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〈ポジティブ〉さんの特徴は?クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)の組み合わせも含めた徹底解説

はい、ごめんください。Gallup 認定ストレングスコーチの小杉です。

一人ひとり固有の “才能” を理解し、それを活用するためのツール「クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)」について、ひとつずつ徹底的に解説していきます。今回は〈ポジティブ〉(Positivity®)です。

名前のとおり、とてもわかりやすい才能の〈ポジティブ〉さんは、

  • (前向きなエネルギーが強いため)自然と周りを明るくする
  • (前向きな態度を選択するため)困難な状況でもポジティブな面を見出す
  • (手放しで相手を認めるため)人々の成功を心から祝福する

こんな様子を見せるのは〈ポジティブ〉さんならでは。Gallup公式サイトはこちら(英語)👇

Gallup.com
The Positivity Theme: How You Can Productively Aim Your CliftonStrengths Talent Learn about your Positivity talents -- how they can help and hinder you, and how you can use them most effectively in this 2018 edition of Mastery Monday.

このストレングスファインダー徹底解説は、Gallup社の公式見解ではなく、あくまで弊社カエルコムニスの知識と経験に基づいた内容です。気になった点や違和感がありましたら、SNSやお問い合わせフォームよりご指摘・ご相談ください。
なお、このページへのリンクや引用(not 転載)、SNSでの言及は大歓迎です。資質のエピソードをnoteやブログに書かれていたら、リンクさせていただきたいのでX(Twitter)などでお知らせください

ストレングスファインダーの〈ポジティブ〉とは?

〈ポジティブ〉さんは、常に物事の明るい側面が目に入るため、素直な称賛や祝福を惜しみません。ネガティブに対峙しないのではなく、どんな逆境にあっても陽気で楽天的で希望をあきらめない態度を取る軸があります。その情熱的な姿勢は周囲を奮起させ、問題に立ち向かう勇気と自信を与えます。

〈ポジティブ〉さんは、常に物事の明るい側面が目に入るため、素直な称賛や祝福を惜しみません。ネガティブに対峙しないのではなく、どんな逆境にあっても陽気で楽天的で希望をあきらめない態度を取る軸があります。その情熱的な姿勢は周囲を奮起させ、問題に立ち向かう勇気と自信を与えます。

チームや集団の雰囲気を明るくし、士気を高めることができるのは、常にポジティブなエネルギーを発散し、困難な時でも希望を見失わず、周囲を励ますことが得意だからこそ。また、相手の成功を素直に喜び、感謝の気持ちを表現する素直さも強みです。

〈ポジティブ〉さんは「陽キャ」なのかというと、必ずしもそうではありません。太陽のようにアツい人、ひまわりのように明るい人、灯火のように温かい人など、それぞれです。このあたりは、併せ持つ資質にもよるので、あとで詳しく見ていきましょう。共通するのは「深刻にならない」ですね。

そんな〈ポジティブ〉さんは「他者との関係を築いて助け合いたい」といった欲求を持つ人間関係構築力の資質の中でも、チームの士気向上やポジティブなフィードバックが得意です。単に明るいだけではなく、具体的な行動を通じて他者の可能性を引き出し、積極的に支援する役割を果たすことができます。〈ポジティブ〉さんの存在は、どんなときでも希望の光となります。

「世界を救う才能」と言われるほど、前に一歩踏み出す勇気を与える力があります。それが〈ポジティブ〉という資質なんです。

〈ポジティブ〉さんの口癖「大丈夫」

〈ポジティブ〉さんは、人生において喜びを感じることを欲しています。そのため、凹んでいる相手を勇気づけたくなり、相手のモチベーションを高めることに注力します。ネガティブな状況は振り払いたいですし、ポジティブな状況は一緒に喜び合いたいんです。

  • 大丈夫、これから良くなるよ!」
  • 「それ、すごくイイね👍」
  • 一緒にがんばりましょう!✨」
  • さすがです!!😳」
  • 「そういうとこ好きだなー」

〈ポジティブ〉さんは、言葉に絵文字が乗るくらいに喜びの感情を隠すことなく、率直に「好き」と言ってしまうのもらしさです。「さすが!」という言葉は薄っぺらいように聞こえることもあるのですが、〈ポジティブ〉さんは驚きと敬意を込めて口にします。ほめるというより、割と何でも感嘆します。

これを「いや、ちょっとバカっぽい……」と感じることもあるかもしれません(そう思って診断をやり直したけど全然しっくり来なかったというコーチもいます)が、先述のとおり、素直さは世界を救うほどの強みになります。〈ポジティブ〉さんを前にすると、見栄を張っているのがバカバカしくなったり、ちょっと勇気が出てきたりするんですよね。

他者を心から励ますことも普通にやるので、元気を分けてもらえるような気持ちになります。ですから〈ポジティブ〉さんがいるだけで、場が明るくなって、チームの士気も高まります。「あの人がいると、会議の空気が重くならないなあ」みたいなこと、ありませんか。

〈ポジティブ〉の感情的な特徴

〈ポジティブ〉さんは、基本的に楽観主義者です。どんな状況でもポジティブな側面を見つけることができ、それを自分自身や周囲の人々にも伝えます。この楽観主義は、深い信念と言えるほどの強さがあります。

基本的にそんな立場にいるので、相手や状況に対する「ポジネガアンテナ」とも言える共感のバロメーターを持っています。相手に対して「何か(嬉しいこと/悲しいこと)あった?」と気軽に声をかけ、気持ちの面からサポートします。

ちなみに〈共感性〉さんは相手の感情の機微がわかるのですが、〈ポジティブ〉さんは「ポジ/ネガ」くらいにざっくりしています。〈共感性〉さんなら「それはしんどいよね……わかる……」と言えることを、〈ポジティブ〉さんは「いつまでもウジウジしててもしょうがないよねー」といった反応をすることもあるので、良し悪しはケースバイケース。このあたりはどちらもトレーニングで解決できます。

また、〈ポジティブ〉さんは情熱的です。活気づく場も活気づけることも好きなので、日々チームを楽しませたり、イベントの裏方でスタッフのモチベーションを上げたり、舞台を盛り上げるMCをしたりと大活躍。日々の小さな成功や他者の貢献に対して素直に感謝するため、関わる人を笑顔にします。

ですので、実は「相手を動かしたい」という欲求を持つ影響力資質のような側面も持ち合わせています。自分の思う通りに動かしたいというより「喜ばせたい」「元気にさせたい」という一部に限られるのですが。

〈ポジティブ〉さん以外は、ポジティブではない?

〈ポジティブ〉以外のポジティブ

ストレングスファインダーの結果を見て「上位に〈ポジティブ〉がないなあ……割とポジティブだと思っていたのに、なんでだろう?」と思う方がたまにいます。

前向きに考えたり、前を向けたり、前進したりできる資質は、他にもあります。目に見える行動としては〈未来志向〉が一番近いかもしれませんが、〈ポジティブ〉は将来を考えている資質ではないですしね。

  • 〈活発性〉…… エネルギーが高いのでじっとしていられず前に進む
  • 〈適応性〉…… アクシデントに対しても達観して対応し前進させる
  • 〈指令性〉…… ハッキリとした決断で前進させる
  • 〈運命思考〉…… すべてのことに意味を見いだせるため前向きに考えられる
  • 〈慎重さ〉…… 最悪を先に想定しているためそれ以外は前向きに考えられる
  • 〈成長促進〉…… 人の可能性を前向きに信じている
  • 〈未来志向〉…… 未来のことを考えて行動するため、いつも前を向いている
  • 〈調和性〉…… 合意を取って前進させる
  • 〈着想〉…… 面白いことが好きなため基本姿勢が前向き
  • 〈包含〉…… 孤独を作らず人の存在そのものを前向きに考えている
  • 〈学習欲〉…… 知らないことを知るために前進する
  • 〈最上志向〉…… 今に満足せず、常に前進する
  • 〈回復志向〉…… 解決をあきらめない前向きさがある
  • 〈自己確信〉…… リスクを承知で前進する
  • 〈自我〉…… 使命に突き動かされるように前進する
  • 〈戦略性〉…… 前に進むための可能性を考える
  • 〈社交性〉…… 人が好きなので前向きさを感じられる

結構多いですよね。〈ポジティブ〉さんは情熱的で、楽しさや喜びを大切にします。そして「なんとかなるさ」と楽観的なので、「前向き」の種類がちょっと違うかもしれません。それに〈ポジティブ〉さんは他者を鼓舞するけれども、そこまで前進を強調するものではないので、「チアリーダー」と考えると違いがわかりやすいのではないでしょうか。

また、上記にない資質は、ネガティブというよりフラットです。資質は適切に発揮されていると、ポジネガ関係なく集中して取り組むみたいなことも起きます。実行力系の資質は感情的にフラットな場合が多いですね。

〈ポジティブ〉さんはネガティブにならないわけではない

逆に「私はよくネガティブになるから、〈ポジティブ〉が上位ってよくわからない……」という方もいます。

〈ポジティブ〉には「ネガティブの状況に居続けることができない(息苦しくなるから抜けたがる)」という特徴があります。ですから、たまにネガティブになっても、ずーっとネガティブではいられません。もしネガティブな状態になりやすいのなら、別の上位資質が「これじゃダメだ」と囁いたり、「私がスルーすればいいだけ」と辛い状況に耐えようとしているのかもしれません。もちろん、状況によるのですが。

〈ポジティブ〉さんは精神的な痛覚が鈍いので、傷ついていることに気づきにくいこともあります。気がついたら背中がめった刺しになっていて、いつも「いいね!」と元気だったのが「どうでもいいね……」と、突然起き上がれなくなることも。

傷つきやすい状態を変えないことには、結局傷つきやすいままです。むしろその傷を見ようとしなくなる分、余計に対処が遅れることもあるんでしょう。痛みは警告ですから、そりゃ見て見ぬ振りをしていたら出血多量で倒れますよ。

そもそも〈ポジティブ〉は、根っからのポジティブなタイプと、ネガティブな事があったからこそポジティブになったタイプがあるようですが、後者の〈ポジティブ〉さんがほとんどのようです。「アレに比べたら全然マシ」「死ぬこと以外はかすり傷」なんてことを思っていたら後者。実は歴戦の猛者なんです。

そのため、時折しんどさに鈍感になることもあります。「有害なポジティブ(トキシック・ポジティビティ/Toxic Positivity)」という言葉があるように、ポジティブな姿勢がいつも正しいとは限りません。ネガティブな側面を排除するほどのポジティブは、自分や他者を追い詰めてしまうこともあります。

ですから、「ネガティブになりやすいな……」と感じている〈ポジティブ〉さんは、まず寝ましょう。そして、自分が我慢していることがあれば、そこに目を向けてください。元々、ガスバーナーのような青い炎を燃やし続けられる才能ですから、ガス管が傷ついているなら直す必要がありますし、ガス欠しているなら改善する必要がありますよ。

〈ポジティブ〉の才能を具体的に活かす

〈ポジティブ〉の資質イメージイラスト:元気ではりきっている女性 / generated by Midjourney

ストレングスファインダーの文脈では、「才能 × 投資 = 強み」なので、「診断結果 ≠ 強み」です。〈ポジティブ〉は「楽天的で明るく情熱的な才能」ですから、生産性を上げて強みにするには、自分の才能を意識して磨いていくこと(投資)が必要になります。明るいだけでも十分強みになり得るのですが、ストレングスファインダーはパフォーマンスアップのためのツールなので、せっかくなので磨いていきたいですね。8倍以上の成果を出すかもしれませんよ?
※ネブラスカ大学の速読に関する実験結果

まずは、強みとして磨けそうな長所を洗い出してみましょう。

〈ポジティブ〉の長所を磨いて強みにする

〈ポジティブ〉さんのチアリーダー的な長所は、具体的には以下のように発揮されていることがあります。もちろん、環境やスキルによってケースバイケースのお約束で。

  • チームのモチベーションを高める声かけをする。
  • 締め切り直前の緊張感があっても、冗談を交えて雰囲気を和らげる。
  • 言葉だけでなく、拍手や笑顔などの非言語でも気持ちを伝える。
  • 失敗してもポジティブなフィードバックを提供し、次への活力を促す。
  • チームメンバーが困っている時に、励ましの言葉をかける。
  • チームの達成を祝うイベントを企画・実施する。
  • ミーティングでの率直な発言により、他のメンバーの参加を促す。
  • ストレスが高まる状況でも、楽観的に意見する。
  • チームメンバーの小さな成功を見つけて称賛する。
  • 新メンバーを笑顔であたたかく歓迎する。
  • チーム内で意見の不一致があっても、穏やかな仲裁で和らげる。
  • プロジェクトの進捗報告で、チームの努力を前面に出す。
  • 業務の遅延に直面しても、励まして対応策を一緒に考える。
  • オンラインコミュニケーションでも気持ちが伝わるよう工夫する。
  • チームの目標達成を信じ、継続的に鼓舞し続ける。

〈ポジティブ〉さんの行動はとてもわかりやすいので、ストレングスファインダーの結果が判明すると周囲の方が「やっぱりね」なんて反応を示すことが多いです。それは、上記のように「いつも楽しそう」という印象が強いためでしょう。

飲み会が好き(アルコールなくてもテンションが上がりません?)だったり、イベントを企画運営したりすることが好きだったりもして、幹事や裏方のスキルと相性が良いのではないでしょうか。

〈ポジティブ〉さんの強みを引き出す声かけ

〈ポジティブ〉さんは基本的に元気ですが、否定的な態度やフィードバックを避けられない状況が続くとストレスを感じて消耗します。ですから、基本は承認と感謝の姿勢で対応しましょう。それを何倍にもしてくれます。

  • ◎◎さんがいてくれると、場が明るくなりますね(存在の承認)
  • 大変な時でも◎◎さんがいてくれると、みんな元気になるんです(存在の承認)
  • チームのモチベーションを維持できる企画をお願いできる?(裏方としての期待)
  • かなりしんどい話なんですが、聴いてもらえますか?(前向きな姿勢への信頼)
  • このあとの打ち上げのこと、考えてもらえますか?(飲み会幹事の依頼)

「打ち上げ」という言葉でアガる資質は〈ポジティブ〉さんくらいなのではと思うくらい、みんなが素直に喜びを味わえるようなイベントを好みます。人間関係構築力の資質なので、単独で何かをするよりもチームで活動することで生かされる才能です。

そんな〈ポジティブ〉さんは、ネガティブな状況が続いてしまうと自分のエネルギーを温存しようとしますが、どんな状況でも光を照らせる才能を信頼できるようになると、世界を救うほどの活力を発揮してくれます。天照大御神かな。

〈ポジティブ〉と他の資質との組み合わせ

〈ポジティブ〉の資質イメージイラスト:飼い猫と自撮りしている男性 / generated by Midjourney

ストレングスファインダーの他の資質、例えば〈社交性〉は、人とのコミュニケーションを通じてすぐに人間関係を築く才能です。〈自我〉は、社会的に評価されるほどの高い目標を実現するために行動する才能です。このような他の資質と〈ポジティブ〉が組み合わさると、楽観的な傾向が強くなったり、より情熱的になったりします。

以下に相乗効果の例を挙げてみました。人間関係構築力なので、他者が周囲にいる状況で発揮される一例です。

  • ポジティブ × 達成欲:チームのモチベーションを上げ、勢いをつけてタスクをこなしていく
  • ポジティブ × 活発性:チームを鼓舞しながら、積極的に新しい挑戦を楽しむ
  • ポジティブ × 適応性:アクシデントが起きても、むしろ前のめりな姿勢で柔軟に対処する
  • ポジティブ × 分析思考:事実に目を向け、冷静に前向きなポイントを探る
  • ポジティブ × アレンジ:人や物のリソースを組み換え、チームのモチベーションを高めて効率化する
  • ポジティブ × 信念:お互いの敬意を行動規範とし、場を盛り上げる
  • ポジティブ × 指令性:チームを情熱的に鼓舞しながら、的確に前進させる
  • ポジティブ × コミュニケーション:魅力的でワクワクする話術で人々を惹きつける
  • ポジティブ × 競争性:ライバルとの勝負をゲームとし、楽しみながら1位を目指す
  • ポジティブ × 運命思考:あらゆることを楽観的に捉え、泰然として落ち着いている
  • ポジティブ × 公平性:誰に対しても称賛を惜しまず、チームのモチベーションを維持する
  • ポジティブ × 原点思考:過去のポジティブな成功要因に着目し、現在に再現させる
  • ポジティブ × 慎重さ:初めてのことには用意周到に準備し、経験すると楽観的に行動する
  • ポジティブ × 成長促進:他者の成長を認め、心から称賛し、できるまで励まし続ける
  • ポジティブ × 規律性:他者を歓迎し楽しく活動するため、モノゴトを構造化しておく
  • ポジティブ × 共感性:相手の感情の機微を理解し、共感しながら励ます
  • ポジティブ × 目標志向:チームのモチベーションを維持して明確な目標に向かう
  • ポジティブ × 未来志向:どんなことがあっても、一緒に明るい未来の目標に向かっていく
  • ポジティブ × 調和性:異なる意見を和らげ、前向きな方向を示して前進させる
  • ポジティブ × 着想:変わった視点からアイディアを出し、サプライズを生み出す
  • ポジティブ × 包含 :楽観的な姿勢で孤独な人を引き入れ、希望を与える
  • ポジティブ × 個別化:一人ひとりの喜ぶポイントを見出しコミュニケーションする
  • ポジティブ × 収集心:喜びに直結するテーマの関連情報を幅広く集める
  • ポジティブ × 内省:前向きな側面からの思考を深め、情熱をじっくり醸成する
  • ポジティブ × 学習欲:楽しんで学ぶ姿が、周囲に成長の刺激をもたらす
  • ポジティブ × 最上志向:どんなことでも「やるなら楽しく」と前向きに取り組む
  • ポジティブ × 親密性:深い信頼関係の築かれた活動の中で喜びを分かち合う
  • ポジティブ × 責任感:前向きに他者の期待に応えようとし、信頼感を高める
  • ポジティブ × 回復志向:問題に対して、周囲に安心感をもたらしながら解決する
  • ポジティブ × 自己確信:自らの決断に沿って行動し、楽観的な姿勢でチームをリードする
  • ポジティブ × 自我:揺るぎない情熱を持って、大勢の人を鼓舞する舞台に立つ
  • ポジティブ × 戦略性:喜びや楽しさを実現するために、さまざまな可能性を想定する
  • ポジティブ × 社交性:他者に笑顔ではたらきかけ、すぐに距離を縮めて仲良くなる

〈ポジティブ〉さんは、仕事においてもプライベートにおいても、楽しくやることを大切にしています。人間、楽しめると活力が湧いてくるのを知っているかのように、笑顔で他者にはたらきかけます。人間の生きるチカラを引き出す才能なのかもしれません。

TOP5に〈ポジティブ〉を持っている方は、ストレングスファインダーの診断後に確認できるレポートにある「クリフトンストレングス上位資質(TOP5)レポート」を参考にしてください。自分だけのレポートになっているので、近しい人と一緒に読み込んでみてくださいね。

まとめと余談

〈ポジティブ〉は、常に前向きなエネルギーを持ち、周囲を明るくする力を持っています。どんなことがあっても物事のポジティブな面に目を向け、陽気で楽天的な姿勢を持ち、人々の成功を心から祝福してくれます。その態度が、人々に勇気を与え、背中を押してくれる才能です。

〈ポジティブ〉さんの明るさは、楽しさや喜びによって充填されて増幅するため、積極的に自ら楽しむ選択をすることが資質を磨いて強みにする鍵になります。自分が心から楽しむことで、他者を楽しませることができる才能なんて、使わないのはもったいないじゃないですか。

そして、ストレングスファインダーの結果の上位に〈ポジティブ〉がなくても、前向きになれる資質は他にもあります。資質の名前に囚われず、自分の才能を自覚して活かしたほうが良いのは、どの資質も同じですよね。

うまく活かせていないなあ……と感じている方は、一度お声がけください。一緒に紐解いていきましょう。

\ 資質の特徴から紐解くのでわかりやすい /

はい、余談タイムです。今回は長めの自分語り。

私(コスギ)は4位に〈ポジティブ〉がありますが、3周くらいして開き直ったタイプの〈ポジティブ〉です。小学生の頃まではアホみたいに楽しいことにのめり込んでいた(はずだった)んですが、中学生以降は自他ともに認める根暗でした(親にも言われた)し、死ぬのが面倒だから生きてるだけみたいな時代も長かったです。

かといって反骨精神があったわけでもなく、色んなものを真面目に考えすぎて3階のベランダからフラリと飛び降りそうになったこともあります。この頃は息子もまだ1歳くらいだったのかな、子どもをカワイイと思えない自分を親失格だと責めていたのもありました(嫁失格と重なってたのもあった)。今思えばそれなりに生き地獄でしたが、似たような人は少なくないんじゃないかと思います。

私の場合、交流分析(TA)の理論やストレングスファインダーを知って「親やまわりに自分の評価と正しさを求めて、それに満たない自分を責めることで自分に呪いをかけていたんだな」と気づき、自分が楽しむことを大切にしてきました。もちろん、リハビリみたいな時期は(無意識に)自分を癒やすために行動することも多く(この時期は特に「有害なポジティブ」が多かったなと反省することもあります)、我ながら振れ幅が大きかったと振り返るのですが、10年も経てばなんとかなるもんだなと。

今でもたまに希死念慮に囚われることもありますが、鉄剤と低用量ピルに救われてからはだいぶ少なくなりました。昔はPMSついでに毎回堕ちていたのが、ここ数年は1年に1回あるかないかです。物理的対処もだいじ。だから、一般的には共感されると逆にツラくなるような話もフラットに聴けます。

私と似たような経緯を持つ〈ポジティブ〉さんは、割といらっしゃると思うんですよね。本当に傷ついていなければ良いのですが、違和感あったら吐き出しましょ。人を嫌いになれない才能ですから、多少愚痴ったところで誰も傷つかないですよ。

〈ポジティブ〉さんは、常に物事の明るい側面が目に入るため、素直な称賛や祝福を惜しみません。ネガティブに対峙しないのではなく、どんな逆境にあっても陽気で楽天的で希望をあきらめない態度を取る軸があります。その情熱的な姿勢は周囲を奮起させ、問題に立ち向かう勇気と自信を与えます。

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著者

話しているとゴキゲンになれるメンタルマネジメントの人。ストレングスファインダー®を扱うGallup認定ストレングスコーチです。心理学はエリック・バーンの交流分析とカール・ロジャーズの傾聴が大好き。WordPressの勉強会やサイト制作、ウェブマーケティング支援など、ウェブ方面でも色々とやっています。登壇は楽しく役立ちわかりやすく、がモットー。

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