はい、ごめんください。Gallup 認定ストレングスコーチの小杉です。
無意識の強みを言語化し、効果的なチームワークを構築するためのツール「クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)」の34資質について、ひとつずつ徹底的に解説していきます。今回は〈親密性〉(しんみつせい/Relator®)についてです。
〈親密性〉は、双方向の対人関係を重視し、深い絆を大切にする資質です。
- (相互信頼を大切にするため)既存の人間関係の中で活動する
- (深い信頼関係を重視するため)友達と呼べる相手は少ない
- (相手との信頼関係を築こうとするため)関係性を蔑ろにしない
こんな様子を見せるのは〈親密性〉さんならでは。Gallup公式サイトはこちら(英語)👇
ストレングスファインダーの〈親密性〉とは?
〈親密性〉さんは、親友と共に目標に向かって努力することに深い満足感を覚えます。基本的に人を尊重し秘密も守る誠実さがありますが、友と認識する相手には裏表のない相互関係を求めます。真の友情の希少性に価値をおくからこそ、心を通わせられる相手を大切にし、自らの人生を投資し、成果を喜びます。
ストレングスファインダーの4つの領域のうち、〈親密性〉は人間関係構築力に分類され、「助け合いたい」という欲求と共に人間関係をとても大切にします。ただし、この資質の真骨頂は、信頼関係の確立した “友” と共に活動する時に強く発揮されます。
人間関係をつくるだけでなく、たくさんのことを調べて考え、リーダーシップを発揮し、なすべきことを終わらせる、万能な才能として活躍します。友のためならヒーローになれる才能です。友が笑ってくれるなら、悪にでもなる危うさもあるんですけどね。空と君のあいだに。
〈親密性〉さんは人生を共にする相手を望む一方で、信じて裏切られることを強く恐れているため、相手をよく見極めています。初対面の相手だろうと人間関係を尊重しているため、気を遣って “うまくやっている” ことがほとんどですが、家に帰ったらぐったり、ということも少なくありません。
しかし、双方向の信頼関係ができてくると遠慮がなくなっていき、そうした負担も徐々に軽くなっていきます。お互いの弱みも見えることが多くなりますが、それは〈親密性〉さんが過度な気を遣うことがなくなり、信頼関係ができてきている証。お互いの弱みを共有しつつ思いを交わすことって、大事ですよね。「人前では喋るようにしているけれど、気が抜けているときはボーッとしている」みたいな場合もあるので、人それぞれなんですけども。
こういった特徴から、〈親密性〉さんは関係人数を絞る傾向にあります。一方で、心を開いた相手に対しては長年の付き合いが続くので、真の友情を育む才能といえるでしょう。
〈親密性〉さんの口癖「つきあい」
〈親密性〉さんは口が堅いので、口癖のバリエーションは多くありませんが、関係構築にまつわる口癖が見られます。また、心理的距離感が遠いときは表面的な当たり障りのないことを話していることも多いですが、家族のように近しい相手には素直に愛情や友情を伝えます。恋愛的な「好き」ではなく友愛的な「好き」が強いですね。
- 「仲間内の少人数のほうが助かります」(安心できる場を求める)
- 「今度、サシで飲みませんか?」(相互理解の場を求める)
- 「◎◎さんとは、もう十年来のつきあいだね」(長期の関係がある)
- 「大好き」(無条件の肯定)
- 「ありがとう」(心からの感謝を伝える)
なお、お互いの信頼関係が深まってくると「言葉にしなくてもお互いにわかり合える」ことを欲するため、口数が減る傾向にあるかもしれません。仲間だけど、熟年夫婦みたいな関係。こうなると〈親密性〉の口癖よりも、他の上位資質の口癖が出やすくなります。
信頼関係の深い相手によっては、言葉を必要としない身体的距離感の近さも好みます。手をつなぐなどのふれあいはもちろん、一緒の布団で寝たり、同じ部屋で寝そべっていたり、並んで食事をしたりなどの時間は、〈親密性〉の資質が充足されます。恋人同士というよりは、子どもが親に求めるスキンシップをイメージするとわかりやすいのでは。
〈親密性〉の感情的な特徴
人間関係構築力系の資質は感情的な特徴が出やすく、〈親密性〉も例外ではありません。人生の軸とも言える信頼関係を大切にしているため、その関係性に感情を左右されがちです。
たとえば、信じていた仲間に裏切られたと感じたときは、ひどくガッカリして孤独感に襲われがちです。自分を理解し受け入れてくれる存在が揺らぐと、大きなストレスを感じてしまいます。最初から完全な信頼関係を結ぶことはできないからこそ、じっくりと育んだ関係性が壊れたとなれば、落ち着いてなどいられません。心が壊れてしまうことだってありえます。恋愛関係も同様で、長年心を許していた相手が浮気しようものなら切腹す(以下略)「あなたを殺して私も死ぬ!!」というセリフは〈親密性〉さんなんじゃないかな……
しかし一方で、長年のつきあいから生まれる安心感と、相手を思う気持ちの強さゆえに、簡単には関係を手放せません。一度信じた相手だからこそ、関係修復に向けて粘り強く努力し続けます。時には自分の感情を押し殺したり、理想の関係をあきらめて妥協しつつ、新しい関係性を構築することもあるでしょう。
この関係性の構築には、他の上位資質も強く影響します。たとえば〈最上志向〉なら自分が認めた相手との関係を望みますし、〈公平性〉なら関係性のパターンを持っていることが多いです。〈内省〉なら創造的対話を楽しみますし、〈共感性〉なら仲間の気持ちを尊重します。ですから同じ〈親密性〉の資質を持っていたとしても、コミュニケーション時に重視する価値観は千差万別です。
とはいえ〈親密性〉さんは思いやりの心が強く、絆を大切にしたい思いは揺るぎません。激しい感情の揺れ動きはあれど、最終的には信頼関係を築こうとする寛容さがあります。人は不完全な存在なので、1人に依存してしまうことだけは気をつけておきたいですね。
〈親密性〉さんは、人見知り?
〈親密性〉さんにとっての「友だち」と、〈社交性〉さんにとっての「友だち」とは意味が異なるので、多ければ良いというものではありません。〈親密性〉さんが「友だち」と呼べるのは、長年苦楽を共にしている相手であるため、多くても5人程度なのではないでしょうか。あとは「仲間」や「知り合い」程度かと思います。そういう人も大切にするのが、〈親密性〉さんのイイところ。
そもそも、友だちが少なくて困ることは、今までになかったのでは。
既存の関係を大切にするため、仲間や知り合いのツテがないコミュニティや、懇親会や交流会に参加することはほとんどありません。もし参加しても、会場の端で仲間との時間を過ごしている事が多いです。新しい交流を広げるにしても、仲間から紹介された相手なら、比較的安心できます。
このように、特に目的が明確でない場は、人見知りスキルをいかんなく発揮します。こういった態度に「コミュ障」というレッテルを貼ることもできますが、それは才能を活かせていないだけ。仲間との協業が好きなので、何らかの裏方として動いているほうが得意です。新しい人間関係構築が必要になる時期は、目的が明確な活動に参加して実務的にコミュニケーションしつつ、お互いを知り合う時間を確保したほうがラクになれるかもしれません。
人見知りではあるものの、「人間関係をないがしろにしてまで引きこもりたい」とまでは欲していないですし、協業によるやりがいを感じているからこその才能です。焦らず関係性を育てていきたいですね。
〈親密性〉の才能を具体的に活かす
ストレングスファインダーでわかるのは “才能”(強みの種)であって “強み” ではありません。そのままでは未熟な才能であることも少なくありませんが、磨いて成熟させると強みとして使いやすくなります。〈親密性〉は「信頼関係を構築する才能」ですから、磨いて活用すると強固なチームワークを促進する強みとなります。
ちなみに Gallup には従業員エンゲージメントを測るQ12®という調査があるのですが、この「Q10. 仕事上で最高の友人と呼べる人がいる」の設問は、特にパワフルな問いとされています。〈親密性〉はまさに「最高の友人」としての関係性を育む才能ですから、職場環境においてニーズの高い才能であることは間違いありません。
※Q12は Gallup 社のサービスであり、活用には Gallup 社のコンサルティングを受ける必要があります。ストレングスコーチングの領域ではありません。
〈親密性〉の長所を磨いて強みにする
そんな〈親密性〉さんの長所の一部を挙げてみました。リーダーとしても頼れるうえ、フォロワーとしても心強い存在です。
- チームメンバー一人ひとりの強みと弱みを認めており、信頼関係が篤い
- メンバー同士が信頼関係を築くために仲介し、サポートする
- メンバー間のトラブルを円滑に仲裁する
- 誰かにミスがあった時でも、仲間としてフォローし励ます
- チーム内の約束事は必ず守り、モラルの維持に貢献している
- メンバー同士の対立を未然に防ぐ働きかけをしている
- みんなで助け合う雰囲気作りに一役買っている
- メンバーの長年の経緯を理解しており、配慮する
- チームの一体感を大切にし、結束力を高める役割を果たしている
- 他者への思いやりの心が強く、フォロワーシップに長けている
- メンバー同士の絆を大切にし、チームの一員としての自覚を促す
- 長年の付き合いから生まれる安心感があり、新しいメンバーをあたたかく歓迎する
- チームで大切にされている価値観やルールを尊重し守っている
- 組織の成果を、メンバーとの関係性によって生み出している
- メンバーの話に1対1で耳を傾け、お互いの思いを大切にしている
〈親密性〉さんは仲間を大切にするためチームの一員としての自覚が強く、仲間と認めた相手を徹底的に守りますが、その「輪」の外にいる相手には塩対応のことも少なくありません。ですが、相互理解の先にある絆の魅力を知っているため、人と人との信頼関係を構築できる才能として活かすことができます。
仲間を大切にするのは当然だからこそ、仲間になりきれていないフェーズのほうが資質を磨けるチャンスです。それこそ、信頼できる仲間の力を借りながら、一緒に乗り越えていきたいですね。
〈親密性〉さんの強みを引き出す声かけ
〈親密性〉さんの強みを引き出すには、2つのフェーズがあります。まずは相互の信頼関係を構築すること。そして、その関係性を土台にして挑戦すること。〈親密性〉さんの人間関係の構築には、たとえ上司や部下の関係であったとしても、精神的な上下関係は邪魔になります。対等な関係性を意識していきましょう。
- 実は私も◎◎が苦手で……助けてもらえるとありがたいんだ(弱みを共有する)
- いつでも頼ってください。私もあなたを頼ってもいいですか?(お互いの長所を貸し借りする)
- このあと3人でごはん食べませんか?(少人数の時間をつくる)
- プロジェクトは大変だけど、このチームならできる!がんばろう!(団結力を求める)
- イライラするけど……悲しいっていうか、悔しいんだよな……(素直な気持ちを聴いてもらう)
弱みを晒してくれる相手なら、自分の強みでカバーしやすくなります。「めちゃくちゃデキると思っていた人が、実は忘れ物をしないように必死だった」と知ったら、忘れ物はないかをフォローできるようになります。逆も然りで「仕事のやる気を感じられない人が、マニュアルがあればサクサクこなして改善提案もできる」と知ったら、仕事の仕方についてフォローできるようになります。このように〈親密性〉さんは、チームで強みの貸し借りをすることを強く望んでいます。
しかし、ストレングスファインダーは人の無意識なパターンが言語化されるので、信頼関係がないチームにストレングスファインダーを導入しても、不適切なレッテル貼りに使われてしまいやすいです。嫌がる相手に診断をしてもらう必要はないですし、強制するのはハラスメントですから、余計に信頼関係を崩壊させかねません。だいたい、そんなチームでは「助けて」と言いにくいのではないでしょうか。
〈親密性〉さんはあくまで双方向、つまり「相手を理解したいし、自分のこともわかってほしい」という思いがありますので、一方的なアプローチで〈親密性〉さんが安心できなければ元も子もありません。ホンネで喧嘩しても信頼関係が揺らがない “心理的安全性の高い関係性” を目指せるといいですよね。
〈親密性〉と他の資質との組み合わせ
ストレングスファインダーの結果は34の資質がランキングされ、その上位5〜10位の資質に自分の「才能」が含まれています。たとえば〈責任感〉は、相手の期待に応えて確実にまっとうする才能ですし、〈社交性〉は新しい人との出会いとコミュニケーションを楽しむ才能です。このような他の資質と〈親密性〉の特徴が組み合わさると、時間をかけて相手との信頼関係を強固にします。
そんなわけで、〈親密性〉との組み合わせ例を挙げてみました。すべて一部の側面でしかありませんが、他者との活動が前提です。
- 親密性 × 達成欲:仲間のためなら、寝る間も惜しむほど精力的に活動する
- 親密性 × 活発性:チームのアクションを促進し、さまざまな経験を共にする
- 親密性 × 適応性:仲間からの頼みごとには、融通を利かせて対応する
- 親密性 × 分析思考:信頼関係のある相手だからこそ、根拠を重視して物事を進める
- 親密性 × アレンジ:チーム内の関係性を強固にし、強みの貸し借りを促進する
- 親密性 × 信念:理念を尊重し体現したチームとして活動する
- 親密性 × 指令性:お互いの意見をホンネとして共有できるチームを大切にする
- 親密性 × コミュニケーション:少人数のディスカッションでチームワークを促進する
- 親密性 × 競争性:チームで一致団結して競争相手に勝利し、更に強固なチームにする
- 親密性 × 運命思考:縁を感じた相手を一生の友とし、離れていても思いを寄せる
- 親密性 × 公平性:親しき仲にも礼儀を忘れることなく、一定の距離感で交流する
- 親密性 × 原点思考:事象の背景や伝統を共に味わうことで絆を強固にする
- 親密性 × 慎重さ:限られた人間関係の土台を築き上げ、活動する
- 親密性 × 成長促進:親身に仲間のサポートに尽力し、チーム力を底上げする
- 親密性 × 規律性:仲間が活動しやすいように仕組みや環境を構造化し、整える
- 親密性 × 共感性:非言語でコミュニケーションできるほどの信頼関係を深める
- 親密性 × 目標志向:チームとして明確な目標に向かうため、サポートに尽力し達成する
- 親密性 × 未来志向:チームで将来について共有し語り合い、共通のビジョンに向かっていく
- 親密性 × 調和性:少人数チームでの合意を重視し、後戻りがないように着実に進める
- 親密性 × 着想:お互いのユニークさを面白がる信頼関係をつくり、イノベーションを起こす
- 親密性 × 包含:“居場所” に来る人を迎え入れ、チームとしての関係性を築いていく
- 親密性 × 個別化:それぞれの違いを歓迎し、相互に認め合うことで信頼関係を構築する
- 親密性 × 収集心:仲間のために情報を集め、交わし、いつでも活用できるようにしておく
- 親密性 × 内省:2〜3名の環境でじっくりと対話し、お互いの理解と認識を深める
- 親密性 × 学習欲:新しい知識やスキルを得られる場で活動し、仲間との信頼関係を培っていく
- 親密性 × 最上志向:自分が認めて尊敬する相手との親密な関係をつくり、切磋琢磨する
- 親密性 × ポジティブ:メンバーの良いところを率直に表現し、前向きな雰囲気をつくる
- 親密性 × 責任感:何よりも誠実であることを重視し、チームに信頼感と安心感をもたらす
- 親密性 × 回復志向:困りごとをフォローしあうことで、解決力の高いチームをつくる
- 親密性 × 自己確信:自主性を重んじ、お互いをパートナーと認め合うチームをつくる
- 親密性 × 自我:仲間との活動を他者に評価されるよう、内にも外にも尽力する
- 親密性 × 戦略性:可能性が広がるコミュニティに参加し、いくつかはチームとして尽力する
- 親密性 × 社交性:新しい交友関係の中から信頼関係を培い、協力体制をつくる
信頼関係を大切にし情に厚い才能なので、ひとりでやる活動の限界を知っているし、つまらないのでしょうね。〈親密性〉を5位以内に持っていれば、TOP5レポートにも組み合わせが掲載されていますので、そちらも参考にしてください。相互理解を求めていることが伺えるのではないでしょうか。
まとめと余談:〈個別化〉とは違う〈親密性〉のスゴさ
〈親密性〉さんは、人との信頼関係を何よりも大切にします。「人間関係を構築する力」としては、まさにど真ん中の才能なんですよね。一人でやるより一緒にやることの価値が軸になっているのでしょう。そこには苦労もあるからこそ、お互いを信頼できなければ始まらないだろうと。
ですから、新しい人間関係を作るよりも、既存の関係性を大切にし、維持・発展させることに力を注ぎます。相手の個性を理解し受け入れるところは〈個別化〉さんに似ていますが、こちらは基本片思い状態でも問題ありません(むしろ「私のことも知ってほしいわけではない」と断言する方もいます)。〈親密性〉さんは双方向の関係、つまり「理解りたいし、理解って欲しい」という思いがあります。
組織の循環モデルを提唱したダニエル・キム氏によれば、成功しにくい組織は「結果の質」ばかりを見ており、成功する組織は「関係の質」を重視しているとしています。〈親密性〉さんはまさにこの「関係の質」を高められる才能を持っていますので、チームの結束力を育てる存在なんですよね。ただ仲良しなのではなく、一緒に苦楽を共にする事を良しとしますし。それを「友」と呼びます。
ですが、〈親密性〉の資質が未熟なままでは、新しい環境や新しい人間関係に対してどのように振る舞ったらいいのか混乱しやすく、人見知りして知らない相手を避けがちになります。また、長年親しんできた相手から「裏切られた!」と感じた際の落胆や孤独感が強く出がちになります。しかし、長年のつきあいで様々なことがあったからこそ、簡単には縁を切らず、寄り添い続け、関係修復に向けて努力を重ねます。孤独になりたくないという思いもありますが、それ以上に思いやりの心が強く、相手の立場に立って判断する力に長けているためです。ただ、DVの疑いがある場合は逃げて……!
成熟した〈親密性〉さんは、“知らない人” から “友だち” までのフェーズがあることをわかっており、人間関係に対するバランスに長けています。お互いに「一緒にやっていく」ためにも、同じ釜の飯を食うような活動をとおして、個性の違いを認め合い、お互いの長所を伸ばし合える良質な人間関係づくりに貢献していきましょう。
ストレングスコーチングでは、他人には話せないことも秘密厳守で聴いていますので、「自分はコミュ障だから……」と人間関係に怯えているようなら、まずはクライアントから始めてみませんか。
\ 資質の特徴から紐解くのでわかりやすい /
余談だんだだん。
私はホント、〈親密性〉さんには助けられていることばかりで……それなりに「友だち」はいる(と思っている)けれども他者をどうやって頼ったらいいのかわからない私が、それでも「親友」として頼れる相手は(診断したことのない相手もいますが傾向を見る限りでは)全員〈親密性〉さんです。
なお、夫も〈親密性〉を3位に持っているので、結婚しても夫婦というより親友です。苦楽を共にすることで背中を預けあい、時には喧嘩してお互いの言い分を聴きあい、怒りよりも悲しみや寂しさで号泣しあい、割とどうでもいいようなことで笑いあうような、そんな関係です。
個人的な印象では柴犬みたいな人だな……と思っているので、〈親密性〉の資質には「ワンコ」というイメージがあるのですが、「大型犬かも」と話す〈親密性〉さんもいました。影響力資質を持っていると大きく、人間関係構築力資質を持っている小さくなるような?この辺は〈親密性〉さんの皆さんに聞いてみたいところですね。
〈親密性〉さんは、心を開いた相手には遠慮がなくなるとも言われています。ホンネでつきあえるからなんでしょうね。その分、ちょっとしたことで孤独を感じてしまうと、感情的に行動することも増え、資質の未熟な部分である弱みが出やすくなることもあります。子どもが親の気を引いて、どこまで受け入れてもらえるかを知る「試し行動」のような。
ですが、もうストレングスファインダーを受けられるくらいにはオトナですから、そんなふうに感情的にならなくても大丈夫なんですよね。爆発する感情はともかく、それに伴う行動まで受け入れてもらう必要がないことも(頭では)理解できているはずでしょうし。
夫は感情の起伏があまりなく、〈ポジティブ〉2位のためか、基本的にいつも楽しげな印象のある人です。〈コミュニケーション〉がそこまで高くない彼が思ったことをとりとめもなく喋るときは、ストレスが溜まってるんだろうなあと思いながら聴いています。逆に私がストレスフルなときは、意図的にゴロニャンして話を聴いてもらいます。こういうことを冷静にやる〈戦略性〉嫁。まあ、うまくいってるからいいんじゃないでしょうか。