が昂ぶったとき、コーチに鬼メッセすることは少なくありません。「まずいな」と思ったら状況が動く前に、とりあえず自分の気持ちをコーチに投げることで冷静になれます。そういう時期ってあるんですよね。 - 継続による信頼関係
サードプレイスの定義によれば「常連感」なんですが、継続することでコーチとの関係性が密になり、適度に放っておかれるような関係性になります。たとえば、上記の鬼メッセしたときのコーチからの反応はほとんどの場合リアクションのみで、あとから「どうなった?」と聞かれたり、フィードバックを送ってもらう感じ。だから私も「鬼メッセを送って申し訳ない」とも思わなくて済むんですよね。 - 安心できる落ち着いた雰囲気
賑やかでテンションの高い会話は、コーチングにはなりません。むしろ、静かで落ち着いた環境でじっくり対話することで、探索に集中できます。沈黙すらも歓迎されます。コーチの顔色を伺う必要もないので、クライアントさんのペースで語れる時間。 - 思考と感情をストレッチする時間
全身の筋肉を伸ばしたり縮めたりしてストレッチするように、コーチングでは思考と感情の発散と収束が意図的に行われます。久しぶりにラジオ体操をすると、心地よい痛みを感じることがあるじゃないですか。コーチングでも普段使わない思考をするため、似たような感じになります。視野が広がる感覚を得られると、余裕が出てくるんですよね。 - 家族とも友達とも違う、人生を共にする相手
サードプレイスの定義では「実家のような場所」なんですが、家族や友達とは異なる関係で人生を共にできる相手がコーチです。愚痴っても、嘆いても、弱気になっても、強気になっても、怒っても、泣いても、付かず離れず肯定してくれる存在。契約関係にあるからこその絶対的な安心感は、なかなか新しいかもしれません。
こうやってまとめてみると、意外と新しい関係性……なのかも……?
特に、日本は性善説の文化が根強いため、契約関係に抵抗感のある方は少なくないのかもと改めて思ったのですが、暗黙の関係性のほうがよっぽどリスクが大きいのではないかなと思います。「話を聴いてもらったらスッキリした」という経験をしている方なら、プロに話を聴いてもらうことのメリットを感じられるのでは。
特に、常に他者のことを考えていたり、仕事のことを考えていたり、逆に自分のことばかり考えてしまうという方は、コーチングによって思考と感情を整理できるようになります。だからストレスが減っていくし、ストレスマネジメントもできるようになるわけで。
そういう意味では、同僚や上司部下、家族や友達など、毎日顔を合わせるような関係性が深い相手は多重関係となってしまいかねないため、避けたほうが良いと言われています。ご自身に合うコーチに出会えるといいですね。ちなみに私はたまに娘からコーチングを求められますが、お互いに正座したり、コーチングの同意を確認するなどしてスイッチを切り替えています。
思ったより気軽に受けられるんだなと思ったら、無料のオリエンテーションを受けてみるのがオススメです。そのコーチングで満足することは期待しないほうが良いですが、他のコーチのオリエンテーションも受けることでコーチングの理解も深まりますし、ご自身に合うコーチを見つけやすくなります。
コーチとクライアントは上下関係ではなく対等なパートナー関係なので、何よりも信頼関係が大切です。気になることをなんでも話せる相手を見つけてくださいね。
私(コスギ)は以上のようなことを考えているので、私のコーチングに興味を持ったら以下からどうぞ。
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