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〈収集心〉さんの特徴は?クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)の組み合わせも含めた徹底解説

はい、ごめんください。Gallup 認定ストレングスコーチの小杉です。

個人の才能を詳細に言語化し、相互理解を促進するツール「クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)」の34資質について解説しているシリーズ。今回は〈収集心〉(しゅうしゅうしん/Input®)です。

〈収集心〉さんは「Input」の名のとおり、

  • (常に知っておきたいため)気になったことは積極的に調べる
  • (情報そのものに価値を感じているため)できるだけ多くのことを知っておこうとする
  • (知識を役に立てたいため)周辺情報も合わせて教えてくれる

といった態度を取ることが多いです。Gallup公式サイトはこちら(英語)👇

Gallup.com
The Input Theme: How to Productively Aim Your CliftonStrengths Talent Learn about your Input talents -- how they can help and hinder you, and how you can use them most effectively in this 2018 edition of Mastery Monday.

このストレングスファインダー徹底解説は、Gallup社の公式見解ではなく、あくまで弊社カエルコムニスの知識と経験に基づいた内容です。気になった点や違和感がありましたら、SNSやお問い合わせフォームよりご指摘・ご相談ください。
なお、このページへのリンクや引用(not 転載)、SNSでの言及は大歓迎です。

目次

ストレングスファインダーの〈収集心〉とは?

〈収集心〉さんは好奇心旺盛で探究心が強く、物や情報を集めて蓄積するのが大好きです。ひとつの情報だけで満足せず、複数の情報源から物事を判断します。目的に応じた情報収集力は抜群の才能を発揮し、その知識欲で人間関係もつくります。チームにおけるリソース源としても貴重な存在です。

〈収集心〉さんは好奇心旺盛で探究心が強く、物や情報を集めて蓄積するのが大好きです。ひとつの情報だけで満足せず、複数の情報源から物事を判断します。目的に応じた情報収集力は抜群の才能を発揮し、その知識欲で人間関係もつくります。チームにおけるリソース源としても貴重な存在です。

〈収集心〉さんは「知りたい!」という欲求の強い戦略的思考力の資質の中でも、「知って集めておきたい」という思いが強いです。それは、リアルな物質を集めている方もいますが、ほとんどは情報です。自分が収集しているモノによって、相手に貢献したいという思いが強いためです。思考材料が外部にあるので、知れば知るほど思考が豊かになるのも〈収集心〉さんの特徴。

また、資質名が「収集」ではなく「収集」というところに、〈収集心〉さんの本質が見えます。「欲」だと外向きで行動優位の状態ですが、「心」だと内向きで思考優位の状態といえそうですよね。似ている〈学習欲〉は体験して知りたい才能ですが、〈収集心〉は体験よりも情報重視で知りたい才能です。昔は本の虫だったのでしょう。

インターネットどころかAIの発達している現代で、〈収集心〉の才能は意味を失っていくのでは?と思っているなら、それは大間違い。何かを調べる際に複数の情報源を確認し、それぞれの立場やメリット・デメリットなどの観点から情報を得ておき、「聞かれたら答えられるようにしておきたい」のが〈収集心〉さん。溺れそうなほど情報過多の時代だからこそ、〈収集心〉さんが灯台となってくれるのです。

〈収集心〉さんの口癖「それなら、」

影響力資質を上位に併せ持っているなど、自ら情報を発信する傾向のある〈収集心〉さんなら「これ、知ってますか?」と発信することが多いですが、たいていの場合、他者から質問されて情報を提供することが多いです。

  • それなら、いいお店がありますよ。どんな目的ですか?」
  • それなら、これこれこうして、こうするといいですよ」
  • 参考になる情報があるので、あとでURLを送っておきますね」
  • 「スプレッドシートに情報をまとめておきました
  • 「これまでの経緯がわかる資料、ありますか?

私もよく〈収集心〉さんに「これについて知ってる?」と尋ねることがあるのですが、曖昧に投げても3つくらいの返答があります。こちらの質問が具体的だと、「そういうことなら、こういうのとか?」と、具体的な情報を共有してくれます。

もし本人が知らなくても、いくつかの情報源を調べてから回答してくれます。調査するプロセスも楽しいし、教えて役に立つのも楽しい、そんな雰囲気を感じます。ただ教えてもらうだけでなく、その情報を元にディスカッションできるのも良いようです。その場で情報を噛み砕いて、相手の知見と合わせて新しい発見も生まれますし。

余談ですが、土地勘のない地域に企業研修に伺った際、次の予定まで時間があったので「ブログを書きたいので、スタバを探そうと思って」とポロッと話したら、〈収集心〉さんが「一番近くだと道路を渡ったところで、駅の近くなら2階にあります。タリーズならそこに見えるんですけど」とスラスラッと教えてくれたので、その場にいた全員が「おぉ〜〜〜っ」と驚いていました(笑)

これは Google マップを開けばわかることですが、まだまだ「〈収集心〉さんに聞いたほうが早い」ことはとても多いです。それに、人を介することで関係性が育まれます。〈収集心〉さんは、自分の持っている情報が役立つことが喜びなので、「(すぐに答えられるかどうかは別として)一緒にやっていることなら何でも聞いてほしい」と心から思っています。

〈収集心〉の感情的な特徴

知的好奇心が旺盛で、知識欲に満ちています。文献を参照したりネットで調べたりと、文字からの情報を吸収することが多いです。本が好きで、積読したままでも「必要な情報が手に届くところにある」環境を好みます。部屋の床は大丈夫なんでしょうか。

また、情報源は本やネットに限らないため、他者の話もよく聴いています。大切な情報だと思ったら、一言一句聞きもらすまいという集中力で聴いています。初めての飲食店に入ったらメニューを隅から隅まで読むなどして、息をするようにリサーチします。ただし、役に立ちそうな情報を収集したいので同じ話や愚痴などには興味を持たず、場がつまらないと感じたらスマホに目を落としていることも。ある意味、わかりやすいですね。

もう少し、感情面にフォーカスしてみましょう。

〈収集心〉さんは時折、「自分の持っている情報=自分の存在価値」と、価値観が癒着していることがあるため、自分の持っている情報を相手に共有して重宝されたときは心から喜びますし、差し出した情報を無下にされると落ち込みます。それくらい、情報に価値を見出しています。

つくった料理を「美味しい!」と食べてもらえるとウレシイですが、「不味い!」と残されたら残念な気持ちになるじゃないですか。これと似ています。〈収集心〉さんが集めたいのは(趣味でなければ)「美味しい情報」なので、不味いと言われたら美味しいと思ってもらえる情報をまた集めるんですけどね。そうはいっても凹みますよね。

こんなふうに、情報で一喜一憂するのが特徴です。

〈収集心〉さんは、アウトプットが苦手?

英語名で「Input」の名のとおり、〈収集心〉さんは膨大な情報を溜め込みます。「情報を集めてから考えたい」という欲求のまま、周辺情報ごと集めます。「何かを検索するときは、8ページくらいは見る」という方や「そのテーマを知りたいから、関連書籍を5冊くらい読む」という方もいます。

余談ですが、ChatGPTから「情報のハムスター」という呼称が出てきて笑いました。ハムスターの頬袋、ビックリするくらい入りますよね。確かに〈収集心〉さんは「よくそんなこと知ってるな……!」と思うことが多いので、わかりやすいメタファーかもしれません。かわええ。

集めた情報はアイディアの源泉になり、問題解決の方法が手元にたくさんあることは安心材料になります。しかし、「とりあえず」で集めた情報は行き場を失います。

これは服に例えるとわかりやすいのですが、とりあえず買ってみた服は1回袖を通しただけだったり、そのうち必要になると思って買った服が日の目を見なかったりするものの、「捨てるのはもったいないし、そのうち着るかもしれないから……」とタンスの肥やしになっていることってありませんか。

未熟な〈収集心〉の才能は、「とりあえず知っておきたい」という思いのままに情報をインプットしていると、“タンスの肥やし” になっている情報に埋もれて、必要なときにアウトプットしにくくなります。目的もなく整理もできていないために、どこから伝えたらいいのか迷ってしまうんですよね。

それらを整理しようと情報の収集をやめようとすると、余計にアウトプットしにくくなってしまいます。〈収集心〉さんにとっての情報収集は食事と同じようなものですから、そもそも情報収集をやめることは苦行です。強みを発揮するどころの話ではありません。

新しく有益な情報が得られない環境は強みを発揮するどころか、空回りしてしまいます。手頃な情報で満足できないのは、お菓子を食べても健康が満たされないのと同じです。

また、〈収集心〉さん自身はどんな情報でもたくさんあるとウレシイために、相手の求める内容がイマイチ把握できないと、「コレもあるし、アレもあるし、ソレもあるし、ほかにも……」と、のどが渇いたと訴える相手にバケツいっぱいの水を浴びせるような、見当違いのすれ違いが起こりやすくなります。

さらに「集めている情報の価値=自分の存在価値」の癒着が過剰だと、伝える情報量を減らすことに恐怖を感じ、余計にアレコレ伝えようとしてしまいます。本人にとって自分の価値を削ることに等しいのなら、そりゃ怖くなって当然でしょう。焦ってしまいますよね。

成熟した〈収集心〉の才能は、情報と存在価値が癒着していません。そして、情報の量を大切にしたい気持ちを認識しながら、質(というより、使うシーン)を想定できています。だから、「なんとなく放り込んでいる」のではなく「あらかじめ用意してある収納場所に放り込めるようにしている」のですよね。この辺、資質に振り回されているかどうかがよくわかります。

〈収集心〉が暴走せず自由に情報をモグモグできるような仕組みをつくるのは、そんなに難しい話ではありません。むしろ他の上位資質が暴走させている可能性が高いため、適切に情報収集して喜んでもらえる〈収集心〉の強みを活かせないのはもったいないなと思っています。ストレングスコーチングでは資質の理解を大切にしているのですが、熱心にメモを取りつつご自身の持っている情報と突き合わせながら振り返りをしている〈収集心〉さんを見ていると、その貪欲な才能にドキドキし、こちらがワクワクしてきます。

\ 資質の特徴から紐解くのでわかりやすい /

〈収集心〉の才能を具体的に活かす

ストレングスファインダーの結果は、あくまで「才能」。つまり「無意識の習慣」ですから、知っただけでは「そりゃそうですわ」で終わってしまいます。強みとして磨くためには、意識的に扱う必要があります。〈収集心〉は、「情報を吸収する才能」ですから、自動的に発動してしまうこの才能を活かせる環境を作れるといいですよね。

〈収集心〉の長所を磨いて強みにする

〈収集心〉さんの長所は、情報を集め、整理し、必要なときに適切に活用できること。リソースコレクターですね。これは自分自身だけでなく、チームや組織にとっても貴重な存在となります。具体的には、こんなかんじ。

  • プロジェクトに関連する最新研究やデータを集めて、チームに判断材料をもたらす。
  • チームメンバーの質問に対して、自分の知識データベースから即座に答えを提供する。
  • 異なる分野の情報を組み合わせて、新しい解決策を提案する。
  • 研修会やセミナーで学んだ最新情報や知識を、チームメンバーと共有する。
  • プレゼンテーションやレポート作成時に豊富な情報源を引用して、説得力を高める。
  • 複雑な問題に直面したとき、過去の類似事例から学んだ教訓を適用する。
  • チームが目標を設定する際に、達成可能性を高めるリソースを提供する。
  • 新しい技術やツールに関する情報を集め、チームの作業効率向上に貢献する。
  • 競合分析を行い、市場のトレンドや競合他社の戦略を把握して共有する。
  • クライアントのニーズを深く理解するために、業界のレポートや調査データを収集する。
  • 未来の予測に関する情報を集めて、チームの戦略的な意思決定をサポートする。
  • 社内勉強会を主催し、様々なトピックについて知って考える機会を提供する。
  • 製品開発において、ユーザーニーズや市場のギャップのヒントとなる情報を収集する。
  • リスク管理のために、関連する法規制や業界の事例を研究する。
  • 成功事例やインスピレーションを刺激するストーリーを共有してモチベーションを高める。

新しい端末や家電などのガジェットに触れるときも、片っ端から機能を確かめたり、取扱説明書があるならじっくり読み込みます。そうやって蓄えた知識が、困っている人を助けられる力になります。

また、信頼できる情報をすぐに収集できる情報源をいくつか持っている方も多いです。枝葉の情報よりも本質的な一次情報から得られた情報を相手が受け取りやすいように調整して渡してみましょう。「〈収集心〉さんに聞いたほうが早い」という認識を持たれるようになります。もちろん、同じ業界の〈収集心〉さん同士で情報源を共有し合う時間は、とても充実して強みを活かせる時間になりますよね。

〈収集心〉さんの強みを引き出す声かけ

情報提供にはじまり、情報提供に尽きる。それが業務に関わることなら、「こんなことを知っていても、しょうがないだろうな」と思うことでも〈収集心〉さんの強みを引き出す材料になります。併せ持つ上位資質によって、多少の好みは変わりますが、〈収集心〉さんにとって「知っておくに越したことはない」のです。

  • ◎◎について、知ってますか?(ストレートに質問)
  • 最近調べたことや、読んだりした本で気づいたことは?(アウトプットを促進)
  • この問題の解決方法を3つ以上挙げるとしたら?(ノウハウの俯瞰)
  • 今度の◎◎について、事例を調べてまとめてもらえる?(調査の依頼)
  • 本件についての資料は◎◎にあります(情報源の共有)

質問によって、本人が持っている情報の出口をつくれます。最初は情報過多になりやすいかもしれませんが、続けていれば適切な情報を提供できるようになります。効率的に適切な情報が欲しいなら、先に「目的」という情報を伝えることも大切です。良いインプットによって、良いアウトプットが育ちます。

また、〈収集心〉さんが情報飢餓に陥ってしまってはもったいないので、資料を参照できるようにしておくことも大切です。「(情報が脳内にしかないから)聞かれたら教える」といった環境であっても、「特に●●について知っておいてほしいから、◎◎を調べておいて」と伝えるだけで自発的に調査してくれます。

どの資質にも通じますが、「察してくれ」と相手に求めることはやめましょう。資質のもったいない側面を刺激してしまうだけです。〈収集心〉をはじめとした戦略的思考力の場合、暗黙の期待に応えようと思考に傾倒してしまい、行動の優先度が落ちてしまいます。

〈収集心〉と他の資質との組み合わせ

ストレングスファインダーの他の資質、例えば〈内省〉は、物事を多面的に熟考する思慮深さの才能です。〈自己確信〉は、自らリスクを受け入れて進む決断力の才能です。このような他の資質と〈収集心〉が組み合わさると、「外部のリソースを集める」傾向が強まります。

資質は単独で発揮されていることはまずないため、〈収集心〉がどんな情報を欲しがるか、どんなふうに情報を使うかの方向性になっていることが多いですね。以下はその一例です。

  • 収集心 × 達成欲:圧倒的な量のタスクと解決策をすべてリストアップしてから取り掛かる
  • 収集心 × 活発性:知りたいと思ったことは、いくつかの情報源をすぐに調べる
  • 収集心 × 適応性:唐突に聞かれたことでも、自らの知識を総動員して柔軟に応答する
  • 収集心 × 分析思考:情報を集めて総合的・統計的に判断し、明確な根拠による意思決定を促進する
  • 収集心 × アレンジ:ツールやリソースを集めておき、必要に応じて効率的に扱う
  • 収集心 × 信念:強固な価値観に基づいた情報を集め、チームのミッションやビジョンを強化する
  • 収集心 × 指令性:有益な情報を広く発信し、多くの人の行動に影響力をもたらす
  • 収集心 × コミュニケーション:得た情報をわかりやすく伝え、聞いた人の心を動かす
  • 収集心 × 競争性:市場や競合に関する情報を調査し、競争優位を築くための戦略を立てる
  • 収集心 × 運命思考:あらゆる情報からさまざまな意味を見出し、人生の指針とする
  • 収集心 × 公平性:誰でも情報にアクセスして解決できるよう、一貫性をもって管理しておく
  • 収集心 × 原点思考:根本原因や基本原則に関する情報を深掘りし、問題解決に役立てる
  • 収集心 × 慎重さ:リスクに関わる情報を中心に収集し、解決策とともに共有する
  • 収集心 × 成長促進:自己成長や他者の成長のために、役立つ情報を収集し活用する
  • 収集心 × 規律性:情報収集と情報提供を体系的に管理し、効率的な情報フローを確保する
  • 収集心 × 共感性:他者の感情を傾聴して深く理解し、本人のリソースを尊重して自律を促進する
  • 収集心 × 目標志向:目標達成に必要な情報を収集してから、集中して取り組む
  • 収集心 × 未来志向:将来のトレンドや予測に関する情報を集め、先見の明を持って行動する
  • 収集心 × 調和性:意見や立場に関する情報を集め、場の合意点を見つけて提供する
  • 収集心 × 着想:集めたさまざまな情報から、新しいアイデアやクリエイティブな解決策をひらめく
  • 収集心 × 包含 :輪に迎えた相手に情報共有を惜しまず、疑問点を集めて輪に共有する
  • 収集心 × 個別化:個々のニーズや特性を徹底的に知ろうとし、パーソナライズされたアプローチをおこなう
  • 収集心 × 内省:集めた情報の多面性に興味を持ち、より深い洞察を共有する
  • 収集心 × 学習欲:新しい情報を調べて学び、経験に基づいた情報も含めて惜しむことなく共有する
  • 収集心 × 最上志向:より質の高い情報を求めて集め、高い成果を得るための足がかりとする
  • 収集心 × ポジティブ:肯定的な側面のリソースを見つけ、他者に共有してモチベーションを刺激する
  • 収集心 × 親密性:信頼関係のある相手に、有益な情報を惜しまず共有して対話する
  • 収集心 × 責任感:責任を果たすために必要な情報を自ら調査し、活用し、確実にまっとうする
  • 収集心 × 回復志向:問題の原因やあるべき姿、改善策などに関する情報を収集し、効率的に解決する
  • 収集心 × 自己確信:決断の根拠となる情報を収集し共有することで、行動の理解を求める
  • 収集心 × 自我:社会的意義の高い目的のために必要な情報をすべて集め、使命を果たす源泉とする
  • 収集心 × 戦略性:さまざまな手法を知っておくことで、目的の実現可能性を高める
  • 収集心 × 社交性:人間関係や動線などの情報を集め、コミュニケーションに役立てる

こうしてみると、資質の領域が持つ欲求が〈収集心〉による情報によって強化されることがわかりやすいですね。戦略的思考力資質なら情報の解像度が上がり、影響力なら情報で他者を動かし、人間関係構築力なら情報で他者を助け、実行力なら効率化の道標にする。そんな使い方になります。

なお、ストレングスファインダーを受けると得られる結果のレポート集(PDF)にある「上位資質(TOP5)レポート」が新しくなって、資質の組み合わせも記載されるようになりました。〈収集心〉さんならすでに全部読み込んでいると思いますが、新しくなったレポートをまだ読んでいない方や、読んだけれど活用できていない方は、以下の記事も参考になさってください。

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まとめ

情報に対して貪欲な〈収集心〉さんは、常に新しい知識を求め、収集した情報を活用して、他者や社会に貢献することに大きな価値を見出します。チームにいるなら、その貴重なリソースを頼ってください。他者と共有して役立てることに大きな喜びを感じますし、お互いの強みを刺激しあえます。

もし〈収集心〉さんから提供される情報が過剰な場合、目的が明確でない可能性が高いです。検索エンジンやAIに曖昧な質問をしても、曖昧な答えしか返ってこないのと同様です。〈収集心〉さんはAIと違って自律的に行動してくれますから、困っていることを率直に伝えてください。親身になってくれます。

〈収集心〉さん自身、アウトプットが苦手と感じているなら、実はインプットが足りていない可能性もあります。「そういえば、忙しくて目の前のことをやっているばかりで、情報収集できていなかったかも」という方は意外と多いです。「自分の身体は、自分が食べたものでできている」と言われますが、〈収集心〉さんは「自分の強みは、自分が得た情報でできている」といっても過言ではありません。

組織で〈収集心〉さんの強みを引き出すのなら、暗黙知が減る環境をつくりましょう。これは、「いつでも情報にアクセスできる」というだけでなく、個人の認識がそれぞれ違い、それぞれのスタンスすらも共有できている状態です。これによって組織に透明性が生まれ、風通しも良くなり、お互いの強みを借りて弱みをカバーしやすくなります。つまり〈収集心〉さんだけでなく、関わる人たちものびのびと強みを活かせます。「そんなのは理想だ」と思うかもしれませんが、〈収集心〉さんの強みなら実現できます。そういう性質なので、生かされないのはもったいないんですよね。

直接どうこうするより、他の上位資質の扱いによって伸びるのが〈収集心〉ですから、うまく使えていない方は一緒に紐解いて、〈収集心〉を元気にしてあげましょう。

\ 資質の特徴から紐解くのでわかりやすい /

\ 資質の特徴から紐解くのでわかりやすい /

さて、余談です。

カエルコムニスの資質解説を一番楽しみにしているのは、〈収集心〉さんなんじゃないかなあと思いながら書き上げました。個人的には、食欲に次ぐ根源欲求なんじゃないかと思うくらい、〈収集心〉さんの知識欲はとんでもないと思っています。

何名かのストレングスコーチと一緒に行ったファミレスで、〈収集心〉1位、〈内省〉2位のコーチの行動を眺めていたときのこと。メニューを見ながら、同じテーブルのメンバーの話が面白そうだと思ったら顔を上げ、特定の話題になったらまたメニューに目を落とし、頼んだあともしばらく読みふけり、ドリンクを飲みながら店内の様子を眺め、耳慣れない単語はその場で調べ、疲れているのかどこかボーッとしながら話を聴いていたんですよね。席替えをして一連の話をしたら、これも興味深く聴いてくれて、最後は全然話題に関係ないことを考えていたそう。そして、この店のオススメメニューを教えてくれたので、それを頼みました。調べていたらしいです。

〈収集心〉3位、〈コミュニケーション〉6位の息子は、最近ハマっているマイクラのコマンドについて毎日のように語ってきます。YouTubeの情報源、やってみたこと、やってわかったこと、やってみたいこと、ネッ友がやっていること、などなど。彼は、知りたいことは隅々まで調べるので、進学予定の学校のウェブサイトも、取得したい資格についての詳細も、全ページ読みます。「読む」というより「食べる」に近いなあと思っていて。だから、ちゃんと咀嚼していないときはまたすぐに読み返します。

今日は私が洗濯物を干している間、学校で使うタブレットに入っているソフトについて語ってくれました。よくわかっていない先生の代わりに調べて、使い方を教えたと。教育現場って遅れてるよね、何で生徒の自分が調べてるんだろうと思ったと言いながらも、うれしそうでした。また〈収集心〉を発揮しているなあと思いながら聴いています。

そんな感じで〈収集心〉さんはとてもわかりやすく、情報が活かされてイキイキする場面を何度も見てきました。生きた情報源として、これからも美味しい情報を求め、活躍してくださいね。

〈収集心〉さんは好奇心旺盛で探究心が強く、物や情報を集めて蓄積するのが大好きです。ひとつの情報だけで満足せず、複数の情報源から物事を判断します。目的に応じた情報収集力は抜群の才能を発揮し、その知識欲で人間関係もつくります。チームにおけるリソース源としても貴重な存在です。

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著者

話しているとゴキゲンになれるメンタルマネジメントの人。ストレングスファインダー®を扱うGallup認定ストレングスコーチです。心理学はエリック・バーンの交流分析とカール・ロジャーズの傾聴が大好き。WordPressの勉強会やサイト制作、ウェブマーケティング支援など、ウェブ方面でも色々とやっています。登壇は楽しく役立ちわかりやすく、がモットー。

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