はい、ごめんください。Gallup 認定ストレングスコーチの小杉です。
すべての人が持つ “才能” を見出して活用するためのツール「クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)」の34資質について、ひとつずつ徹底的に解説していきます。今回は天才的な育成才能〈成長促進〉(せいちょうそくしん/Developer®)について。
〈成長促進〉は、他者の成長を自らの喜びと捉え、じっくりと寄り添う才能です。この〈成長促進〉が下位にあっても、人を育てることはできます。ただ〈成長促進〉を上位に持つ方は、他者の育成そのものが人生の喜びになるくらいの差があるだけです。
- (がんばる人を応援するため)他者の成功を見て心から喜びを表現する
- (相手の可能性を見出すため)失敗して落ち込む相手に寄り添って根気よく励ます
- (他者の成長を自分ごとにするため)自分も負けていられないと前向きにがんばる
こんな様子を見せるのは〈成長促進〉さんならでは。Gallup公式サイトはこちら(英語)👇
ストレングスファインダーの〈成長促進〉とは?
〈成長促進〉は、他者の可能性を見つけるだけでなく、支援し、投資し、才能を開発することに喜びを感じる育成の才能。失敗を恐れなくても良い環境を整え、小さな一歩の積み重ねを大切にしながら根気強く寄り添い、相手のペースに合わせた挑戦を促します。小さすぎる成長なんてありません。
この根気強さは、「一歩ずつでも、前に進もうとしている相手」に共感して、寄り添い支援するために培われた能力と言えるかもしれません。育成に時間がかかることは当然で、即効性を期待できるものではないという前提があるからこそ、中長期的な視野を持って相手の可能性を見守ります。
生まれた赤ちゃんが寝返りを打ったり、起き上がって前に進めるようになったりと、人が根源的に持っている前向きな変化は、私たちに感動と勇気をもたらしてくれますが、〈成長促進〉さんはこういった変化の兆しを人一倍喜びます。相手が成人であっても、高齢者であっても、成長の芽を見つけます。まさに人間関係構築力の資質といった感じで、他者のやる気に刺激されながら一緒に成長することが人生の喜び。
〈成長促進〉さんの口癖「すごい!」
〈成長促進〉さんは、相手の変化に感動します。思わず手を叩いてしまうくらい、喜びを隠しません。
- 「いいねいいね、すごい!その調子!」
- 「やるじゃん!もっと聞かせて!!」
- 「すごい!こんなにがんばったんですね……!」
- 「焦らなくても大丈夫ですよ、できることをやっていきましょう」
- 「おしい……!前よりできているから、もう一回やってみましょう!」
転んで失敗したりしても「ナイスチャレンジ!」と、挑戦そのものを称賛します。踏み出したその一歩が輝いて見えるため、口が裂けても「やらなきゃよかったのに」なんてことは言いません。
もし一歩を踏み出せなくてためらっている人がいても、「千里の道も一歩から」と言わんばかりに小さなステップを重ねていけば、いつか道が拓けるという信念を持って寄り添います。そんな相手に応援してもらえたら「もうちょっとだけやってみようかな……!」とやる気も起きるってもんですね。
〈成長促進〉の感情的な特徴
人間関係構築力の資質は、相手に感情移入しやすい傾向が強いです。〈成長促進〉さんの場合、実在するスポーツ選手でもドラマやアニメの登場人物でも、相手が本気で挑戦している姿に魅了されやすいです。成功したときはウレシイですし、失敗したときは悔しいので、本人以上に感情を顕にしているかもしれません。
このように、相手を離れたところから応援するのも嫌いではありませんが、それ以上に、自分が関わって育てたいと思うのが〈成長促進〉の特徴。その際には「できなくて当然」の姿勢で相手に接し、そのベイビーステップ(安全に進める小さな歩幅の一歩)を大切にしているため、初心者に尽くす傾向が強いです。ですから相手が失敗しても、「ここまでできたのだから、次はもっとうまくいくよ!」と相手のできたところを認めて励まし、相手のちょっと先を見つめています。
また「できなくて当然」から始まるために、何ができても素直に驚いて喜ぶことが人一倍多いです。特に子どもは、大人が驚いて喜ぶようなことを進んでやりますから、その驚きに偽りがなく素直な〈成長促進〉さんの態度は、大人にとってもウレシイものですよね。この素直さこそ〈成長促進〉さんの強みにつながるポイントであり、人を育てるヒントともいえるでしょう。
そして初心者だった彼らが中級者・上級者となり自分を超えていくと、「もうあなたに私は必要ないよね」とばかりに、卒業を促します。というか、「興味をなくす」に近いかもしれません。こういった傾向があるため、〈成長促進〉さんは自らの成長も欲します。やりがいは、たくさんあったほうがいいですからね。
〈成長促進〉は、しつこい?
〈成長促進〉さんは、相手の可能性を(場合によっては相手以上に)見つけるため、どんな小さな努力も認める姿勢がありますが、相手自身が認めないことも往々にして起こります。目の前に可能性が見えているのに、相手本人にやる気がないと「あなたにはこれだけの可能性があるのに、もったいない……!」と、期待感がどんどん強くなり、その思いを押しつけてしまいかねません。
こうなると「自分が手をかけて可能性を伝えれば動いてくれるはず!」と干渉する流れになりやすいですが、相手にその気がない状態では「やたらと構ってきてしつこいな」と煙たがられるだけで、何の効果もありません。しかも、持ち前の根気強さを発揮して「いつか芽を出すだろう」と年単位で悪循環を回してしまう可能性もゼロではないのです。さすがの〈成長促進〉さんも徒労感が募ってくると「私がこれだけやっているのに!なんであなた自身の可能性をわかってくれないの!?」と複雑な気持ちを抱えて絶望しかねません。
また、「できないけれどがんばっている人」にフォーカスしやすいため、個人のペースを尊重しすぎてチームの目標達成を軽んじてしまうこともあります。ストレングスファインダーの結果を見るとわかりやすいですが、投資対効果の低い分野は誰にでもあります。「人それぞれのがんばり方の違い」を認識できていないと、〈成長促進〉さん自身の経験や価値観でしか相手の成長を判断しかねません。
つまり、最初に見つけたと思っていた可能性は、ただの思いこみである可能性も捨てきれないのです。プラスチックの種に水をやり続けていても、根は張らないですし芽を出すこともありません。ここに気づかないのは本末転倒ですし、なにより自分自身の〈成長促進〉の成長を妨げてしまいます。それこそ、もったいないと言わざるを得ないのではないでしょうか。
〈成長促進〉の資質が未熟なまま過剰に発揮されてしまうと「相手は “まだできない人” だから、私が助けてあげなくては」とみなして空回りしやすくなります。本来の〈成長促進〉は、「相手は “これだけやってきた人” だから、こういう環境を整えると伸びるだろう」と、適切な距離感で相手の肯定的な変化を促し、フィードバックも欠かしません。
どちらも確かに可能性を見出しているのですが、相手のリソースを認めて伸ばすのが〈成長促進〉の成熟した使い方です。相手に構ってばかりではなく、自分自身にも投資して成長する時間を持ちたいところ。
〈成長促進〉さんは、自分の限界が相手の限界になることが少なくないため、コーチングによって自分を成長させることで、他者をより伸ばすことができるようになります。この資質をうまく活かせていないなと思われたら、一度オリエンテーション(無料)を受けてみませんか?
\ 資質の特徴から紐解くのでわかりやすい /
〈成長促進〉の才能を具体的に活かす
何度もお伝えしているように、〈成長促進〉は「他者の可能性を見つけて伸ばす才能」です。「確かに、人に教えることは楽しいから、自然にやってるかも」と、すでに強みのように扱っている方も多いでしょう。しかしストレングスファインダーで診断した時点でわかるのは、あくまで “才能”(強みの種)。つまり、これからもっと成長します。
ポータブルスキルになりやすい才能といえるため、しっかりハンドリングして強みづかいしたいですね。
〈成長促進〉の長所を磨いて強みにする
ということで、〈成長促進〉さんはサポーターとして活動していることが多いですが、自分が支援する側にならなくても長所を発揮しています。以下は、そんな一例です。
- 自分を成長させられる仕事に積極的に挑戦する
- 失敗から学び、次に生かそうと前向きに捉える
- 上司や先輩にアドバイスを求め、主体的にスキルアップを図る
- 自身の経験を同僚や後輩に共有し、成長のきっかけを提供する
- 目標を達成できるまで、粘り強く周りを励まし合う
- 相手の努力や長所を認め、素直に伝える
- 相手からのフィードバックを謙虚に受け止め、課題解決に生かす
- OJTを通して新人の指導やサポートを惜しまない
- 困難に直面しても簡単にはあきらめず、前向きに取り組む
- 自発的に課題を見つけ出し、解決に向けて行動する
- チームメンバーがリーダーシップスキルを磨けるような機会を提供する
- 謙虚な姿勢で、わからないことは素直に質問する
- 目標達成までの進捗を確認しながら、定期的にフィードバックを行う
- ミーティングで成功事例や失敗事例を共有し、適切な成長の機会を提供する
- メンター制度をつくり、ベテラン社員が若手社員の成長を支援する構造を作る
〈成長促進〉さんは、とにかく面倒見が良いのですよね。ですから、自身も謙虚な姿勢で教えを請いに行く行動が多いですし、定期的にフィードバックしあえる環境をつくります。
なお、育成に関わるメソッドは世の中にたくさんありますし、発達心理学というそのものズバリの分野があります。それ以外にも「エラーレス・ラーニング(無誤学習)」の考え方を知っておくと、〈成長促進〉さんは “応用” しやすいのではないでしょうか。「学び手は常に正しい」という応用行動分析学のスタンスも、価値観に合っているのでは。
〈成長促進〉さんの強みを引き出す声かけ
〈成長促進〉さん自身も育つことができますが、やはり身近に「育てる相手」がいると、才能をいかんなく発揮します。この「育てる相手」とは「関わることで前向きな変化を見込める相手」を指しますので、素直に課題を共有するだけでも親身になってくれます。
- 「ここ、ちょっとアドバイスをもらえませんか?」(指導を依頼する)
- 「わからないことがわからないんです……」(素直に不明点を伝える)
- 「◎◎さんが寄り添ってくれたおかげで、ここまでがんばれました!」(感謝を伝える)
- 「前より◎◎を●●できるようになりましたね」(具体的なフィードバック)
- 「新人の育成をお願いしたい」(育成を任せる)
関わる側が気をつけたほうがいいのは、〈成長促進〉さんは、自身の仕事や他にやるべき仕事の優先度を下げてまで育成にフォーカスしてしまう傾向があること。視野が狭くならないよう、具体的な進捗を共有する時間をつくったり、関わる時間を決めたり、評価基準を共有したり、場合によっては「ここまでで大丈夫です」とゴールを宣言するなど、ある程度の範囲を決めておくことをオススメします。
基本的に〈成長促進〉さんには人にあらゆる可能性を見出しているため、「努力すればするほど伸びる!」というスタンスで取り組みますから、時には周囲の人が「そっちじゃなくて、こっちの可能性のほうが伸びるんじゃ?」と伝えてみてください。採用の仕事に就くと、全員やる気があるように見えるから落とせない……!という〈成長促進〉さんの話はよく聞きます。
過剰に発揮してしまわない、つまり「過干渉」にならないように仕組み化しておけば、その向上心を発揮してくれることでしょう。
〈成長促進〉と他の資質との組み合わせ
ストレングスファインダーの結果には、〈成長促進〉を含めて34の資質があります。たとえば〈共感性〉は、他者の気持ちに丁寧に配慮できる才能ですし、〈自我〉は自分にしかできないことにフルコミットする才能です。このような他の資質と〈成長促進〉の特徴が組み合わさると、根気強く相手に寄り添って育てる傾向が強くなります。
併せ持つ上位資質の領域で考えてみると、雰囲気の違いがわかりやすいかもしれません。
- 影響力:上下関係のハッキリした関係で行われる「トレーニング」(自分の思うとおりに育てたい)
- 人間関係構築力:相手の悩みや気持ちに寄り添う「サポート」(相手にのびのび育ってほしい)
- 戦略的思考力:知識や思考のきっかけになる「レクチャー」(教えることで自分も育ちたい)
- 実行力:初心者でもある程度底上げされる「チュートリアル」(一定の水準まで育て上げたい)
当然、ひとつではない場合も多いですしバランスも大切ですが、だいたいこんなスキルを提供できるのが〈成長促進〉さんの傾向。“先生” と呼ばれる職種に多いと言われているというのも、納得できるのではないでしょうか。もちろん、〈成長促進〉を上位に持たない先生もいるので、資質が職業を決めるものではないことは誤解なきよう。
ということで、以下に〈成長促進〉と他の資質との組み合わせ例を挙げてみましたが、単純計算でもひとつの資質に150個くらいの才能が入っているので、ご自身の経験や感覚を優先してくださいね。
- 成長促進 × 達成欲:精力的に他者の育成に関わりながらも、自分の仕事にも手を抜かない
- 成長促進 × 活発性:相手の背中をつつきながら関わるため、その成長を早める
- 成長促進 × 適応性:相手の成長に応じて関わり方を柔軟に変えていく
- 成長促進 × 分析思考:他者の長所や課題を的確に分析し、適切にアプローチする
- 成長促進 × アレンジ:メンバーを入れ替えながら、相互に成長するチームをつくる
- 成長促進 × 信念:最初は誰でも初心者だからと無私の志で相手に手を差し伸べる
- 成長促進 × 指令性:明確な指示によって指導し、人をまっすぐに育てる
- 成長促進 × コミュニケーション:モチベーションアップする言葉で人を育てる
- 成長促進 × 競争性:お互いの切磋琢磨を促し、高め合える関係を築く
- 成長促進 × 運命思考:できることの積み重ねに意味を見出し、無条件に承認する
- 成長促進 × 公平性:一定の基準を設定し、成長のマイルストーンでサポートする
- 成長促進 × 原点思考:これまでの背景に思いを馳せ、成長のきっかけを見出す
- 成長促進 × 慎重さ:リスクを最低限にした環境を整え、のびのびする環境を作る
- 成長促進 × 規律性:定期的な関わりを継続することによって、着実な成長を後押しする
- 成長促進 × 共感性:相手の気持ちをじっくり傾聴しながら寄り添い続ける
- 成長促進 × 目標志向:設定した明確な目標に向かって、まっすぐに導いていく
- 成長促進 × 未来志向:相手が成長した未来を共有し、心から応援し続ける
- 成長促進 × 調和性:目の前のできることを着実に進めながらやる気を育てる
- 成長促進 × 着想:人の潜在能力に着目し、新たな可能性を提示する
- 成長促進 × 包含:成長をフィードバックしあう輪をつくり、みんなで成長する
- 成長促進 × 個別化:個性を伸ばすよう、一人ひとりのペースに合わせて関わる
- 成長促進 × 収集心:さまざまな情報やツールによって、相手をサポートする
- 成長促進 × 内省:成長とは何かを共に考えて深めることで、気づきを生み出す
- 成長促進 × 学習欲:新しい学びと経験の機会を増やし、他者の成長を促す
- 成長促進 × 最上志向:相手の得意なことを、更に伸ばせるように支援する
- 成長促進 × ポジティブ:前向きに励ましながら、やる気を起こして後押しする
- 成長促進 × 親密性:育成を通じて信頼関係を確立し、生涯を通じて支援する
- 成長促進 × 責任感:相手ができるようになるまで、あきらめず最後まで努力する
- 成長促進 × 回復志向:相手が苦手なことをできるようになるまで、じっくり支援する
- 成長促進 × 自己確信:相手が成長を望む限り、必要なサポートを提供する
- 成長促進 × 自我:誰もが手を焼く重要な物事に対し、粘り強く関わり続ける
- 成長促進 × 戦略性:相手の成長パターンを見出し、いくつもの可能性を提案する
- 成長促進 × 社交性:場にいる初心者に積極的に声をかけ、送り出していく
〈成長促進〉の資質とは同時に発揮しにくい資質もありますし、資質の順位によってもどこまで育成を重視するかも変わってくるため、他者に対してどのように関わっているのかを振り返ってみてください。上位5つに〈成長促進〉があるなら、TOP5レポートで組み合わせなどもじっくり読み込んでみてくださいね。
まとめと余談
〈成長促進〉の才能を一言でいえば、たしかに「育成の才能」ですし、他者の成長に共感して心から素直に喜ぶことは、誰にでもできることではありません。世の中には人を育てることが必要とされていますし、社会的意義に直結しやすい才能とも言えます。
ただ、この辺は人間関係構築力に共通するところも大きいので、〈成長促進〉を才能足らしめているのは、根気強さというか、粘り強さというか、我慢強さというか……その「忍耐力」が本質的な能力ではないかと思わざるを得ません。
〈成長促進〉さんにはこの忍耐力があるからこそ、相手のペースに合わせて寄り添い、見守れるのでしょう。人の成長には時間がかかります。そのプロセスは、成功よりも失敗を重ねることが多いかもしれません。それでも相手の可能性を信じ続け、会話内容や態度の変化に内面の成長を認め、本人が葛藤しながらも笑顔になる瞬間まで寄り添い続けられる人は、どれだけいるでしょう。
相手のペースに寄り添って肯定できる人はいても、それを日常的に苦もなくできる(どころか、喜びになる)人はなかなかいません。つまり〈成長促進〉さんにとって、相手の行動を根気強く待つことは当然のことで、それが我慢や忍耐だと感じないからこそ「才能」なんですよね。
その分、相手にかかりっきりで自分の成長を蔑ろにしているかもしれないと感じたら、一度はストレングスコーチングを受けてみてください。私(コスギ)も〈成長促進〉を10位に持っています。成長の芽を見つけたときのワクワク感は、たまーに麻薬のように感じることもありますが、他の上位資質の声も一緒に聴いてみませんか。
\ 資質の特徴から紐解くのでわかりやすい /
ここからは、ちょっと余談です。
人の育成と言えば、「やってみせ、」からはじまる山本五十六さんの言葉を知っている方も多いと思います。ですが、ネットで調べても若干表現が違うので、原本はどうなんだろうと思って地元(長岡)の記念館に行ってきました。
上杉鷹山の言葉に感銘を受けている説もネットにありますし、表現が統一されていないことを記念館の方に聞いたら「それぞれちょっとニュアンスが違うけど、まあ語録でしかないからね」とのことでした。山本さんが海軍次官の頃に懇意にしていたお寺の住職との話にあった?らしく?語録として残っているだけで、直筆の言葉もなかったですしね。
これまでうっすらした知識があるだけでしたが、山本さんの人柄にふれることができたのは興味深かったです。家族から心配されるほどの勉強家で、国内外のさまざまな知識を吸収していた人らしいので、この言葉も偉人の言葉を自分なりに引用していたんだろうなって印象。
ほぼ原文と思われるものは、稲川明雄さん(河井継之助記念館長)が編纂した本で確認できた以下でした。
やってみせ 説いて聞かせて やらせてみ 讃めてやらねば 人は動かぬ
山本五十六記念館公式サイト|新潟県長岡市
これは育成よりも、どちらかというとサーバント・リーダーシップに通じるものがあるようなニュアンスです。展示されている資料にはないし、育成のニュアンスの強い二句目以降は公式ではないみたい(強火ファンの二次創作説?)なので今回ボツにしましたが、〈成長促進〉の説明でよく引用される言葉なので、余談として残しておきます。
育成や成長に関する名言は世界中に山ほどあるので、ご自身の資質にピンと来るものを大切にしてみたら良いのではないでしょうか。私の場合、〈学習欲〉×〈成長促進〉の考え方を残している人が、すでにフランス革命の時代にいらっしゃいました。
Enseigner, c’est apprendre deux fois.(教えることは、二度学ぶことだ)
Joseph Joubert(ジョセフ・ジュベール)
だから私は、記事を書きまくっています。それでいて、人は行動しなければ何も学ばないし変わらないこともわかっています。だからこそ、私の発信で興味を持った方が一歩踏み出してもらえたら、私はその手を取りたい所存。