はい、ごめんください。Gallup 認定ストレングスコーチのコスギです。
「ストレングスファインダーをやってみました!これを活かしていきます!!」という方は多いですが、「とは言ったものの……具体的にどうすれば活かせるんだ?」とつまづく方がほとんどです。体感9割。この記事では、ストレングスファインダーを具体的に活かすための流れと、2つのニーズについてご紹介します。
ストレングスファインダーを活かすための具体的な流れ
現状を認識するにあたって2つのニーズがあるのですが、それは後述するとして、まずは具体的な流れを説明します。
現状を認識する
ストレングスファインダーを通して明らかになった才能が、日常のどのシーンで発揮されているのか。自分が普段どんな状況で、どんなパターンが発揮されているのかを振り返りましょう。これは、レポートを読み込んだり、資質理解のためのコーチングやコンサルティングを受けると納得しやすいです。以下の、レポートの見方の解説記事も合わせてどうぞ。
まずは短期的に「こうなったらいいな」「こうなりたくないな」を考える
ストレングスファインダーを活かすコツは「強みを活かすことで、どうなりたいのか」を具体的にイメージすることです。
まずは「今月の残りの日々をどのように過ごしたいか」を具体的にイメージしてみましょう。すでに決まっていることをベースにすると、比較的スムーズです。「なるべく気持ちを煩わされたくない」など、リスクへの対処もしやすくなりますからね。
自分で考えても埒が明かない場合は、ストレングスコーチを頼るのがオススメです。弊社カエルコムニスでも単発・継続で受け付けておりますし、XのDMを開放しているので相談をいただくこともあります。日本にはストレングスコーチがたくさんいるので、コミュニティ内にいる方を頼るのもオススメです。相談したいときに声をかけられる相手が一番ですが、以下の記事も参考にどうぞ。
上位資質(ストレングスファインダーの結果)をどう活かせるかを考える
ここでようやく、ストレングスファインダーを活かすターンです。たとえば、私なら以下のようなことが想定されます。独り言のようにセルフコーチングしたものなので時々話題が飛んでいるのは〈着想〉由来のものです。
2月には2回東京出張があるから、バタバタする月になりそう。〈活発性〉はイキイキするけどあっという間に終わるのはもったいないし、動きすぎてバテる可能性も十分にありそう。仕事のことばかり考えて移動するんじゃなくて、さまざまな刺激を意識的に受けてみよう。〈着想〉は刺激がないとスパークしない才能だからね、ちょっとこのアンテナを開いてみようかな。方向音痴になるのは、別のことを考えて歩いているからかもしれないから、道すがらの面白いものを集める感じで歩いてみようかな。あと、やりたいことがたくさんあるから、それを紙に書いて整理しておき、時間があるときに AI と壁打ちしてつくってしまおう。これはやってるうちに〈最上志向〉が叩きまくるでしょ。あと、本が積読になってるから、2回目の出張前に1冊は読んじゃおう。持っていくのは大変だから、〈学習欲〉に特化したカフェタイムをつくろう。これはやりたいことに入れる。
てことで、道すがらのネタ探しと、やること・やりたいことを紙に書いておくの2つをやっておけば、2月は楽しめそうだなー。紙に書くのはブログ書いたらやっちゃおう。
これを一人でできれば良し、仲間と一緒に話すも良し、AIと話すのも良し、コーチングを受けるも良し。話す相手で何が違うかというと、思考のプロセスと納得感が変わります。
- 一人でやる:同じパターンになる可能性が高いですが、自分のペースで行動しやすいです
- 仲間とやる:話す相手との関係性が影響しますが、一定の納得感と連帯感が得られます
- AIとやる:行動を決めるためのコツがいりますが、特に戦略的思考力が高い方にはオススメです
- コーチングを受ける:費用はかかりますが、納得感のある行動が決まりやすいです
振り返りと調整
やりっぱなしになってしまうと、才能は強みにはなりにくいのですが、この「振り返り」を忘れてしまう方は多いです。上位資質を活かせると、楽しくなって満足しやすいですからね。
人間には日常生活を送るための筋肉がありますが、「疲れにくくなる」「キビキビと動ける」などを求めるなら、日々の筋トレは欠かせません。
ストレングスファインダーの結果も、「日常生活で使っている筋肉」みたいなものなので、「仕事でパフォーマンスを上げる」など日常生活以上のことを望むなら、トレーニングが必要になります。
ストレングスファインダー活用の根っこにある2つのニーズ
強みを活かすには目的や目標が大事ですが、そもそも「自分がどうなりたいのか、本来の自分は何なのかがわからないから、ストレングスファインダーをやったんじゃい!!」という方も少なくないでしょう。私自身も、その一人でした。
このように、ストレングスファインダーに “救い” を求める理由は、大きく分けて2つあります。
自分の弱みを、強みとして活かしたい
「自分の弱みは自覚しているから、弱みが表裏一体なら、強みとして活かしたい」という方は、少なくありません。
もし、あまりにも弱みに囚われているようなら、メンタルコーチングやカウンセリングが必要な場合があります。内面の問題を抱えながら、ただ行動変容を促すビジネスコーチングだけを続けてしまうと、「本気で変わろうと思っているのに、本気が出せない」という状況に陥り、最悪の場合、適応障害にまで発展するリスクがあります。
ストレングスファインダーは、得意や苦手を見える化できるツールであるため、ビジネスコーチングとの親和性が高いですが、弱みのパターンに囚われていると、「この資質があるから自分はダメだ」と自己否定に陥る可能性もあります。こうなると、強みを発揮しようとすればするほど逆効果となってしまいやすいのです。
たとえば、〈最上志向〉さんの「この程度で満足していられない」とか、〈内省〉さんの「どうしてもグルグル考えてしまう」とか、〈共感性〉さんの「他人の顔色を伺うのをやめられない」とか、〈責任感〉さんの「期待に応えられなければ意味がない」とか、まあよくある話です。4つの領域でわかりやすいものを挙げていますが、34資質こういうことは全部あります。
これは、「上位資質を変えずに、認識を変えることで行動を変える」ことが有効です。上位資質の暴走は、単一の資質が原因というよりも、他の資質との相互作用が影響している場合がほとんどです。それを見極めて、ご自身が自覚されている弱み、つまり上位資質の暴走を軽減していくと、自然と強みとして発揮しやすくなります。
暴走するほどのエネルギーが落ち着けば、適切に発揮して調整もしやすくなります。過剰になれば毒になるものも、適切な量なら薬になるのと同じですね。
弊社カエルコムニスでは、このメンタルコーチングにストレングスファインダーを合わせて対応しています。上位資質の暴走をご自身でできるようになれば、自然と軽やかに動きやすくなりますからね。
自分の強みを知ることで、方向性を見極めたい
もうひとつは、「自分の強みを知ることで、どのような方向に進むべきかを見極めたい」という方。メンタルが落ち込む心配はほとんどないものの、先のことが見えないために現状維持を選んでいるケースです。
この先のキャリアを考えたい、人生を楽しく過ごしたい、転職を考えている、などのニーズがあります。心身が健康な状態なので、先のことを考えている・考えたいという欲求があるのが特徴です。上述のビジネスコーチングを受けても効果を実感しやすいです。
このような方は、資質を理解するだけでも自らの可能性に気づき、どんどん行動していけます。ですから、ストレングスファインダーを直接活かすのであれば、資質の可能性をたくさん知るために、自分の上位資質を使うことがとても有効です。
たとえば、〈回復志向〉さんが資質の可能性を広げると、これまでにどのように問題を発見し、どのように問題を解決してきたのかを振り返って洗い出し、得意な解決パターンがわかります。〈指令性〉さんが資質の可能性を広げると、全員のリーダーシップを高めるために、それぞれのリーダーシップパターンが違うことを学んで主導権をいかに持たせるかを考えることができます。
これらは、あくまで一例でしかありません。
ストレングスファインダーが示す34の資質にはハイパフォーマーのエッセンスが凝縮されており、5,000以上の才能を34個にまとめたものです。つまり、単純計算で150以上の才能が含まれていることになります。可能性だらけですよね。
資質のはたらきに関しては、ストレングスコーチのほうが得意です。カエルコムニスでは、このような方には継続よりも単発コーチングで上位資質に納得していただくことをオススメしています。そのあとで、資質を使わないビジネスコーチングのほうが効果的な場合もありますし。もちろん、ニーズは変化するものだからこそ、「強みの開発コーチング」ではメンタルに寄り添いながら未来をつくっていくことを大切にしています。結構、最初に立てた目標が変わるクライアントさんは少なくないんですよね。
上位資質を味方にしよう
たしかに、強みを活かすには「目的」や「目標」があったほうが効果が倍増しますが、大きな流れは変わりません。
- 上位資質の特徴に基づいた可能性を理解する
- その特徴から自らのパターンに気づいて認識する
- うまくいくパターンが上位資質に由来するものであると感謝する
この3つが一周すると、また新しい資質の特徴に基づいた可能性を知り、気づきやすくなります。このサイクルを回すことが、才能の塊である資質を活かす大きな流れです。
よく「自己肯定感を上げたい」「ストレングスファインダーをやると自己肯定感が上がる」と言われますが、このサイクルが一巡した結果です。強みはこのサイクルを何度も何度も回した先にあり、“自己肯定感が上がる” よりも “自己否定する必要がないから、わざわざ自己肯定する必要もなくなる” という世界にあるものです。
ですから、サイクルを効率的に回せるストレングスコーチをもっと頼ってほしいなという思いは強いですが、まあ、お金も時間もかかる話ですからね。筋トレを自分でやるか、パーソナルコーチをつけるかみたいな話と同じです。
定期的に資質を振り返りたいという方は、グループコーチングにご参加ください。上述の具体的な流れを参加者と一緒におこないます。
まずは資質を徹底的に理解したい!という方は、以下の個人コーチングの流れをご確認のうえ、お申し込みください。
\ 資質の特徴から紐解くのでわかりやすい /