ストレングスファインダー®のコーチングを使い倒す!初めてでもコスパを最大化するには

ごめんください。Gallup認定ストレングスコーチのコスギです。

私は3位に〈最上志向〉の資質を持っており、すべてにおいて「どうせやるなら」が頭につくくらい、コスパ(投資対効果)を重視する傾向が強いです。ついでに〈戦略性〉も高いので、抜け目がありません。そのため「どうせお金出してストレングスファインダーのコーチングを受けるなら、元を取るのはもちろん、払った分以上に得られるものがあったらいいのでは?」とフツウに思っています。気に入ったものはニコニコしながらしゃぶり尽くす人間です。

私ほどガメつくなくても、コーチングはいかにコーチを使い倒すかがキモなので、特に初めての方は事前情報として知っておいていただくと良いのかなと思います。

目次

そもそも、“コーチング” とは?

最近ではだいぶ浸透してきた言葉ですが、「コーチングと、コンサルティングやカウンセリングとの違いがイマイチわかりません」という方は少なくありません。

色々な説明がなされていますが、ここでは一般社団法人国際コーチング連盟のサイトから引用します。

ICFでは、「コーチングとは、思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くことである」、とコーチングを定義しています。

ICFはどのようにコーチングを定義付けていますか? – ICF Japan Chapter | 一般社団法人国際コーチング連盟 日本支部

カエルコムニスとしては、コーチングは「問う」、カウンセリングは「聴く」、コンサルティングは「動かす」、ティーチングは「教える」という手法の違いがあるかなと思っています。「思考を刺激し続ける創造的なプロセス」のメイン手法が「質問」なので、相手の思考を刺激して可能性が広がる質問は、コーチングアプローチであると言えますね。

コーチとしての資格を持たなくても、質問によって相手の目的や目標に寄り添うことはできますが、資格を得ているコーチは、可能性を最大化させる質問のトレーニングを受けています。いわゆる「イイ質問」の打率や精度が高い。

「ストレングスコーチ」は、ストレングスファインダーを提供しているGallupの認定を受けた公式の資格です。ストレングスファインダーのことを熟知しているので、本人の資質が持つ可能性を引き出す問いのスキルが高いのが特徴です。資質の解説を読めば占いのようにズバズバ当たりますが、「言語化された自分の可能性」をリソースとして実生活(仕事やプライベートなど)に活かしていくのがストレングスコーチの仕事です。

コーチングをはじめとした対人支援は「育成」が大前提ですから、1回で終わりということはほとんどありません。雨が降れば植物は伸びますが、定期的に適切な量の水を与えられる植物のほうが育ちやすいようなものです。

つまり、今より成長したいとぼんやりとでも思ったときにこそ、コーチングが有効なのです。ちなみに、成長したいわけじゃない、思考がぐるぐるしていて考えても答えが出ない、苦しい気持ちを吐露したいなんてときは、カウンセリングをオススメします(私のように、カウンセリングできるコーチもいます)。

コーチングを受ける前に準備しておきたいこと

コーチングを初めて受ける方は、なにか準備しておいたほうが良いのではと思うことがあるかもしれませんが、「これが必要!」「これを準備しておくのが当然!」というものは特にありません

ただ、失敗したくない〈慎重さ〉や、後出しが好きではない〈戦略性〉が上位にある方は、以下のような流れがコーチングの王道なので、何が起きるのかを把握しておくと安心できるかもしれません(詳しく知りたい方は「GROWモデル」を調べてみてください)。

  1. 話したいことはなにか(ゴールの確認)
  2. これまでにどんなことができていたのか(リソースの確認)
  3. ①と②から、どんなことができそうか(機会の確認)
  4. いつまでにどんなことをしたいか(行動の確認)

とはいえ「申し込んだ日とは状況が変わったので、違うことを話してもいいですか?」という方は多いので、準備万端にしておくよりは、“今” を大切にしてください。また、上記は一般的な流れでしかなく、クライアントさんの状況に応じて柔軟に変化します。あくまで、ハンドルを握っているのはクライアントさんで、コーチは助手席に乗っていますから、どこにでもついていくのがコーチの役目です。

もしあなたが話すことに苦手意識を持っていても、そのペースに合わせるのがコーチの仕事です。話をしているのに聞いてもらえないなと感じた時は、その気持ちを伝えましょう。コーチの気分を害してしまうのではないかと思うかもしれませんが、コーチとしては「なるほど、こっちの道じゃないんだな」とナビのルートを修正されたくらいの気持ちで受け止めるので、安心してください。もし安心できない状況になってしまったら、コーチを変えることをオススメします。

あえて心の準備をしておくとしたら、「主導権は自分にあるんだ」と認識しておくことくらいでしょうか。あと、メモっておきたい方は筆記用具があると良いですし、最後に曖昧だったところをコーチに確認することもできますね。

信頼できるコーチの見分け方

主導権はこちらにあるとわかっていても、いざコーチを目の前にすると、言いたいことを言えなくなるかもしれません。特に初めてコーチングを受ける方は、どんなことを質問されるのかと緊張してしまうと思います。そのような状態で、信頼できるコーチを探したいと思っても何を基準にしたら良いのかわからず、なおさら混乱してしまうでしょう。

そもそも「信頼できる」とは、どういうことでしょうか?
私は、「信用」と「信頼」の違いから得られた「信頼」の定義が気に入っています。

信用:相手に対する理性的な判断
信頼:相手との感情的な結びつき

つまり、信頼できるコーチとは「感情的な結びつきを得られやすいコーチ」ですね。そのようなコーチの見つけ方は、3つあります。

話を聴いてくれそうなコーチを探す

不安が強いなら、まずはコーチングに慣れるためのコーチを探すと良いでしょう。コーチにもトレーニング期間がありますので、無料〜格安で対応してくれるコーチは多いです。Twitterでコーチングトレーニングのモニターを探している方や、ココナラで安く対応してくれる方を探してみましょう。

個人的には、早い段階で卒業することを前提にしたほうが良いと考えています。これはクライアントさんにとってはもちろん、コーチにとっても必要なことです。無料でコーチングを提供し続けることは、自分とコーチングの将来価値を下げていることにほかなりません。コーチを使い倒して、次に進みましょう。

自分と似た領域の資質を持つコーチを探す

自分と似た資質を持っているコーチは、感情的な結びつきを得やすいです。なぜなら、価値観が同じだから。ストレングスコーチは自分の資質のハンドリングを常に意識しているので、資質の使い方のエピソードも参考になりますし、ベンチマークにもしやすいです。また、資質が異なっていても、似た領域を持つコーチからの言葉は素直に受け入れやすいので、資質の欲求をたっぷり満たされて成長しやすいです。

  • 影響力系が高い → コーチも常に上を見ているので、高みを目指しやすい
  • 人間関係構築力が高い → コーチも関係性を大切にしているので、気持ちを整理して動きやすい
  • 戦略的思考力が高い → コーチも思考の奥深さを知っているので、壁打ち相手になる
  • 実行力系が高い → コーチも行動しているので、計画を遂行しやすい

強みにフォーカスする点においては成長しやすいですが、弱みや盲点も同じなので、正常性バイアスが生まれやすいことには注意しましょう。もちろん、ストレングスコーチならそれらを把握した鋭い問いを投げかけてくれるからこそ、信頼できるのですが。

自己研鑽しているコーチを探す

大抵のコーチは、コーチングの重要性を知っているからこそ、信頼しているコーチをつけています。自分がコーチングを提供する側と受ける側とでは、まったく違う顔を見せるくらい、自己研鑽に貪欲です。なぜなら、自らの成長がクライアントの成長に必要だからです。余裕を持って客観的・俯瞰的に自己理解を深めていなければ、誰かを支援することなんてできません。

だからこそコーチ選びの際には、自分の弱みを認めたうえで強みを発揮しているコーチを選んでください。これはストレングスファインダーの資質を問いません。いくらクライアントが主導権を持っていると言っても、信頼されるコーチは自らのふるまいがクライアントに与える影響が大きいことを知っているので、コーチとしての軸がしっかりあります。そのうえで、クライアントにしっかり向き合ってくれます。

ちなみに私がコーチングを受ける時は、〈着想〉×〈戦略性〉×〈コミュニケーション〉の資質でコーチに喋り倒し、壁打ち相手になってもらいながらガンガン自己解決していきたいスタイルなので、王道の流れでコーチングが進むことはほとんどありません。それでもコーチはどんどん飛躍する私の話にもついてきて、思考を揺さぶる問いや行動を考える問いを投げかけてくれるので、あーでもないこーでもないと考え、やることとやらないことの整理ができています。

そんな私をあたたかく見守ってくれているプロコーチのヒロさんはこちら。初見でプロフィールを見るとびっくりすると思うので、トップページからどうぞ笑

西田博明 | Hiroaki Nishida
西田博明 | Hiroaki Nishida | 転換期をつくる、ポジティブ・ピースの探求者 転換期をつくる、ポジティブ・ピースの探求者

34資質別、コーチングを使い倒すために考えておくとイイこと

「結局は自分次第なんだな」と思われたら、そのとおりです。この記事はストレングスファインダーに興味を持っている方に読まれていると思うので、“自分次第” の根っこにある34資質別の使い倒しのヒントを挙げてみました。

上位資質の組み合わせによっては少し違和感を覚えるものもあるかもしれませんが、コーチングを受ける前にご自身のTOP5を確認し、それぞれの問いを考えてみてください。なお、強制ではないので、問われてもぐるぐるするくらいならスルーしておいたほうが良いです。

思考力系資質

  • 分析思考:「このコーチングは、あなたにとってどんな意義があるものですか?」
  • 原点思考:「このコーチングのために、どんなことを思い出しましたか?」
  • 未来志向:「このコーチングが終わった後、どんな表情や気持ちになっていますか?」
  • 着想:「このコーチングで思う存分発散したら、どんなことが起きそうですか?」
  • 収集心:「このコーチングのために得た情報は、どのような動機で調べましたか?」
  • 内省:「このコーチングの後に、どこで一人の時間を持ちますか?」
  • 学習欲:「このコーチングで、どんな学びを更新しますか?」
  • 戦略性:「このコーチングの時間内で、本当に得たいものはなんですか?」

人間関係力系資質

  • 適応性:「あなたは今、どんな流れに乗っていますか?」
  • 運命思考:「このコーチングは、どこにつなげられると思いますか?」
  • 成長促進:「このコーチングで、あなたの何を成長させますか?」
  • 共感性:「コーチにあなたの感じたことを伝えると、どんなことが起きそうですか?」
  • 調和性:「コーチに本当の気持ちを話すと、どんなことが進みますか?」
  • 包含:「あなたがこのコーチングを受けることで、グループはどう変化しますか?」
  • 個別化:「このコーチングで、どんな自分を発見したいですか?」
  • ポジティブ:「このコーチングを受けて、情熱に火がつくテーマはなんですか?」
  • 親密性:「コーチを信頼するために、なにが必要ですか?」

影響力系資質

  • 活発性:「このコーチングが終わったら、始めたいことはなんですか?」
  • 指令性:「このコーチングで、どこまで腹を割って話したいですか?」
  • コミュニケーション:「このコーチングでとことん話すと、何が起きそうですか?」
  • 競争性:「このコーチングによって、あなたのどんな競争力を育てますか?」
  • 最上志向:「このコーチングの時間内で、どこまで行きたいですか?」
  • 自己確信:「このコーチングによって、改めて振り返っておきたいテーマはなんですか?」
  • 自我:「あなたにとって、コーチをどんな存在にしたいですか?」
  • 社交性:「このコーチングによって、どんなコミュニティに行きたいですか?」

実行力系資質

  • 達成欲:「このコーチングによって、片付けてしまいたい課題はなんですか?」
  • アレンジ:「このコーチングによって、どんなことを効率化したいですか?」
  • 信念:「あなたが大切にしている信念はなんですか?」
  • 公平性:「このコーチングを受けることは、あなた自身のどのようなルールに基づいていますか?」
  • 慎重さ:「このコーチングを申し込んだのは、あなたの何が背中を押してくれたのですか?」
  • 規律性:「このコーチングのあとで、習慣化したいことはなんですか?」
  • 目標志向:「このコーチングで、どんなことをゴールにしていますか?」
  • 責任感:「このコーチングの前に、あなたが期待されていることはなんですか?」
  • 回復志向:「このコーチングによって、どんなギャップを埋めたいですか?」

これらの問いに対する絶対解はありません。資質の組み合わせによっても変わってきますし、答えが出ない場合もあります。ただ、これらの問いに対して資質がウズウズしたら、ぜひコーチングを申し込んでみてください。

日本には800名以上のストレングスコーチがいますが、カエルコムニスで受けてみたいと思われたら、まずは以下で流れをご確認ください。

\ 着想・戦略性・最上志向・ポジティブ・活発性のコーチです /

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著者

話しているとゴキゲンになれるメンタルマネジメントの人。ストレングスファインダー®を扱うGallup認定ストレングスコーチです。心理学はエリック・バーンの交流分析とカール・ロジャーズの傾聴が大好き。
ウェブ解析士マスターやチーフSNSマネージャー、WordPressの初心者向け勉強会やサイト制作など、ウェブ方面でも色々とやっています。

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