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〈原点思考〉さんの特徴は?クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)の組み合わせも含めた徹底解説

はい、ごめんください。Gallup 認定ストレングスコーチの小杉です。

一人ひとりの強みで人生を充実できるツール「クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)」について、ひとつずつ徹底的に解説していきます。今回は〈原点思考〉(げんてんしこう/Context®)です。

〈原点思考〉は、過去……というより、物事の背景や文脈(Context)から現在を理解する才能です。

  • (過去の出来事に興味を持つため)歴史を深く理解し、それを現在の状況に応用する。
  • (過去の成功や失敗から学ぶため)同じような過ちを繰り返さないようにする。
  • (長期的な視点を持っているため)過去の流れを通じて将来のトレンドや可能性を予測する。

といった態度を取ることが多いです。Gallup公式サイトはこちら(英語)👇

Gallup.com
The Context Theme: How You Can Productively Aim Your CliftonStrengths Talent Learn about your Context talents -- how they can help and hinder you, and how you can use them most effectively in this 2018 edition of Mastery Monday.

このストレングスファインダー徹底解説は、Gallup社の公式見解ではなく、あくまで弊社カエルコムニスの知識と経験に基づいた内容です。気になった点や違和感がありましたら、SNSやお問い合わせフォームよりご指摘・ご相談ください。
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目次

ストレングスファインダーの〈原点思考〉とは?

〈原点思考〉さんは歴史には物語があり、現在に至るまでの背景に魅了されます。過去から現在を理解し、未来への道を見出す才能です。“歴史は繰り返す”として持続的な価値観を持ち変化の時期にもパターンを当てはめて理解します。過去の印象的な経験を再現できるほどに覚えていることもあります。

〈原点思考〉さんは歴史には物語があり、現在に至るまでの背景に魅了されます。過去から現在を理解し、未来への道を見出す才能です。“歴史は繰り返す”として持続的な価値観を持ち変化の時期にもパターンを当てはめて理解します。過去の印象的な経験を再現できるほどに覚えていることもあります。

「未来のことを考えていると現実感がある」という〈未来志向〉や「過去や未来よりも目の前の今に集中したい」という〈適応性〉と同様に、「これまでの積み重ねからこれからを考えたい」といった時間軸を持っているのが〈原点思考〉。資質の特徴はシンプルでわかりやすいですが、この才能を活用できる機会は多岐に渡ります。

「物事を知って考えたい」といった欲求を持つ戦略的思考力の資質の中でも、特に背景や経緯に強い興味を持ちます。なぜなら、そこには人の思惑に伴うプロセスがあったはずだから。「過去の出来事」だけでなく「過去の出来事が起こったきっかけ、その時の判断、一連のプロセス、結果がもたらした影響」など、ドキュメンタリー映画のように高い解像度でストーリーのように理解することを好みます。そのため、一部の印象的な記憶をそのまま現在に再現できるほどの能力があり、一部では「Recorder」の異名を持つほどです。

〈原点思考〉さんの口癖「きっかけは?」

〈原点思考〉さんの欲する過去は、「その出来事がどのようにはじまって今に至るのか」がわかる経緯のこと。単純に懐かしむこともありますが、やはり思考の源泉にしたいのですよね。新しい物事も嫌いではないですが、やはり「今」にまで伝えられ大切に残されるほどの本質的な謎に惹かれます。

  • そもそも、これを始めたきっかけは何だったんですか?」
  • 前にも似たようなことってありました?」
  • ◎◎時代に生まれたこの知恵は、今も通用します」
  • 当時は○○だったんですよね」
  • これからも大切にしていきたいですね」

時代を紐解いていけば膨大な「知識」ですが、一部の有用な知識は多少形を変えながらも「知恵」として現代に受け継がれています。その「知恵」を紐解くと、過去の膨大なストーリーが見えてきます。〈原点思考〉さんは、このような「知恵」を見つけて活かす天才ですから、その起点であるきっかけに強い興味を持ち、過去から現在、そして未来へと向かっていく一連の流れを見つめています。長期的な視野で考えている・考えられる才能ですね。

〈原点思考〉の感情的な特徴

感情が揺さぶられるような出来事が起きても、その背景を知れば冷静に理解して対処できるのは、他の資質も同じです。〈原点思考〉さんはこれを日常的におこなっており、「どのような背景でこれが起きたのか」を知ろうとするので、現在の状況に対しては比較的冷静です。

ただ、過去の出来事を思い出したり、その場に行って追体験したりすると、(良くも悪くも)当時と同じように気持ちが再現される傾向が強いです。〈未来志向〉さんが「未来の現実感がある」ように、〈原点思考〉さんは「過去の現実感がある」ことが多く、タイムスリップしたかのような感覚を得ることがあります。それらの解像度が高いほど、過去の成功や失敗を全部含めた経験について情熱的に語ります。

物事や歴史人物から教訓を見つけて活かすことが好きな〈原点思考〉さんですが、その興味は今を生きる人類も対象になります。生まれや育ち、家系などにも興味を持って、相手の人生を知ろうとします。意図せず相手の自分史を引き出すことになるため、他者の人生を無条件に肯定する態度によって信頼関係を築けます。

一方で、過去の成功体験に固執しすぎると、未来の不確実性に不安を感じたり、変化に対する抵抗感を持つことがあります。時代が変わっても「昔はこうだった」「自分はこうやってきた」と新しい方法を拒否し、保守的になることもあります。ですが〈原点思考〉はむしろ、先人の知恵を応用して現代に活かし、次世代に継承できる才能です(このあたりは、他の上位資質も組み合わさって対応している方も少なくない印象です)

また、新しい環境に変わって、これまでの経緯がわからない状態では、外部情報が足りずに焦って混乱しやすい傾向もあります。「何がどうしてこうなった」がわかれば安心できるので、まずは情報収集に努めましょう。どんな新しいことでも、生み出している人や環境に惹かれるのが〈原点思考〉さんですしね。

〈原点思考〉さんは、歴史好き?

物事を考える際に過去を参照することは、一般的にもよくあることです。〈原点思考〉さんの場合、過去は過去でも「原点」から参照したい欲求があります。物事の原点を突き詰めていけば地球が生まれた頃に戻りますが、それくらい「最初に何から始まったのか」に惹かれるのが特徴です。

英語では「Context」ですが、これは日本語で「背景」や「文脈」と訳されます。背景は知らないとわからないですし、背景を知っていれば文脈も読めます。人が自分の経験から物事を判断するように、〈原点思考〉さんは経緯としての情報を自らの経験のように取り入れて物事を判断するため、一般的な「過去を振り返る」といったレベルではないことがわかります。当然、取り入れられる情報にも限度があります。

こういった特徴がありますから、歴史が好きな〈原点思考〉さんは多いかもしれませんが、歴史なら何でも好きというわけでもないですし、歴史が好きだからといって〈原点思考〉の資質が高いとは限りません。

戦略的思考力資質の中で、〈原点思考〉をTOP5に持つ方はそこまで多くないため、シンプルなレッテルを貼られがちでもありますが、そんなに単純な才能ではないということですね。

〈原点思考〉の才能を具体的に活かす

〈原点思考〉の資質イメージイラスト:遺跡の探索に来ている女性 / generated by Midjourney

ストレングスファインダーで得られた結果は「資質」として、普段、無意識に発揮している思考・感情・行動の “習慣” とも言えるパターンを得られます。〈原点思考〉は、「物事の経緯を把握して考える」才能です。「確かにこういう傾向はあるけど、仕事にどう活用すれば……?」と思う方も少なくありませんので、ご自身の経験を振り返りながら考えてみてください。

〈原点思考〉の長所を磨いて強みにする

過去を参照する〈原点思考〉さんの才能は汎用性が高いため、日々の思考の傾向として捉えておくと扱いやすいです。以下は長所として発揮された一例ですが、まずは過去の経緯を手に入れるところから始まりますね。

  • チームが過去の失敗から学べるよう、さまざまな事例を共有する。
  • 歴史的な成功事例を参考にして、新しいプロジェクトの計画を立てる。
  • 失敗の背景を題材にして、チームでリスク管理の重要性について話し合う。
  • 組織の伝統や文化を理解して尊重し、現代のビジネス戦略に統合する。
  • マンネリ化のメリットとデメリットを把握しつつ、成功したアプローチを継続する。
  • 過去の成果を分析し、現在の目標設定に活かす。
  • チームにこれまでの成功体験を共有し、モチベーションを高める。
  • 歴史上の重要な出来事から教訓を引き出し、現代の問題解決に活用する。
  • 過去のプロジェクトの反省を具体的に振り返り、新しいプロジェクトに盛り込む。
  • 長期的な視野で過去のトレンドの波を読み、未来のトレンドを予測する。
  • 歴史的な出来事からインスピレーションを得て、創造的な解決策を生み出す。
  • メンバーの過去を掘り下げる機会を設け、相互理解を促進する。
  • 相手の生い立ちに興味を持ち、傾聴して肯定しながら内省を促す。
  • 長い歴史を持つ企業のビジネスモデルの変遷を分析し、自社に活かす。
  • 地域や環境のなりたちから、関わる人々を理解し、ニーズを把握する。

〈原点思考〉さんは、「ビジョンを決めて未来に向かっていく」よりも、地層のように「出来事の積み重ねによって未来がつくられる」という感覚を持つ傾向にあります(このあたり、“志向” と “思考” の違いがありますね)。ですから、積み重ねの中心にある「軸」を基にして、未来や目標を考えます。その「軸」は、価値観であったり、教訓であったり、知恵であったり、存在であったり、経験であったり、信念であったりします。他の上位資質も関わっているかもしれませんね。

自分が関わっている物事の背景や文脈がぼやけていると、靄がかかったかのようにうまく捉えられないと感じることもあります。そんなときは、これまでに、どのように背景を見つけてきたのかを振り返ってみてください。自分で調べたかもしれないし、誰かに確認したかもしれないし、やりながら見つけてきたのかもしれません。うまくいった方法はあるはずです。さまざまな方法で積み重ねてきたんですから。

〈原点思考〉さんの強みを引き出す声かけ

〈原点思考〉さんは過去が尊重されることを好みますので、その価値観を尊重した声かけによって活性化します。

  • 前回のプロジェクトが成功した背景には、何が起きていたんでしょう?(成功の経緯を共有する)
  • ◎◎さんの経験から、次はどんな挑戦ができそうですか?(経験を挑戦に活かす)
  • これまでの経緯は、◎◎のドキュメントにあります(背景の共有)
  • ◎◎さんが好きな人物や出来事について、(理由も合わせて)聞かせてください(教訓のシェア)
  • 昔の人なら、この問題をどうやって解決していたんでしょうね?(過去の知恵を活かす)

人類の歴史は2000年以上経ちましたが、今の自分たちが直面している問題なんて、先人たちも経験して対処してきたはずなんですよね。そこまで遠くない過去だとしても、他者の経験は知恵になります。知恵には結果に至るまでのプロセスがあり、プロセスには成功や失敗の条件が含まれています。

そういった膨大な知恵は、〈原点思考〉さんにとって “地層” のように魅力的なものですが、どこから掘ってどう見るのかの指針がなければ、好奇心対応で終わります。強みとして活かすのであれば、やはり目的に基づいて狙いを定めて「“地層” を掘る」ことが大切ですし、才能を活かすことができます。

〈原点思考〉と他の資質との組み合わせ

〈原点思考〉の資質イメージイラスト:広大で特徴的な地層を見上げている男性 / generated by Midjourney

ストレングスファインダーの他の資質、例えば〈収集心〉は、活用できそうな情報を調べて大量に集める才能です。〈目標志向〉は、目標を見失うことなく予定を立てて達成する才能です。このような他の資質と〈原点思考〉が組み合わさると、時間軸として過去を参照する傾向が強くなり「目的のために過去を参照する」という傾向が生まれます。

以下は〈原点思考〉と他の資質が組み合わさって発揮される状況の一例です。ちょっとフワッとしていますので、他の資質がどのように発揮されていたのかを振り返りながら、ご自身の中にある知恵を具体的に発掘してみてください。

  • 原点思考 × 達成欲:これまでの事例を参照して、具体的なタスクに落とし込む
  • 原点思考 × 活発性:過去の事象の場に行き、その経緯を疑似体験して解像度を高める
  • 原点思考 × 適応性:過去からの教訓を生かしながら、柔軟に現状に適応する
  • 原点思考 × 分析思考:これまでのデータや事例を分析して、論理的な結論を導き出す
  • 原点思考 × アレンジ:成功事例を組み合わせて、効率的なプロセスや仕組みを構築する
  • 原点思考 × 信念:物事の経緯を強く尊重し、その実現に向けてこれからの選択を決断する
  • 原点思考 × 指令性:歴史的な教訓と組織の文化に基づいて、明確な方針を決定して指示する
  • 原点思考 × コミュニケーション:経緯をストーリーとして効果的に伝え、心を動かす
  • 原点思考 × 競争性:さまざまな競争の歴史を教訓にし、現在の競争優位を確立する
  • 原点思考 × 運命思考:あらゆる始まりと終わりを尊重し、超長期的な視野で思考している
  • 原点思考 × 公平性:ルールの制定に至ったプロセスを把握しつつ、現状に最適化する
  • 原点思考 × 慎重さ:歴史的なリスクや失敗から学び、同じ轍は踏まないように対処する
  • 原点思考 × 成長促進:本人の生い立ちからたくさんの成長を認め、望む未来を支援する
  • 原点思考 × 規律性:歴史的な規則や構造を利用して、秩序ある環境を作り出す
  • 原点思考 × 共感性:過去の事象だけでなく、そこにいた人々の感情も把握して理解を深める
  • 原点思考 × 目標志向:これまでの経緯を基に必要な目標を設定し、達成する
  • 原点思考 × 未来志向:過去のトレンドを分析し、未来のビジョンを描く
  • 原点思考 × 調和性:対立と合意のプロセスを歴史的事実から学んで活かす
  • 原点思考 × 着想:過去のさまざまな事例を参考にして、革新的なアイデアを思いつく
  • 原点思考 × 包含:歴史や文化を尊重しながら、関わってきた人・関わる人すべてを包括する
  • 原点思考 × 個別化:相手の人生や価値観の成り立ちを理解し、独自のニーズを把握する
  • 原点思考 × 収集心:歴史的な情報や資料にアクセスし、膨大な知識を活用する
  • 原点思考 × 内省:過去と現在の経緯や違いを多面的に考察し、本質的な知恵に昇華する
  • 原点思考 × 学習欲:歴史を紐解きながら学び、新しい形で現在に活かし、未来へとつなぐ
  • 原点思考 × 最上志向:これまでの事例をもとに改善を続け、これからに向けて最善を尽くす
  • 原点思考 × ポジティブ:過去のポジティブな事例を引き出し、現在の困難な状況に希望をもたらす
  • 原点思考 × 親密性:お互いの人生に共通点を見出し、深く長い人間関係を築く
  • 原点思考 × 責任感:歴史や文化的な背景から期待される役割を適切にまっとうする
  • 原点思考 × 回復志向:困難や挑戦からの解決事例に基づき、直面する課題に対応する
  • 原点思考 × 自己確信:過去の経験に基づく自信を持ち、決断や行動に確固たる信念を持つ
  • 原点思考 × 自我:歴史に残る偉人に師事し、その信念に則って価値の高い業績を残す
  • 原点思考 × 戦略性:歴史的なトレンドやパターンを分析し、長期的な戦略や計画を立てる
  • 原点思考 × 社交性:歴史的な出来事や人物についての話題を通じて、人とのつながりを築く

組み合わせた上位資質の欲求や行動に、過去への欲求が重なることがわかりやすいかと思います。

ご自身のTOP5と〈原点思考〉との組み合わせについては、ストレングスファインダーのレポートにある「インサイトガイド(強みの洞察ガイド)」が参考になります。時間軸がハッキリしている才能なので、10位くらいまでに〈原点思考〉があれば、そのエッセンスがインサイトガイドからも見えるかもしれませんね。

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まとめ

〈原点思考〉さんは、34資質の中で唯一、歴史や昔の出来事に対して情熱的になります。「温故知新」の才能ですから、過去の経験から学び、今の状況にどう活かすかをよく考えています。近くに〈原点思考〉さんがいたら、特に印象的だった出来事を聞いてみてください。当時を再現するかのように、身振り手振りや感情を交えて語ってくれることでしょう。

基本的に、経緯がわかっていれば変化も納得できますが、過去とのつながりが見えなくなるほどの急激な変化や斬新さに対しては抵抗を感じることがあるかもしれません。そうやって不安になると、昔のやり方に固執しすぎたり、過去に理想を求めすぎてしまったりが起きやすいです。それでも、過去からの積み重ねを信じて進めるのも、この才能。同じようなことは、遥か昔から起きていたはずですから。

過去のリソースを掘り出して活用する〈原点思考〉は、自分はもちろん、チームや組織にも貢献できる素晴らしい才能です。ですが、いまいちうまく使いこなせない、自分の才能に自信を持てないと感じていたら、ストレングスコーチと一緒に掘り下げてみましょう。まずは、あなたの自分史を聴かせてください。

\ 資質の特徴から紐解くのでわかりやすい /

〈原点思考〉さんは歴史には物語があり、現在に至るまでの背景に魅了されます。過去から現在を理解し、未来への道を見出す才能です。“歴史は繰り返す”として持続的な価値観を持ち変化の時期にもパターンを当てはめて理解します。過去の印象的な経験を再現できるほどに覚えていることもあります。

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著者

話しているとゴキゲンになれるメンタルマネジメントの人。ストレングスファインダー®を扱うGallup認定ストレングスコーチです。心理学はエリック・バーンの交流分析とカール・ロジャーズの傾聴が大好き。
ウェブ解析士マスターやチーフSNSマネージャー、WordPressの初心者向け勉強会やサイト制作など、ウェブ方面でも色々とやっています。

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