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〈未来志向〉さんの特徴は?クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)の組み合わせも含めた徹底解説

はい、ごめんください。Gallup 認定ストレングスコーチの小杉です。

個々人が持つ才能を見つけ、最大限に活用するためのツール「クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)」の34資質について、今回は〈未来志向〉(みらいしこう/Futuristic®)を解説します。

〈未来志向〉さんは、

  • (ビジョンを持っているため)向かいたい未来のことをイキイキと話す
  • (ビジョンに関心があるため)相手がどんな未来をつくりたいのかを尋ねる
  • (先のことを考えているため)何らかの失敗をしても、くじけずに前に進む

こんな態度を取ることが多いです。Gallup公式サイトはこちら(英語)👇

Gallup.com
The Futuristic Theme: How to Productively Aim Your CliftonStrengths Talent Learn about your Futuristic talents -- how they can help and hinder you, and how you can use them most effectively in this 2018 edition of Mastery Monday.

このストレングスファインダー徹底解説は、Gallup社の公式見解ではなく、あくまで弊社カエルコムニスの知識と経験に基づいた内容です。気になった点や違和感がありましたら、SNSやお問い合わせフォームよりご指摘・ご相談ください。
なお、このページへのリンクや引用(not 転載)、SNSでの言及は大歓迎です。

目次

ストレングスファインダーの〈未来志向〉とは?

〈未来志向〉の資質を持つ方は未来を想像したり、探求したり、視覚化したりすることが大好きです。この先どうなるか・どうするかを常に考えています。未来を詳細に描きビジョンを共有することで他者の成し遂げたいことの達成を鼓舞します。過去の過ちを反芻するより未来の可能性を拓くことを重視しています。

〈未来志向〉さんは、数年先の未来を想像したり、探求したり、視覚化したりすることが大好きです。この先どうなるか・どうするかを常に考えています。未来を詳細に描きビジョンを共有することで他者の成し遂げたいことの達成を鼓舞します。過去の過ちを反芻するより未来の可能性を拓くことを重視しています。

〈適応性〉や〈原点思考〉など時間軸に関わる才能も上位に併せ持っていれば別ですが、基本的には過ぎた「過去」や目の前の「今」より、これから起きる「未来」に現実味を感じ、解像度が高いことが特徴です。いわゆる「ビジョン」が当たり前のようにあり、そこに向かって(自動的ともいえるくらいに)進んでいきます。

常に未来を考えたい〈未来志向〉は戦略的思考力の資質です。日本語の資質名には「思考」と「志向」があり、どちらも同じ「しこう」ですが、意味は異なります。

思考:考えや思いを巡らせること

(運命思考、原点思考、分析思考)

志向:心が一定の対象に向くこと

(最上志向、回復志向、未来志向、目標志向)

〈未来志向〉は、ただ未来に思いを馳せるだけでなく、心の指向性を持っていることが特徴です。「志向」のつく資質はどれも強力で、自然と周囲に影響を及ぼす力強さを持ちます。ですから〈未来志向〉は、行動力のある戦略的思考力ともいえます。影響力系の領域に入らないのは、「(未来へと)動かす」前に「(未来を)考えたい」ニーズがあるからでしょう。

中には「もし〜〜だったら」と可能性を考える〈未来志向〉さんもいます。同じように考える〈着想〉には指向性がないため、アイディアはたくさん出てもその場で発散します。また、〈慎重さ〉や〈戦略性〉の「もし〜だったら」はリスクや可能性を考えるので、〈未来志向〉より現実的で手の届く未来を考える傾向があります。このあたりは、組み合わせも参考にしてください。

〈未来志向〉さんの口癖「(未来は)こうなっているから」

〈未来志向〉さんは、未来を想像するだけでなく、描いた未来に生きています。数年以上の長期的なロードマップを描いていることが多く、そのロードマップを根拠にして進んでいくことが “当たり前” の感覚なので、口癖からも未来を向いていることがわかります。

  1. 「これは次世代のスタンダードとなりますよ」
  2. ◎歳でコレをやって、◎歳でアレをやりたいです」
  3. 5年後にはこうなっているから、今はコレをやっています」
  4. 「ちょっとした問題が起きたとしても、目指す未来は変わらない」
  5. 将来はどうなりたいの?」

いつも先を見ていますし、他者の未来も気になります。とはいえ、どれくらい先の未来を考えているのかは人それぞれで、キッチリと人生計画を立てている〈未来志向〉さんもいれば、ふんわりと将来に思いを馳せる〈未来志向〉さんもいます。このあたりは併せ持っている上位資質に影響を受けやすいですね。

以前、「望む未来は先にあるから、途中の未来が変わったとしてもあまり気にしない。選んだ道を正解にしていくだけ」と話されていた〈未来志向〉さんがいました。やはり、還る場所は未来にあるんですね。

〈未来志向〉の感情的な特徴

まず、「楽観的」であること。「前向きな人間だと思っていたのに、ストレングスファインダーを受けたら〈未来志向〉が上位にあるけど〈ポジティブ〉は下位だった……」という方は、結構いらっしゃいます。特にビジョンがハッキリしている〈未来志向〉さんに多く、困難なことが起きても通過点と考えるため、楽観的な姿勢でいられます。人間関係構築力に属する〈ポジティブ〉は時間軸に関係なく楽観的で、他者を勇気づけたいという特徴があります。ちょっと違いますよね。

そして、未来を語れば語るほどワクワクします。話していくうちに、自分の手の中にある未来予想図の解像度が上がるためです。なんとなくラフで描いていた絵が、少しずつ輪郭を持ち、色を重ね、ときには微調整し、美しく精細になっていく過程ですから、それはもうドキドキワクワクすることでしょう。

水彩画のYouTuberとして有名な、おじいちゃん先生の動画を見ると、この感覚がわかりやすいのでは。

鉛筆でラフを描いている時点で、本人の頭の中には、すでにある程度の完成図があります。その完成図を目指してポイントをつかみ、光や影の影響を考慮して色を重ね、空を描き、幹を描いていきます。部分を見ているだけだとピンときませんが、ちょっと引いて全体を見ると、とても美しい桜の木になっています。

〈未来志向〉さんのようにビジョンを描いて向かっていく方は、こんな感じに全体を見て進んでいます。思考を共有できるカタチでアウトプットすると具体的な強みとして活かされるのは、戦略的思考力の資質すべてに通じますね。

そして「楽観的」にも通じますが、状況の変化に対する適応力が高く、将来に対して希望を持ち続けています。将来像が見えているので、予想外のことが起きても、それは過程でしかありません。ちょっと遠い未来を見ているからこそ、過程における不確実性を当然のように受け入れています。ビジョンを持っている〈未来志向〉さんは常に先を見通しているので、それほど一喜一憂することもありません。

そして描いていた未来に到達しそうになると、次の未来に手を伸ばします。上記の動画で例えるなら、空を描き始めたあたりで画面をズームアウトして、桜以外のモチーフも想像するようなイメージです。〈未来志向〉さんの世界はどんどん広がり、とどまるところを知りません。

〈未来志向〉さんは、反省が苦手?

〈未来志向〉さんの中には「反省が苦手で……過ぎたことはどうでも良くなってしまうので、同じ失敗をすることもあるんです」「節目の出来事は覚えてるんですが、過去を振り返るとかって、あまりしないんですよね」なんてことを仰る方がいます。ただ、コーチング中にはちゃんと思い出せていますから、「完全になかったこと」にしているわけではないようです。きっかけがあれば、立ち止まって振り返ることはできます。

そもそも「反省」とは、自分の過去の言動や心理状態を振り返り、過ちを認め、改善策を考えることです。この振り返りができないというより、そもそも「間違ったことはしていない」と考えている可能性も少なからずあるのではないでしょうか。悪いことをした自覚があれば、ストレングスファインダー関係なく「反省」するでしょうし。

これは、「目的地のことを考えて運転していたら、道を間違えてしまった」に似ているかもしれません。道を間違えても目的地を目指すことは変わらないため、特に問題視する必要性はありませんよね。ですから「どうして道を間違えたんだ!」と責められても「間違えたものはしょうがない」です。反省のしようがない。

しかし、「目的地のことを考えて運転していたら、信号を無視してしまった」は別です。これは目的地を目指すことは変わらなくても、安全のためのルールを守らなければ「反省」する必要があります。

つまり「反省」の必要性は、判断基準やルールの存在の有無によります。未来を考えるあまり視野が狭くなるのだとしても、思い描く未来にルールがあれば守れます。もし「反省が苦手」=「(誰かが勝手に決めた)判断基準を守れない」ことに縛られているのだとしたら、一緒に紐解いてみたいですね。

また、自分の描く未来の世界に現実逃避してばかりいて、目の前のことを受け止めないために「反省していない」と見られるようなら、本来の〈未来志向〉さんが大好きな「自分の未来を誰かと共有し、話しながら解像度を上げていく」ことができていないかもしれません。空想力を創造力に変えるためには、他者の存在が不可欠です。

とはいえ、厳しい現実が目の前にあるなら、それを直視できないこともあるでしょう。たとえば、家が貧しくお腹を空かせていても「大人になったら、美味しい料理を振る舞う人になりたい」と思い続けることが心の支えになることもあります。そして、その “夢” に進んで実現するのが〈未来志向〉さんのスゴさ。

〈未来志向〉さんにとっての「反省」はどういうことか、「反省」の先に何があるのかなどを考えてみると、新しい選択肢が見えてくるかもしれませんね。

〈未来志向〉の才能を具体的に活かす

〈未来志向〉の資質イメージイラスト:白いキャンバスに楽しく絵を描く女性 / generated by Midjourney

ストレングスファインダーの結果としての〈未来志向〉は、「常に未来を考える才能」です。「ビジョン」の大切さが謳われているビジネス社会において、息をするように未来予想図を描けることはまぎれもない強みですが、Gallupの定義する「強み」とは、常に完璧に近い成果を出す能力のこと。成果が必要です。

つまり「ビジョン」と「得られる成果」を結びつける必要があります。これは自分だけに完結せず、チーム全員でつくる未来はどのようなものか、どのような成果を生み出しているのかを共有すると、成果は更に大きくなります。

ビジョンを考えるためのフレームワークはたくさんあるので、チームにフィットして全員が未来像を共有できるものを選びたいですね。未来が自分たちの手元に来れば、あとは進むだけ。いわゆる「ビジョン経営」をしている企業は、トップが〈未来志向〉で、社内にビジョンが浸透しているのかもしれません。

〈未来志向〉の長所を磨いて強みにする

これまでの説明のように、〈未来志向〉さんの長所は「未来を描いて活かす」に集約されますが、具体的にどんな出方をするのかは多岐にわたります。

  • 未来を語り合うことで情熱を刺激し、モチベーションを高める。
  • 明確なビジョンのイメージや方向性を示すことが得意。
  • 未来の変化やトレンドを予測する能力(先見の明)がある。
  • 短期的な結果よりも長期的な結果を重視する。
  • 未来のビジョンを具体的な計画や行動に変えて実現する。
  • 現在の問題や困難を、未来のビジョンを通して乗り越えていく。
  • 未来から逆算することで、新しいアイディアや解決策を提案する。
  • 未来を実現するためにはリスクを受け入れ、挑戦することが必要だと認識している。
  • 現状に満足せず、常に向上心を持って追求する姿勢を持つ。
  • 他者の未来の成長や成功を信じ、同じ未来を共有してサポートする。
  • 未来の知識やスキルを身につけるための学びを続ける。
  • 先進的な技術や方法論に興味を持ち、それを活用する姿勢がある。
  • 常に未来に対する期待感や希望を持っており、楽観的。
  • ビジョンを実現するための具体的な計画や戦略を策定する。
  • 未来のビジョンや可能性を示し、他者のインスピレーションを刺激する。

こうしてみると〈未来志向〉は「未来を実現するためなら、何でもできる」ともいえる才能ですね……ちょっと羨ましいなと思った方もいらっしゃるのでは?私です。

また「ビジョン(Vision)を描く」という特徴から、視覚的情報を好む傾向もあります。音声や文章よりも、実際に絵を描いたほうが考えやすいこともあるので、まずはペンと紙を用意して、望む未来を描いてみましょう。

もっと具体的に活かしたい、特に「ビジョンはいくらでも描けるけど、それを実現するのが難しい」と感じている方は、以下の書籍がオススメです。才能は(生きるために)独学で身につけたものですから、自分の使いやすい感覚しか使えていないことがあります。コンフォートゾーンからストレッチゾーンに行くために、まずはご自身の才能を見直してみてください。

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図解が多く直感的に理解しやすいため、〈未来志向〉さんなら「そうそう、そういうことなの!」と共感できることが多いのではないでしょうか。ビジョンに関する言語化された情報を得ることで、ご自身の感性を見直せます。そういう意味では〈未来志向〉さんにとって目新しい情報はそれほどなく、思考を整理するノウハウが参考になるのではないかと思います。

そして、長所と短所は表裏一体。「未来を実現するためなら、何でもできる」からこそ、「目指す未来がぼやけていると、進みにくい」「目指していた未来が見えなくなると、迷いやすい」などの特徴も併せ持っています。未来を考えることはできても、現実離れして解像度が上がりにくいと何をしたらいいのかわからなくなり、〈未来志向〉の才能を活かすことができません。良くも悪くも、未来に依存しているといえます。

そんなときは、これまでに、どのようにして未来を見つけてきたのかを振り返ってみてください。この振り返りが苦手なら、仲間や友達に相談したり、コーチの力を借りるのが効率的です。過去に「未来」を選んだからこそ「今」があるので、必ず何かしらの選択をしてきたはず。

また、なんとなく考えている未来の場所に、実際に足を運んでみるのもオススメです。そこに行くまでの旅程や、現場で得られた五感の刺激が、次の未来を創造してくれますよ。

〈未来志向〉さんの強みを引き出す声かけ

好きなことは、明日へ思いを馳せること。嫌いなことは、現状維持。そんな〈未来志向〉さんの強みを引き出すなら、やはり見ている未来を見せてもらうのが一番です。

  • この新しい変化は、未来にどう影響すると思いますか?(プロセスの可視化)
  • 5年後には、どうなっていると思いますか?(ビジョンの可視化)
  • 気になっているこれからのトレンドは?(先見の明を借りる)
  • 私たちに、どのような未来を期待していますか?(ビジョンの共有)
  • このプロジェクトの次は、どんなことをやりたいですか?(未来の展望を共有)

〈未来志向〉さんが組織全体に関わるビジョンを持っている場合(経営者など)は、チームでビジョンミーティングをおこなって、目指す先を共有しプロセスに合意を得て進むことを強くオススメします。〈未来志向〉さんは、ビジョンの言語化や可視化をする機会で充実しますし、より精細な未来を描き、共感されやすくなります。

個人のキャリアを考えるのであれば、子どもの頃からずっと憧れていた仕事を考えてみるのもオススメです。資質は環境による影響を受けますが、〈未来志向〉の才能は長期的な未来を考えるので、ある程度子どもの頃から思い描いている何かがあるのではないでしょうか。ワクワクするような興奮がなくても、「なんだかんだ考えても、やっぱりこれかなー」と、“ハマっている” 感覚を大切にしてください。

〈未来志向〉と他の資質との組み合わせ

〈未来志向〉の資質イメージイラスト:虹のかかった青空を見上げる男性 / generated by Midjourney

ストレングスファインダーの他の資質、例えば〈戦略性〉は、目的地への道筋をいくつも想定する才能です。〈原点思考〉は、過去の事例や背景から現状を考える才能です。このような他の資質と〈未来志向〉の常に未来を見続ける才能が組み合わさると、どのようになるでしょう?

以下に、〈未来志向〉との組み合わせによって生じる変化の一例を挙げてみました。ざっと見てもわかるように、「ビジョン」という大きな軸をもたらします。だからこそ、未来像の解像度を高めたり、共有して深めたり、実現までの道のりを照らしたりすることで強みとして発揮しやすいのです。もちろん、組み合わせの発揮の仕方は他の資質や経験にも大きく左右されますから、ぜひご自身の〈未来志向〉がどのように関わっているのか、味わってみてください。

  • 未来志向 × 達成欲:ビジョンを達成するために、精力的にタスクをこなし続ける。
  • 未来志向 × 活発性:変化を前提にした中期的なビジョンを元に素早く行動する。
  • 未来志向 × 適応性:不確実性を受け入れたビジョンを持ちながら、柔軟に対応する。
  • 未来志向 × 分析思考:ビジョンを論理的に分析し、その実現可能性や最適な方法を見つけて伝える。
  • 未来志向 × アレンジ:現実のリソースを調整し、効率的な手段でビジョンを実現する。
  • 未来志向 × 信念:確固たる価値観に基づいたビジョンを持ち、情熱を持ち続ける。
  • 未来志向 × 指令性:ビジョンを達成するために、強力なリーダーシップを発揮する。
  • 未来志向 × コミュニケーション:ビジョンを魅力的かつ明瞭に表現し、他者をインスパイアする。
  • 未来志向 × 競争性:ライバルと競り合いながら、ビジョンに向かって高いパフォーマンスを発揮する。
  • 未来志向 × 運命思考:描くビジョンに使命感を持ち、長期的な視点で行動する。
  • 未来志向 × 公平性:公平に受益されるビジョンを描き、全員が参加する形に整える。
  • 未来志向 × 原点思考:課題の過去の経緯を把握した上で、新しい未来にむけて解決する。
  • 未来志向 × 慎重さ:将来のリスクを慎重に評価し、計画的なアプローチでビジョンを実現する。
  • 未来志向 × 成長促進:ビジョンを実現する過程で、自身と他者の成長と発展を促す。
  • 未来志向 × 規律性:ビジョンの実現に必要な環境を整備し、着実に実現する。
  • 未来志向 × 共感性:感情が豊かになるようなビジョンを語り、心から幸せを願う。
  • 未来志向 × 目標志向:ビジョンを具体的な目標に落とし込み、集中して実現する。
  • 未来志向 × 調和性:チームや組織のニーズとビジョンを調和させて着実に取り組む。
  • 未来志向 × 着想:ビジョンに革新的なアイディアを盛り込み、想像を拡大させる。
  • 未来志向 × 包含 :多様な人々が共感できるビジョンを広げて巻き込む。
  • 未来志向 × 個別化:個々の特性やニーズを引き出すためのビジョンを持つ。
  • 未来志向 × 収集心:ビジョンの達成に必要な情報やリソースを集める。
  • 未来志向 × 内省:自分がどのような未来をつくり、影響を与えるかを深く考える。
  • 未来志向 × 学習欲:新しいトレンドの先にビジョンを持ち、知識やスキルを積極的に学ぶ。
  • 未来志向 × 最上志向:旗印となる最高のビジョンを持ち、達成のために研鑽する。
  • 未来志向 × ポジティブ:常に明るい未来を感じ、自分や他者を励ます。明日は明るい日。
  • 未来志向 × 親密性:長期的なビジョンを共にする仲間と、深く長い関係を築く。
  • 未来志向 × 責任感:ビジョンに心理的所有権を持ち、実現するまであきらめない。
  • 未来志向 × 回復志向:先々の困難や逆境を乗り越え、ビジョンに照らして前進する。
  • 未来志向 × 自己確信:ビジョンに確固たる自信を持ち、その信念で行動する。
  • 未来志向 × 自我:ミッションとビジョンと一致させ、ニューノーマルを創造する
  • 未来志向 × 戦略性:ビジョンを実現するための戦略的なプランを模索する。
  • 未来志向 × 社交性:未来を語るインフルエンサーとして活動する。

才能、つまり無意識の行動パターンにハッキリとした時間軸を持つ資質は、〈原点思考〉(過去)、〈適応性〉(現在)、〈未来志向〉(未来)です。これらを持っていると、過去/現在/未来に集中して考えることが多くなります。

ちょっと図に表してみました。

時間軸で見るストレングスファインダーの資質
  • 〈原点思考〉〈適応性〉〈未来志向〉は、上位資質に時間の概念をもたらします。
  • 〈運命思考〉の感覚は時空を超越するため、時間の概念は薄いです。
  • 〈戦略性〉や〈慎重さ〉は、現実的に想定できる範囲の未来を考えます。
  • 〈内省〉は言動を振り返るので、少し過去に遡って考えることも多いです。
  • 〈活発性〉〈最上志向〉〈自我〉は先を見ています。影響力系資質は “動かしたい” 欲求があるので、未来を向いていることが多いですね。
  • 実行力系の資質は “達成したい” 欲求があるので、先にあるゴールに沿って行動します。
  • 人間関係構築力系の資質は “相手を大切にしたい” 欲求があるので、目の前の人、つまり現在にフォーカスしやすいのでは。

現在から未来へのギャップを埋めていくためには、右側にある資質が使いやすいです。

なお、〈未来志向〉が5位以内にあれば、ストレングスファインダーを受けると得られる結果のレポート集にある「インサイト・ガイド(強みの洞察ガイド)」を読んでみてください。本人固有の解説がなされているので、ご自身の〈未来志向〉の使い方がわかりやすいですよ。

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まとめ

未来に思いを馳せるだけでなく、引き寄せられるように進んでいく〈未来志向〉さん。脳内でつくった設計図を現実に “顕現” できるのは、やっぱり才能ですね。

この才能のエピソードを、ひとつご紹介します。

遡ること、10年前。小学生になると「将来の夢」を無邪気に書くような授業がありますよね。授業参観に行くと、「すぽーつせんしゅ」「けーきやさん」「まんがか」「ゆーちゅーばー」などが並んでいるわけです。時代で変わるものもあれば変わらないものもあるなーと思いながら、私は息子の名前を探していました。果たして、そこにあったのは「のうか」の3文字。

私は植物を育てても毎回滅ぼすうえ、家系にも農家はいません。トラックで野菜を売りに来ていた人はいましたが、実家で父が家庭菜園をしているくらいです。だから家族の誰もが、「そっちの道はないだろう」と思っていました。勉強ができないわけではないので、選択肢が増える大学に行ってから考えることになるんだろうなと。

そんな彼は今、農業高校生として、毎日楽しく実習に勤しんでいます。

実は、中学3年生になっても「高校に進学する」という実感が本人の中になかったらしいのです。しかし、夫の出身校を自転車で一緒に見に行ってから、「こういう学校に行くことになるんだ」と実感できたのか、自ら勉強する姿が増えていました。そして、余裕で農業高校に進学。来月は “農業高校生の甲子園” と呼ばれる農業鑑定の全国大会に進むくらいには、勉強することが苦ではなくなっている様子です。

彼を通して、〈未来志向〉1位の真髄を見ました。

もちろん周りからの影響も受けるので、すべての〈未来志向〉さんが彼のように同じ未来を見続けているとは限りませんが、お近くに〈未来志向〉さんがいたら、いつから今の状況を考えていたのか、これからどんな未来を描くのかを聴いてみてください。その才能の片鱗に触れることができるでしょう。

うまく才能を使えない感覚があれば、サクッとご相談ください。〈未来志向〉さんは、足踏みしているのはもったいないですよ。

\ 資質の特徴から紐解くのでわかりやすい /

〈未来志向〉の資質を持つ方は未来を想像したり、探求したり、視覚化したりすることが大好きです。この先どうなるか・どうするかを常に考えています。未来を詳細に描きビジョンを共有することで他者の成し遂げたいことの達成を鼓舞します。過去の過ちを反芻するより未来の可能性を拓くことを重視しています。

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著者

話しているとゴキゲンになれるメンタルマネジメントの人。ストレングスファインダー®を扱うGallup認定ストレングスコーチです。心理学はエリック・バーンの交流分析とカール・ロジャーズの傾聴が大好き。WordPressの勉強会やサイト制作、ウェブマーケティング支援など、ウェブ方面でも色々とやっています。登壇は楽しく役立ちわかりやすく、がモットー。

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