ストレングスファインダー® の最下位資質から考える “弱み” と “強み”

ごめんください。Gallup認定ストレングスコーチのコスギです。

ストレングスファインダー®のテストを受けて、34位まですべての資質の順序がわかると、「この資質が最下位とか、終わってる……」「この資質が低いから苦手なんだ……」と、感じたことがある方も多いのではないでしょうか。

今回は、34個すべての資質を知った方が陥りやすい誤解と、下位資質から強みのヒントを得るための考え方をご紹介します。

ちなみに「書籍でTOP5までは知ってるけど、その先があるの?」と疑問に思った方は、アップグレードについてもご参照ください。

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目次

特に誤解しやすい下位の資質

初めてストレングスファインダーを受けた方の中には、こんな反応をする方が少なくありません。

  • 最下位が「コミュニケーション」だった。一番欲しい資質だったのに……!!
  • 最下位が「ポジティブ」だった。自分はポジティブな人間だと思ってたのに……
  • 最下位が「適応性」だった。だから今の職場に馴染めないのか……
  • 最下位が「責任感」だった。人としてどうかと思うから、見せたくないなあ……
  • 最下位が「共感性だった。これってもしかして、サイコパス?
  • 最下位が「達成欲」だった。何も達成できないのはもう、しょうがないなー
  • 最下位が「戦略性」だった。何も考えてないみたいでちょっとショック……
  • 下位に影響力系の資質が固まってるような私には、リーダーとか無理……!

これらは割と多い反応なので、順に解説していきます。
「実は最下位にこれがあって……モゴモゴ」という方は、お気軽にTwitterでお声がけください。追記しまっす(/・ω・)/

資質の違いは、背中を預けられる補完関係になりえます。そして資質が低いからこそ、高い相手の資質を観察できます。盲点をフォローしあって、お互いの強みを掛け算できる関係性を目指してください。

下位に〈コミュニケーション〉がある方

一般的に「コミュニケーション」といえば、円滑な人間関係の才能を想定しているかもしれません。ただし、ストレングスファインダーのコミュニケーション〉の資質は、言葉によってモノゴトを伝える才能のことです。つまり、〈コミュニケーション〉の資質が低いからといって、円滑な人間関係の才能がないと判断する必要はありません。

〈コミュニケーション〉の資質を上位に持っていると、こんな傾向が強いです。学生時代、クラスに1人はいたのではないでしょうか。

  • 身近なものに例えて話をするのがウマい
  • 話の長さを感じないくらい、聞いていて面白い
  • 資料を見ないで堂々とわかりやすいプレゼンをしている
  • とにかくよく喋るし、人の話を聞かない
  • 同じことを話していると思ったら、勝手に自己解決している
  • 体の良いことばかり言って、軽薄な印象がある

特に後半の3つは、人間関係が悪化してもおかしくない振る舞いなので、〈コミュニケーション〉の資質が円滑な人間関係をつくる才能ではないことを理解しやすいかと思います。

〈コミュニケーション〉が下位にある場合、〈慎重さ〉や〈内省〉が上位にあることも多いです。初めて会う方の前では特に、思ったことが口から出てくることなんて、まずありません。なぜならどちらも、言葉を発する前に考えてしまいがちな資質だからです。それによって得られる信頼感や思慮深さを大切にしているのではないでしょうか。

なお、人間関係をつくる才能はズバリ「人間関係構築力」という青い資質群があります。〈親密性〉が高いと、少数の親友がいれば人生が豊かになる傾向が高いですし、〈個別化〉が高いと、一人ひとりをよく観察しています。このような方は1対1なら話しやすいですが大勢を相手にすると疲れやすいだけので、人間関係が円滑かどうかはまた別の話ですよね。

〈コミュニケーション〉が最下位だとしても、上位にある資質の価値観を大切にしているはずですし、あなたにとっては「雄弁は銀、沈黙は金」なのでしょう。〈コミュニケーション〉は自分が何を話しているかを覚えていないことも多いので、“声の出る思考” の壁打ち相手になってみてください。なお、聴く側が主導権を持てることもお忘れなく。

下位に〈ポジティブ〉がある方

「おかしいな、自分ではポジティブだと思ってたんだけど……」と、イマイチ納得できない場合と、「やっぱり私、ネガティブな人間なんだ……」と、自ら傷口をえぐるように受け入れてしまう場合とで、大きく分かれるのではないでしょうか。

そもそも〈ポジティブ〉の資質は「元気にしたい!楽しみたい!あなたは大丈夫って伝えたい!!」という欲求が影響力系並に強く、他者を勇気づける才能です。〈ポジティブ〉が上位の人は、こんな特徴を持っています。

  • 「すごいね!」「さすがだね!」と惜しみなく称賛する
  • 「大丈夫!」と不安になっている人の背中を押す
  • 心から楽しんでいるので、周囲もつられて楽しくなる
  • 楽しいだけで終わってしまい、中身が感じられない
  • 「たぶんできます!」は、大抵の場合、できない
  • 細かいところを気にしないズボラっぷり

「なんとかなるよねって楽観的なタイプだと思ってたのに、〈ポジティブ〉が低いのはどうして……?」という方は、〈未来志向〉が高いかもしれません。〈未来志向〉の「前向きで明るい未来を描いている」姿勢は、ひとりでも将来を描ける戦略的思考力系資質。〈ポジティブ〉は称賛の対象となる他者が必要な、人間関係構築力系資質です。

また、資質は長所と短所が表裏一体なので、前向きで楽天家な〈ポジティブ〉には、「緻密さに欠ける」「ツメが甘い」という短所があります。ですから〈ポジティブ〉が下位にある方は、根拠を大切にする〈分析思考〉や、モノゴトをハッキリ伝える〈指令性〉、準備して本番に臨みたい〈慎重さ〉や、約束は絶対に守る〈責任感〉、楽しいばかりではいられない〈自我〉などが高いかもしれません。このような場合、〈ポジティブ〉の「まあ、なんとかなるでしょ」という価値観とは相反することが多いです(もちろん、この組み合わせを上位に持っている方もいます)。

断言できるのは、〈ポジティブ〉が低い=悲観的、ではないということです。楽しむこと以上に、大切にしたいものがあるはずです。〈ポジティブ〉に負けないくらいの情熱が上位資質に表れているはずなので、ぜひあなたらしさを磨いて強みにしてください。〈ポジティブ〉さんは、そんな方々を応援するのが大好きですから。

下位に〈適応性〉がある方

「〈適応性〉が低いから、現状に適応できないんだ……」と考えてしまうのも早計です。ストレングスファインダーの〈適応性〉は、突発的な外部刺激に対して臨機応変に適応する才能です。現状に適応するかどうかは誰でも選べます。

〈適応性〉が上位の方は、こんな特徴があります。

  • 声をかけると、どんなときでも優先してくれる
  • 急な変更に対しても、柔軟に対応してくれる
  • こちらのペースに合わせてくれる
  • 細かい計画を立てて動くのが苦手
  • 過去や未来のことに対して興味がない
  • 集中力が続かない

〈適応性〉はとことん “今” にフォーカスする才能なので、柔軟性が服を着て歩いているようなものです。川の水面に浮かんでいる葉っぱのように、外部刺激に簡単に流されます。常に変化の中に生きているので、「過ぎたことはしょうがない」「先のことを考えてもしょうがない」が口癖。雲のようにふわふわと、つかみどころのない印象を受けるかもしれません。

そんな〈適応性〉が低い方は、緻密にスケジュールを組んでそのとおりに動くほうが快適な〈目標思考〉が高いかもしれません。〈目標志向〉は予期せぬ出来事に混乱しやすいため、変化の大きい環境にはストレスを感じやすい特徴がありますが、スケジュールを決めておくことで思考や行動を効率化し、徹底的に無駄を省いていく長所も持っています。

〈適応性〉がどんな資質なのかを知ると、「自分は自分のペースで行動したいから、確かに、他者に振り回されるのは嫌だな……」と思うかもしれません。そんな〈適応性〉が下位の方こそ、〈適応性〉が活躍できる大きな流れをつくっているのでしょうね。〈適応性〉上位の方か動けているかどうかが、波ができているかどうかの目安にもなりそうです。

下位に〈責任感〉がある方

「責任感がないなんて、ビジネスマンとして恥ずかしい……!」と思われたかもしれません。これも、言葉の印象だけで誤解されやすい資質です。ストレングスファインダーの〈責任感〉は、決断してコミットする才能です。やると言ったことをやらない選択肢がありません。めたことは退路をつ、覚悟の才能です。

目の奥がキリッとしている、こんな方は近くにいませんか?

  • 誠実でマジメな印象がある
  • やると決めたことは途中で投げ出すことがない
  • 仕事をキッチリこなしてくれるので信頼できる
  • 曖昧な要件を1人で抱え込んで首を締めがち
  • 忘れるような口約束程度まで覚えている
  • 正しさにこだわりすぎる

〈責任感〉は白黒ハッキリさせたい欲求が強いので、グレーゾーンがストレスになります。有言実行を地で行く才能だからこそ、もし場に流されて「やる」と言ってしまったことでも、時間がかかったとしても、絶対に最後までやり遂げようとします。やらない選択のほうが、切腹モノの後悔を味わうことになるためです。こうやって資質の特徴を知ると、〈責任感〉が低い分、柔軟に対応できるしなやかさを持っていることがわかりやすいのではないでしょうか。

ちなみに、私(コスギ)は〈責任感〉が25位ですが、「約束」の概念は、書類を交わしたもの以外は「できることはやりたい」くらいの気持ちです。単純にやり遂げること以上に、人の気持ちや本来の目的が大切だと思っていますし。ただ、気持ちは変わっても決意が揺らがないのが〈責任感〉の特徴なので、本当にスゴイと思います。尊敬しかない。

〈責任感〉が低いと、「そんなに1人で抱え込まなくてもいいのに」と思ってしまうかもしれません。そう思ったら、ぜひ〈責任感〉の高い方が抱えこんでしまっているボールを手放すための支援をしてください。彼らは期待に応えようという気持ちが人一倍強い分、曖昧な指示に弱いです。期待範囲の言語化とマイルストーンを明示することはきっと、あなたの上位資質で発揮できるはず。

下位に〈共感性〉がある方

たとえ34位に〈共感性〉があっても、相手の気持ちを無下にするような人ではありません。また、サイコパス(反社会性パーソナリティ障害)と断定することもできません。ストレングスファインダーの〈共感性〉は、相手に感情移入してしまいやすい才能です。超能力だと言っても過言ではないくらいの特徴があります。

  • 人が傷つくことに人一倍敏感
  • 言葉づかいが優しく、丁寧な態度
  • 喜怒哀楽が顔に出る
  • 相手以上に気持ちを重く受け止める
  • 先回りして過干渉になりがち
  • 非言語のコミュニケーションが多い

〈共感性〉は、思考や行動よりも感情優位の才能です。楽しいことやウレシイことはエネルギーチャージされますが、人間はキレイな感情だけではありませんよね。ドロドロの汚物のような感情にも敏感なので、当然、ストレスフルになります。言葉を介さなくても相手の気持ちを把握できる分、意図せず感情を吸収してしまうので、HSP(Highly Sensitive Person)の方は多いです。

〈共感性〉が低い場合、感情よりも思考や行動、そして情報を重視しているのではないでしょうか。つまり「お互いに話し合うことでわかり合える」「やってみなきゃわからないことがある」「相手はどうあれ、自分は自分」などの価値観の方が強いでしょう。ただ、それを相手に求めないようにご注意ください。

〈共感性〉が上位の方に協力を求める際には、大声を出さないと声が届かないようなにぎやかな場所で一方的に話すのではなく、口を開けば声が届くような静かで冷静にリラックスして話せる環境を用意してください。意識的に、ご自身の気持ちを言語化しながら、彼らの話もじっくり聴いてみると、自分のことをよく理解してくれているのがわかると思います。〈共感性〉と合わせた上位資質で、強力にバックアップしてくれますよ。

下位に〈達成欲〉がある方

下位に〈達成欲〉の文字を見て、「あー、何かを達成するのって、そんなに重要じゃないしなー」と思うのは誤解です。ストレングスファインダーの〈達成欲〉は、いわゆる体力の才能です。ワーカホリックやショートスリーパーも多いです。

  • リストアップされたタスクをさばいていく
  • 終わるまで仕事するのは当たり前
  • 休憩時間中も何かをしている
  • ボーッとする時間に耐えられない
  • 実際の生産性があるかないかに関わらず忙しい
  • 人よりも仕事を優先しがち

〈達成欲〉の高い方は勤勉であり、仕事が完了するまで何時間でも働くので、平気で残業します。やるべきタスクをリストアップして、それを片っ端からこなしていく姿は、まさに仕事の鬼とも言えるでしょう。逆に、やることがなくなってしまうとエンストしてしまうので、何かしら忙しくしてアイドリングしていたほうが、モリモリ動きやすいんです。

ですが〈達成欲〉が低いからといって、仕事を無下にしているわけではないのですよね。仕事は仕事として、趣味などのプライベートや人間関係、自分の時間を大切にしているのではないでしょうか。上位資質をよく読んでみると、そんな傾向が表れていると思います。

〈達成欲〉は力技で仕事に当たるため、不要な作業をしていることも少なくありません。特に、タスクが曖昧で、解釈の余地があり、どこから手をつけたら良いのかわかりにくい場合は非効率的です。〈達成欲〉が低い方は、ぜひご自身の上位資質で効率化のアイディアを出したり、大きなタスクを分解したりしてみてください。あっという間に終わらせてくれますよ。

下位に〈戦略性〉がある方

IT系の仕事が増えてきた現在では思考業務が増えてきているためか、〈戦略性〉を下位に見つけた時のガッカリ感を散見することが増えました。しかし〈戦略性〉は、「もし〜なら、〜〜で……」と目的に向かうための選択肢を想定できる才能です。

  • フクザツな事象からパターンを見出す
  • 一見不可能に見える状況からでも実現可能性を見通す
  • さまざまな条件ごとに選択肢がわかる
  • 求められなくてもアドバイスしてしまう
  • 結論までの説明を省きがち
  • アイディアを出すだけでやるわけではない

〈戦略性〉は、「響きがカッコイイ」と羨ましがられることはあっても、決してビジネス戦略に長けている才能ではありません。カーナビのように目的地は示しますが、カーナビはあくまでナビであって、目的地に行くのは車です。それくらい、発揮する役割が違います。

〈戦略性〉が下位にあるなら、上位には〈調和性〉を持っていることがあります。〈調和性〉は関係者に合意を取りながら現実的に計画を進めていきたい欲求が強いので、ひとりでアレコレ考えるだけの〈戦略性〉とは真逆とも言える才能です。「……で、やるんですよね?」「ん?やるんですか?」「え?やるんじゃないんですか!?」「どっちでもいいですよ?」みたいなやりとりが多いのでは。

〈戦略性〉が下位の方にとっては「やると決めたんだから、やる」が普通のことでしょうし、そういう方々こそが社会を動かしているのだと思います。だから〈戦略性〉さんの言葉は、脳内にある可能性でしかないと認識しておくくらいのほうが、ストレスになりにくいでしょう。必要な条件を後出しせず、目的や全体像、現在考えられるリスクや制限を場に並べてみてください。〈戦略性〉は先天的な資質であることが多いので、本能に従うかのように道筋を見つけてくれます。

上位に特定の領域がない方

ストレングスファインダーの34資質は4つの領域に分かれています。資質が偏っていると「この領域、全然ないのか……自分は◎◎ができない人間なんだな」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、よくある誤解です

上位に特定の領域がない=「手段としてやろうと思えばできるけれど、直接的な目的にはならない」というだけのことです。

なお、「上位に特定の領域がない」=「20位以下に特定の領域が偏っている」ということです。11〜19位(個人差があります)の資質は中位資質なので、上位資質の欲求や刺激によってスイッチを押すこともできます。ただ、いつもはオフになっており、上位資質の欲求が優先されます。上位資質で環境を整えれば、意図的にスイッチを押しやすい資質群でもありますね。

戦略的思考力系が低い方

戦略的思考力系の資質:分析思考、原点思考、未来志向、着想、収集心、内省、学習欲、戦略性

戦略的思考力系の資質が下位にある場合、考えることそのものが喜びに直結するということはありません。かといって考えられないわけではなく、必要に応じて考えることをします。つまり、思考は手段でしかありません。そのため、ひとりでアレコレ考えるより、他者とのやりとりのなかで思考を深めたり、解釈の余地が少ない中で選んだりするほうが得意です。

たとえば〈学習欲〉が34位の方は、勉強を全然しないわけではなく、上位資質が学びを必要とするならちゃんと学びます。もし、参考書や副読本を読んで独学しても頭に入ってこないなら、スクールに行って特定のカリキュラムを履修したり、講座に参加して講師と話しながら理解を深めたり、問題集をひたすら問いたりするなど、上位資質が喜ぶ方法を選びましょう。

影響力系が低い方

影響力系の資質:活発性、指令性、コミュニケーション、競争性、最上志向、自己確信、自我、社交性

影響力系の資質が下位の場合、人の前に出て変化を起こすようなことはむしろ敬遠したいでしょう。ただ、リーダーシップを発揮できないわけではありません。縁の下の力持ちとして、後ろや横から支援するリーダーシップを取ることができます。特に、「サーバント・リーダーシップ」と呼ばれるようなリーダーシップのあり方は、昨今注目されています。

たとえば、〈社交性〉が34位にあっても、それなりに社交場を楽しむことはできます。〈指令性〉が34位でも、全体に声をかけることはできます。上位資質の組み合わせによってやり方が違うだけです。ただ、本職には敵わないですね。影響力系の方々をバックアップすることのほうが得意でしょうから、間接的に変化を起こせれば良いのではないでしょうか。

実行力系が低い方

実行力系資質:達成欲、アレンジ、信念、公平性、慎重さ、規律性、目標志向、責任感、回復志向

実行力系の資質が下位の場合でも、実行しないわけではありません。実行力系資質は「終わらせる」ことに喜びを感じますから、この領域の資質が低いのは、ゴールや実績に興味を持ちにくい、それだけです。それ以前に、自分が考えたり、他者に貢献したり、他者に変化をもたらしたりすることのほうが大切なのでは。「終わらせること」が目的にはならないんですよね。

たとえば、〈規律性〉が34位にあっても、継続できます。継続すること自体は目的になりませんが、上位資質の欲求は基本的に変わらないので、その欲求に基づく行動なら結果的に継続できているはずです。そもそも〈規律性〉は解釈の余地を減らしたルーティーンによって効率化する省エネ才能ですから、効率化を目的とするなら、上位資質でも実現できるはずです。

人間関係構築力系が低い方

人間関係構築力資質:適応性、運命思考、成長促進、共感性、調和性、包含、個別化、ポジティブ、親密性

人間関係構築力系の資質が下位の場合でも、人との関係性をつくれないなんてことはありません。ただ、人との距離感をつかむのが苦手で、悪気なく相手を傷つけてしまったり、うまく気持ちを伝えられなかったり、プライベートを気軽に話せなかったりして、悩みを抱える方も少なくありません。そんなときは、自分がどんな時にコミュニケーションがスムーズなのか、振り返ってみてください。きっと上位資質が発揮されているやり方があるはずです。

たとえば、〈調和性〉が34位にあっても、平和を大切に思う気持ちはあるはずです。自分の意見を主張しても、全員の話に耳を傾けて合意をつくることもできます。それでいて〈調和性〉はとても現実主義なので、資質名の雰囲気とのギャップを感じることもあるかもしれません。

最下位の資質から考える “強み”

下位の資質を知ってショックを受けるのは、単純に資質の理解が足りていないだけです。ですから、下位資質に興味を持つことは悪いことではありません。そもそも、自分の1位を34位に持っている人も、自分の34位を1位に持っている人もいるわけです。かといって、そのような方を嫌いになる必要はありません。むしろ、補完関係にあたるので、素晴らしいパートナーになる可能性が十分にあります。夫婦のストレングスファインダーを見てみると、しっかりと “真逆” の資質を持っていることが多いですよ。

人は、自分を承認してほしい時は、自分と同じことを求める生き物です。ストレングスファインダーの上位資質の説明を受けて肯定されたような気持ちになるときは、自分の上位資質を周囲に求めがちです。もしかしたら、相手も同じような状況にあるかもしれません。それに気づいたら、本当に求める関係性のために、自分の上位資質を使うのが一番ですね。(とはいっても、どうしようもないときの心の健康維持は大切ですZE)

だから、「この資質が低いから、まわりの高い人に◯◯されないようにがんばらないと……!」と奮闘するのはオススメしません。むしろ、自分が無条件で発揮している得意な方法や自分らしい行動を認めてもらえる環境を選びましょう。大切なのは「同じやり方」ではなく「同じ目的や目標」です。

逆に、「この資質が低いから、もうどうしようもないんだよね」と開き直るのは、ストレングスファインダーの間違った使い方です。ときには資質を言い訳に使っても仕方のない場面もありますが、「だから自分のやり方を認めろ」というのは、誰も幸せにしません。ストレングスファインダーは育成ツールなので、ストレングスファインダーによって自らの成長を止めることほどカッコ悪いことはありません

ストレングスファインダーは、自分の才能を「資質」として理解しやすいツールですが、同時に、その資質を言い訳にしてはならないという厳しさもあります。「よく切れる包丁を振り回すのが楽しい。だから、近寄ってくるほうが悪い」「人を傷つけてしまいがちだから、包丁を持たないことにした。だから料理はできない」……これは包丁の問題ではなく、本人の心の問題ですよね。

それでも、「下位の資質のせいで、自分の才能を発揮できていない」と感じられる方は、ストレングスコーチングをご検討ください。なぜそう感じられるのか、本来はどのように発揮されているのか、などを一緒に紐解いていきましょう。

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著者

話しているとゴキゲンになれるメンタルマネジメントの人。ストレングスファインダー®を扱うGallup認定ストレングスコーチです。心理学はエリック・バーンの交流分析とカール・ロジャーズの傾聴が大好き。
ウェブ解析士マスターやチーフSNSマネージャー、WordPressの初心者向け勉強会やサイト制作など、ウェブ方面でも色々とやっています。

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