はい、ごめんください。Gallup 認定ストレングスコーチの小杉です。
人のユニークな才能を言語化し、それを強化するためのツール「クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)」の34資質について解説するシリーズ。今回は〈着想〉(ちゃくそう/Ideation®)です。
〈着想〉は、一見無関係な情報から新たな視点を生み出す才能です。
- (頭の中でつながるため)常に新しいアイディアや解決策が湧き出す
- (一般的な考え方からズレるため)盲点を突いたアイディアを提案する
- (変わったことが大好きなため)これまでにない革新的な創造性をもたらす
こんな態度を取ることが多いです。Gallup公式サイトはこちら(英語)👇
ストレングスファインダーの〈着想〉とは?
〈着想〉さんは一見無関係な現象間のつながりを見つけます。泉のように湧き出す「もし〜だったら」を考えるのが大好きで、複雑さの中から閃きを得て想像し、これまでにない斬新な視点を創造します。課題に対して新しいプロセスを考え、代替的な視点を提供できる、天性のクリエイターです。
〈着想〉は「考えたい!」という欲求の強い戦略的思考力の資質のなかでも、とにかく妄想します。「もし本当にウサギが月に住んでいるとしたら、そこではどんな生活をしているんだろう?」なんてことを考えるのが大好きです。そこに実現可能性はほとんどありません(あるとしたら、他の上位資質の影響です)。ただただ、考えるのが面白いから考えている。本当にそれだけです。
世間一般的に言われている “ゼロイチ” は得意なのでよく誤解されやすいのですが、〈着想〉はまっさらなゼロから物事を発想する才能ではないという点は、この資質を活かすうえで知っておいてください。つながりを見出す才能なので、「 “A”と “1” をくっつけたら “あ” になる!」といった具合に、元ネタが必要です。
ですから、日常の小さなことを面白がることにも長けています。その傾向が強くなるほど、子どもっぽさを感じられるかもしれません。それがクリエイティビティであり、イノベーションの源泉なんですよね。
〈着想〉さんの口癖「あっ」
〈着想〉さんは、元ネタとなる刺激を連鎖的につなげて考えるのが得意ですし、意識しなくてもつながる瞬間があります。相手と会話していると、全然違う方向に話がふくらむのも日常茶飯事です。ですから、口癖になるほど気づきが声に出ることが多いのですよね。
- 「あっ、コレを逆にしてみたらどう?」
- 「もし、◎◎が■■だったらおもしろくない?」
- 「あっ、お茶が笑顔になってる!」
- 「そういえば、この間の◎◎ってどうなった?」
- 「それはちょっとつまんないな〜……」
相手の話に乗じて「そういえば」を使うことも多いですし、ちょっと変わったことが大好きなため、一般的な考え方はつまらないと感じます。突然何かを見つけて喜んだりするのも、〈着想〉さんらしさ。何かが3つ逆三角形に並ぶと人の顔に見えるシミュラクラ現象は、よく見つけやすいのではないでしょうか。私は車の後ろがどうしても人の顔に見えるので、その人相で車の好みがあるくらいです……
また、「思ったんだけど」という枕詞をつかう〈着想〉さんは多いかもしれません。戦略的思考力は「考えたい」の欲求を持っていますが、特に〈着想〉さんは唐突にひらめくため、この言葉が出やすいのではないでしょうか。「いつも思ってるんだろうから、わざわざ言葉にしなくてもいいでしょ!?」と、昔よく言われていました。
〈着想〉の感情的な特徴
〈着想〉さんを特徴づけるのは、やはりその子どもっぽさ。〈着想〉が上にあるほど、無邪気で天邪鬼な特長が際立ちます。感情も素直に出すことが多く、特に自分が面白いと思ったことには目を輝かせて喜びますし、つまらないと思ったことには塩対応なので、とてもわかりやすいです。
怒ったり悲しんだり恐れたりといった感情で思考が左右されることはありますが、資質を生かしている〈着想〉さんは、そういった感情の揺れ動きすら面白がります。「もしこの怒りを踊りで表現したら、どんなふうに体を動かすだろう。やっぱりおっぱっぴーかな?なんか新しい動きがないかな?」と考え始めたら、怒りなんて簡単に霧散します。
また、あらかじめ決められていることや基本的な内容をなぞることは、天邪鬼の側面が出やすくなります。無意識に、とにかくズレようとします。自由な思考で生きている〈着想〉さんにしてみれば、「守破離」の「守」の道を進むことは、がんじがらめの生き方を強制される苦行だと感じることは少なくないでしょう。
型を知ってからの「型破り」になるか、型がないままの「型なし」になるかで考えたら、「型破り」のほうがいいだろうと納得しやすいかもしれません。しかし「みんなと違うの最高!型なしなら型なしで、アメーバみたいになっても面白いじゃん!」と喜ぶのが〈着想〉さん。
とはいえ社会生活を営む自由のためには、現実的な責任が伴うのも事実。もし窮屈さを感じているなら、〈着想〉を刺激する何かを、自分から探そうとしていない未熟さがあるかもしれません。成熟した〈着想〉は、“普通の人” なら見落とすようなものに目を向けてつながりを見出します。他の上位資質の声に耳を傾けながら、自由な発想を取り戻してくださいね。
〈着想〉さんは、オトナになれない?
〈着想〉の特徴を深めていくと「ピーターパン症候群」を思い出される方もいるかもしれませんが、これは病名ではありません(もし、生活に支障が出ているようでしたら、しかるべき医療機関へご相談ください)。以下はあくまで〈着想〉の資質としての特徴であり、資質はハンドリングできるものという前提での説明になります。
〈着想〉さんは、場にはそぐわないような突拍子もない事を考えたり、他者に対しタメ口で応答するなどの馴れ馴れしさがあったり、アイディアを出す割には「何の話してたっけ?」と話題の迷子になることが少なくありません。そんな態度に対して、「いい大人なのに」「そろそろ現実を見ろ」などという評価を受けることがあります。
それを受けた未熟な〈着想〉さんは、「えー、面白いじゃん?」「もっと自由に考えたらいいのに!」と余計に天邪鬼の態度を強固にしてしまいかねません。自由を渇望するあまり、責任を任せられることを重荷に感じたり、現実逃避のような行動をしたりすることも起こります。
〈着想〉は34資質の中でも唯一、「Creativity(創造力・クリエイティビティ)」の才能であるとされています。「Imagination(想像力・イマジネーション)」とは何が違うのか、〈着想〉の英語名である Ideation(アイディエーション)とを比べてみると、才能をどこまで使えているのかの参考になるかもしれません。
- Imagination(想像力)
現実には存在しないことを心の中で思い描く「能力」。具体的な計画や目的が必ずしも関連しないことも多く、純粋に精神的な世界で完結するような、抽象的な思考が含まれます。感情のまま自由に思考する力と言えるでしょう。行動まではつながっていないものの、行動の土台になる印象はありますね。
- Creativity(創造力)
新しく有用なものを生み出す「能力」。アイディアを基に実際に新しい製品やサービス、作品などを社会に創り出せる力のことですから、その新しさは想像力によるところが大きいかもしれませんね。ここは思考だけに留まらず、実現していくための行動する力と言えるでしょう。
- Ideation(着想)
新しいアイディアや解決策を生み出す「プロセス」。上記の想像力から創造力を発揮していくプロセス全体を包括していると言えます。「アイディエーション」はビジネス用語になるほどのクリエイティブなプロセスを指しますが、〈着想〉は才能一つでこのプロセスをできてしまうってことです。
こうやって考えると、〈着想〉の資質が子どものように発想を楽しむ想像力だけでなく、社会的責任のある大人としての創造力までを発揮できる才能だとわかりますね。
〈着想〉の才能を具体的に活かす
想像力が「創造力の種」であるように、ストレングスファインダーの結果でわかることも「強みの種」でしかありません。行動しないことには、強みとして発揮できることにはならないんですよね。〈着想〉は「クリエイティブな才能」ですから、ある意味とてもわかりやすいと言えます。
時には「なんで??どう考えても変でしょ!?」という反応を周囲から受けることも少なくないですが、あえて “変” を選ぶ傾向が強い〈着想〉さん。そんな〈着想〉さんと関わっていると、いかに固定観念に縛られているかに気づきやすくなるので、視野を広げられるようになります。気づけると選択肢が増えるので、「選ばされている」のか「選んでいる」のとでは、だいぶ感覚が変わります。
水切りするかのように周囲に一石を投じるこの才能を、適切に扱って活かしていきましょう。
〈着想〉の長所を磨いて強みにする
〈着想〉さんの長所は、場の打開力といっても過言ではありません。アイディアに行動が伴ったときのイノベーションは、小さいものから大きなものまでたくさんあるのではないでしょうか。
- 議論が行き詰まった時、素朴な疑問を伝えてブレークスルーをもたらす。
- 顧客からの難しい要望に対して、従来とは異なるアプローチを提案する。
- 新商品の開発において、ユニークな商品コンセプトを生み出す。
- 広告キャンペーンのコンセプトを練る際、ユーザーの行動から新しい気づきを得る。
- 問題解決の会議において、解決策そのものから逆説的に考える。
- 既存の伝統文化に、最新の新しい感性を取り入れる。
- ワークショップなどで、参加者が予想外の気づきを得られるように仕掛ける。
- 新しいテクノロジーを活用して、業界に先駆けたサービスや製品を提案する。
- 視覚的に魅力的なプレゼンテーションを作成し、視聴者の没入感を高める。
- 異業種のプロフェッショナルとの共通点を見つけ出し、協力関係を築く。
- SNSのトレンドとユーザーの傾向を捉え、独特のキャンペーンを展開する。
- 市場にニッチなポイントを見つけ、そこを満たす新商品や新サービスを企画する。
- 創造的でワクワクする遊びのようなチームビルディング活動を主導する。
- ルーチンワークにゲーム性を取り入れ、楽しく創造的な改善を図る。
- 意見の不一致から、創造的な第三の解決策を導き出す。
〈着想〉さんは、違う者同士が組み合わさったときの化学反応を面白がることができます。また、同じことを繰り返したくないと思ったときにも、斜め上の解決策を取り入れることもあります。どんなときにも、一旦思考をハズして状況を面白がると、〈着想〉さんの才能を活かしやすくなります。
私(着想1位)の例でいうと、畳んだ洗濯物を子どもがなかなか片付けないので口うるさくイライラしていたのですが、あるとき思い立って “変な踊り” をしながら畳んだ洗濯物を部屋に持っていったところ、笑いながら片付けを始めるようになりました。ここで「子どもを動かすことができた」という成功体験はあったものの、子どもが自発的に片付けるようになったかというと、そんなことはありません。カーチャンも毎回キタキタ踊りをするほどヒマじゃないです。
大事なのは、「自分の才能を意識して動かすことができる」「それによって結果も変わる」ということに私自身が納得できたことです。結局、変えられるのは自分だけですから。つまり私の目的は「洗濯物を片づけさせたい」よりも「イライラしたくない」にしたほうが根本的な解決に至ることができるとわかったために、あとはその目的に向けて上位資質を活かすだけで済むわけです。
なおこのあと、「そもそもの収納を改善したほうがいいよね」という結果には至るのですが、子どもたちと話し合った結果「ほぼ毎日使う服だからそのまま出しておくほうが使いやすい」と判断し、相変わらず片付けられていないものの、イライラは8→2になりました。ゼロにならないのは3位の〈最上志向〉のせいだし、床に置きっぱなのも収納問題……。
〈着想〉さんの強みを引き出す声かけ
では、〈着想〉さんを強みを引き出すには、どのように声掛けをしたら良いでしょうか。ワンパターンの刺激では「つまらない」と感じさせてしまいかねませんが、〈着想〉さんを真似しようと思ってできることではありません。かといって、自由になりすぎると実現可能性がどこかに飛んでいってしまいかねないため、想像力を耕しながら行動につながるアイディアの枠組みの中に自由さをつくることが大切です。
- もしこのプロジェクトで100万円を使えるとしたら、何ができそう?(広い枠で思考する)
- 今、こんなアイディアが出てるんだけど、他にないかな?(先にパターンを出しておく)
- ここに遊びを取り入れたいんだけど、いいアイディアない?(面白さをプラスしてもらう)
- もし、◎◎さんが向こうの立場だったら、どんな事を考えそう?(逆転の発想力を借りる)
- どうでもよさそうな、素朴な疑問があったら言って?(前提を疑ってもらう)
〈着想〉さんは連鎖して思考が進んでいくので、元ネタを足がかりにしてどんどん進んでいきます。オモシロい方向に進むのも大好きですが、スベらないわけではありません。〈着想〉さんの「面白い」は、「誰もやったことないこと、やってみたら面白いんちゃう?」くらいのノリなので、50個のうち2個くらいは使えるかもしれない、と低めの期待感を持っておいたほうが良いでしょう。
また、周囲からのはたらきかけに対して「理由はないけど逆を行く」みたいなことがあります。こういった天邪鬼モードになっていたら、それをうまく転がしてみてください。「他には?」を5回以上繰り返すのも効果的です。
これを読んでいるのが〈着想〉さん本人なら、天邪鬼モードになった自分の機嫌は自分で取るようにしましょう。自分が面白くないのに、面白いことなんてできないでしょ。5分タイマーをセットして、目に入ったものを組み合わせて “遊んで” みるなどして、自分のモードチェンジできる手段を持っておくのがオススメです。私はよくプリン(ゼリーやムースも含む)を作っては踊らせた動画を作っていました。今も #dancingpudding で一部を確認できるかもしれません。
〈着想〉と他の資質との組み合わせ
ストレングスファインダーの他の資質、例えば〈戦略性〉は、カーナビのように目的に合わせた選択肢が浮かぶ才能です。〈公平性〉は、関わる人全員が機会を享受できるように行動する才能です。このような他の資質と〈着想〉が組み合わさると、固定観念に囚われにくくなります。
「〈着想〉って、自分の上位資質の中で一番好きなんですよね」という方は少なくなく、それだけ自分なりの〈着想〉の感覚があります。また、自由に思考する才能のため、具体的な目標に向かって行動したい実行力の資質や、現実的な議論を大切にしたい〈調和性〉などとは、同時に発揮しにくい特徴があります。しかし、そんなことすら逆を行く〈着想〉ですから、可能性は無限大。個人に紐づく〈着想〉がどんな子なのかを表現してみてください。私は「着太郎」と名づけるくらいにはやんちゃです。すぐ遊びたがる。
- 着想 × 達成欲 :タスクをこなしながら新しいタスクをひらめき、できる限り全部こなす
- 着想 × 活発性 :思いついたら即行動し、自ら試してみた経験を元に考える
- 着想 × 適応性 :他者からの声掛けをきっかけにして、さまざまなアイディアを思いつく
- 着想 × 分析思考 :新しいアイディアの実現可能性を評価し、納得いくまで根拠を探る
- 着想 × アレンジ :その場の条件に合致する最適な組み合わせを思いつき、適切に配置する
- 着想 × 信念 :とてもユーモアにあふれているが、他者を傷つけるようなことは絶対にしない
- 着想 × 指令性 :率直なアイディアを戦わせながら、ブレーンストーミングをおこなう
- 着想 × コミュニケーション :創造的なストーリーを効果的に伝え、共感を得て支持を集める
- 着想 × 競争性 :他者より優位に立つために、さまざまな工夫をこらす
- 着想 × 運命思考 :つながりを見出し、新しいつながりを創造する
- 着想 × 公平性 :全体バランスが崩れそうになる状況をいち早く察し、つついておく
- 着想 × 原点思考 :経緯から新しいアイディアをひらめき、伝統に新しい息吹を吹き込む
- 着想 × 慎重さ :新プロジェクトに際してリスクを慎重に評価し、堅実に準備して進める
- 着想 × 成長促進 :他者の伸びしろによく気づき、掛け合わせて新たな可能性を示す
- 着想 × 規律性 :自由な創造性を高めるための、一定のルーティンを継続している
- 着想 × 共感性 :他者の感情や状況をよく見つめ、新しいアイディアを創出する
- 着想 × 目標志向 :明確な目標に邁進しつつも、その過程を楽しむ余裕を持つ
- 着想 × 未来志向 :長期的なビジョンに基づいて、未来に向けて革新的なアイディアを展開する
- 着想 × 調和性 :異なる意見に合意点を見出し、参加者が支持しやすい解決策を提案する
- 着想 × 包含 :意見や立場の違いを歓迎し、その違いを元に創造的なアイディアを生み出す
- 着想 × 個別化 :相手のユニーク性に惹かれ、その個別ニーズを捉えて対応する
- 着想 × 収集心 :収集した情報やリソースをつなげ、新しいリソースの可能性を模索する
- 着想 × 内省 :新しいアイディアを多面的に検討し、革新性や実現可能性を考慮する
- 着想 × 学習欲 :好奇心に突き動かされるように、新しい学びを求めて行動する
- 着想 × 最上志向 :常に最高を目指し、満足するまでトンガリを追求する
- 着想 × ポジティブ :他者がワクワクするような、面白く楽しい企画を提案する
- 着想 × 親密性 :深い信頼関係の中で、さまざまに変わった取り組みを行う
- 着想 × 責任感 :相手の期待に応えられるよう、自由な発想で取り組む
- 着想 × 回復志向 :問題をさまざまな角度から見ることで、革新的な方法で解決する
- 着想 × 自己確信 :ひらめいたアイディアに確固たる自信を持ち、力強く推進する
- 着想 × 自我 :自らの使命にワクワクしながら、世の中を面白くしていく
- 着想 × 戦略性 :目的に対するあらゆる選択肢が湧き、状況に応じて取捨選択する
- 着想 × 社交性 :ユーモアによって他者と新たなつながりをつくる
「新しい」「創造的」「面白い」といったワードが並びますが、〈着想〉さんとしては、上記のように挙げた時点で「まあ、それもあるかもしれないけど」と “ズラシ” に入るのではないでしょうか。
TOP5に〈着想〉を持っているなら、TOP5のレポートをよく読んでみてください。読んでいるうちに「あ、そういえば……」と、長所が発揮されていたことを思い出せると思います。ワクワクして面白がる感覚を大事にすると、たいていのことがうまくいく才能なので、真面目に遊び倒していきましょう。
まとめと余談
〈着想〉の才能は、その想像力と創造力の塊なのですが、「自分は(確かにちょっと変わっていたいとは思うけれども)そんなに変わっているとは思わないんだけどな……」と感じているなら、伸びしろだらけです。セルフブランディングしやすいと考えておくと、才能をヘルシーに扱えるかもしれません。
精神的・肉体的に疲れている時は天邪鬼モードになりやすく、“ガキっぽさ” が出てくることも自覚できることでしょう。それはそれとして、社会的に問題が起きなければ、思う存分ジタバタしていいんです。仕組みは子どもと同じようなものですから、本気でゴロゴロしているうちに、我に返って賢者モードになれます。
〈着想〉を活かしたときの自分は、どんな自分でいたいかを考えてみてください。ただ “ちょっと変わっている” だけなら他の〈着想〉さんと同じですから、上位資質を組み合わせた個性でありたいですよね。そういう自分を好きになると、毎日がエブリデイになりますよ(/・ω・)/
\ 資質の特徴から紐解くのでわかりやすい /
ということで、余談です。
ストレングスファインダーの解説記事で、この〈着想〉を先に読んでいる方もいらっしゃるかもしれませんが、シリーズとしてはこの記事が最後です。私(コスギ)は〈着想〉を1位に持っていて、一番大好きな資質でもあります。だから、あえての大トリ。
これは〈個別化〉のときにも思ったのですが、本当に人それぞれというか……特に〈着想〉はズレようとするので、「こういうとこあるよね」って書いているそばから「まあ、それもあるだろうけどね」と素直じゃないんです。私の脳内が。
あと私の2位である〈戦略性〉も同時に発揮されていることを自覚しているため、ところどころ「これは〈着想〉で合ってる?〈戦略性〉の方では?」とツッコみまくりながら書いていたので、シンプルに、疲れました……普段、無意識のものを意識化に置くって、相当大変ですよね。それが強みの育成につながるんですけども。
そもそも、初めてストレングスファインダーを受けた2015年のとき、私の〈着想〉はTOP5には入っていなかったのですが、2018年に受け直した際には1位になりました。この頃、自分は人より変わっているとも変わっていたいとも思っておらず、どちらかというと小学生の頃の、無邪気な自由奔放さを取り戻せたような感覚のほうが大きかったです。やんちゃでケガもよくしていましたし、倫理観に関しては目を背けたくなりますが、すごく楽しかったんですよね。
あの頃感じていた無敵のワクワク感は、私の〈着想〉の原点になっているなあと、よく思います。ですから私が〈着想〉を活かすためのスイッチは「この場を遊ぼう」です。このとき、表情が変わります。というか基本的にいつも表情が固いので、たまに変顔するくらいがちょうどよかったりして。何より、そうしているときの自分が好きですしね。
〈着想〉の資質が自分にあると自覚できたことは、自分を好きになるきっかけになりましたし、「こんな面白い才能が自分にはあるんだな」と思えたことで、自分の強みを活かそうという気にもなりました。最近のVIA診断でも〈ユーモア〉が1位になったので、〈着想〉1位らしい自分になれてきたなあという実感もあります。
この先もストレングスファインダーの受け直しは想定していないので、今後も〈着想〉の自分らしい人生をクリエイトしていきたいと思っています。今のところ。